【中国切手】「文化革命の先駆者・魯迅」の種類や特徴|切手買取で高く売るポイントや買取価格も解説
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「文化革命の先駆者・魯迅」切手とは
文化革命の先駆者・魯迅切手とは、1966年に中国で発行された記念切手のことをいいます。
魯迅(本名:周樹人、1881年 – 1936年)は、日本にも留学経験がある中国の文学家、思想家、革命家として広く知られています。20世紀初頭の中国文学において非常に影響力のある人物で、「中国近代文学の父」とも称されます。
魯迅の文学作品は中国社会の暗部を鋭く批判し、中国の伝統と封建主義、とくに「儒教倫理」に反対する内容を含んでいます。彼の代表的な作品には、「阿Q正伝」や「吶喊(とっかん)」「彷徨(さまよい)」があります。
日本の教科書でもよく取り上げられている「故郷」は、「吶喊」に収録された作品集の一部です。
1966年10月に魯迅(ろじん)の没後30周年を記念した集会が開催され、同切手はそれに伴う形で12月に発売されました。
「文化革命の先駆者・魯迅」切手の特徴やデザイン
1966年に中国で発行された切手セット「文化革命の先駆者・魯迅」は、3種類のデザインで構成されています。
それぞれのデザインテーマは、魯迅の肖像やメッセージなどです。
詳細は以下のとおり。
✔ 魯迅を讃える言葉
✔ 魯迅の肖像
✔ 魯迅の直筆の句
【魯迅を讃える言葉】では、毛沢東が「新民主主義論」で述べた魯迅の評価の一節が描かれています。「魯迅は中国文化革命のリーダーである……」から始まる文章で、毛沢東からの称賛を受けていたことがわかりますね。
【魯迅の肖像】では、魯迅の肖像が採用されています。肖像は、魯迅の50歳の誕生日に上海で撮影されたものです。
【魯迅の直筆の句】では、魯迅直筆の句「横眉冷對千夫指、俯首甘為孺子牛」とサインが描かれています。
「横眉冷對千夫指、俯首甘為孺子牛」を直訳すると、「眉を横にしかめて千人の指を冷ややかに見つめ、頭を垂れて喜んで子どもたちのための牛になる」という意味です。
ここでの「横眉冷對千夫指」とは、多くの人々の非難や圧力にも屈せず、勇敢に直面する態度を意味します。一方、「俯首甘為孺子牛」とは、子どもたちや次世代のために献身的に働くことを喜んで受け入れる姿勢を表しているものです。
この句は、魯迅が自己の信念を貫く一方で、“社会や他者に対する責任感と献身を忘れない”姿勢を表しています。
個人的な理想と社会的責任の間でバランスを取りながら、困難に立ち向かう強い意志と、他者への深い共感を兼ね備えた生き方が伝わってきますね。
▼中国切手「文化革命の先駆者・魯迅」の詳細
・発行日:1966年12月31日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全3種類
・発行枚数:各600万枚
「文化革命の先駆者・魯迅」切手の市場価値や高く売るためのポイント
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過去の切手買取事例をもとに判断すると、魯迅切手は額面以上の買取価格になる可能性が非常に高い中国切手となっています。
3種類セットとしてそろっているものが市場では好まれており、3種類の中では「魯迅の肖像」デザインがほかよりも、多少人気が高い傾向にあります。
ただし、切手の状態によって査定額にも大きな幅があるため、高価買取を目指すなら良好な状態を保っておくようにしましょう。
色あせや汚れのひどい状態の切手だと、金額がつかないこともあるので注意が必要です。
切手買取福ちゃんでは、専門部署による独自査定を行っているため、珍しい中国切手や記念切手の買取にも対応しています。
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まとめ
切手が発行された1966年は、文化大革命の始まりとなった中国にとって重要な歴史的転換点です。
文化大革命は、毛沢東によって主導された政治運動です。中国社会の古い慣習、文化、思想。そして、価値観を根本から覆し、新しい社会主義社会を建設することを目的としていました。
このような背景の中、魯迅の影響力は非常に顕著でした。魯迅は、“中国近代文学の父”として尊敬され、その文学作品と思想は、中国人の精神生活に深い影響を与えるものでした。
また、魯迅の作品や思想は、人間の尊厳や自由を重んじるものです。その思想は、文化大革命の時代には、抑圧された人々の心の支えとなりました。
「魯迅を讃える言葉」の切手では、毛沢東による称賛の言葉がデザインされています。しかし、現実には魯迅の思想や考えがプロパガンダとして利用されています。魯迅は毛沢東の政治的目的のために、祭り上げられた側面もあることは否定できません。
この「魯迅切手」は時代背景を映し出したシンボルであり、中国の文化大革命を象徴する貴重な記念切手でもあります。
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