【中国切手】「アジア・アフリカ作家緊急会議」の種類と特徴｜切手買取での買取価格や価値も解説
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「アジア・アフリカ作家緊急会議」切手とは
アジア・アフリカ作家緊急会議切手とは、1966年に中国で発行された記念切手のことをいいます。
1966年6月27日から7月9日にかけて北京で開催された、「アジア・アフリカ作家緊急会議」を記念して発売されました。
この会議は、アジアとアフリカの作家からなる国際的な連帯組織、作家協会による活動の一環でした。この協会は、これら大陸の文学者間の連帯を促進するために形成されています。
しかし、北京での会合は単なる文学的集まり以上のものであり、政治的イベントの意味合いが強いものでした。
その内容としては、ベトナム人民がアメリカの侵略に反対し、南部の解放、北部の防衛、祖国統一のための闘争を支援することなどが含まれています。
また、アジア・アフリカの人々がアメリカを先頭とする帝国主義に反対し、作家が担うべき役割を明確にしながら、アジア・アフリカ各国の民族文化を発展させることが会議の内容にもありました。
「アジア・アフリカ作家緊急会議」切手の特徴やデザイン
中国切手「アジア・アフリカ作家緊急会議」は、2種類のデザインで構成された切手セットです。
切手発行時期を見ると文化大革命の初期と重複するものの、文化大革命との深いつながりはないとされています。また、切手のデザインに既存の彫刻や会議バッジが採用されていることから、制作時間が短かったのでしょう。
それぞれの切手デザインテーマは以下のようになっています。
✔ 風雷（額面8分、発行枚数600万枚）
✔ 会議バッジ（額面22分、発行枚数100万枚）
【風雷】は、風と雷をイメージして描かれたデザインで、銃を構えて戦いの準備をする兵士の様子が彫刻されています。アジア・アフリカ作家会議のスピード感を重ねて表現したものです。
【会議バッジ】は、アジア・アフリカ作家緊急会議のエンブレムがデザインされています。開いた書籍とトーチが特徴的な図案です。
▼中国切手「アジア・アフリカ作家緊急会議」の詳細
・発行日：1966年6月27日
・額面：8分、22分（※100分＝1元）
・切手デザイン：全2種類
・発行枚数：100万枚～600万枚
「アジア・アフリカ作家緊急会議」切手の市場価値や高く売るコツ
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切手買取市場の過去事例を見ると、アジア・アフリカ作家緊急会議切手は額面以上でのプレミア価格での取引が多い中国切手です。
2種類のデザインで価値に大きな差はなく、額面での差分が多少影響している程度です。それでも、2種セットになっている方がコレクターにも好まれるため、そろった状態で査定に出したほうが高値にも期待できます。
しかし、すべての中国切手が高価買取とはならない点にも注意が必要です。切手の状態が悪いものには、価格がつかないこともあります。
お持ちの中国切手がどのくらいの買取金額になるのかは、状態を見て判断してもらうようにしましょう。
少しでも高値で売るためには、劣化を防ぐための適切な保管方法が重要です。切手は光や湿度に敏感なため、専用の収納アルバムを活用して良好な状態を保てるようにしておくのがポイントです。
最近の切手買取では、1枚ずつ査定に出すよりも、まとめて査定や買取に出す方が増えてきました。
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まとめ
記念切手が発行された1966年、中国は動乱の時期でした。この年は文化大革命の開始年であり、国内では政治的な緊張が高まっていたのです。
この時期に北京で開催されたアジア・アフリカ作家緊急会議は、国際的な文化的および政治的な関心を集める重要なイベントです。この会議は、アジアとアフリカの作家が共通の目的で連帯し、帝国主義と植民地主義に対する共同の立場を示す機会となりました。
1960年代は、冷戦の激化にともない、ソビエト連邦と中華人民共和国の緊張が高まっていた頃です。
中国は、アメリカ合衆国とソビエト連邦の二大国を主要な敵と見据え、国際社会における影響力の拡大を図っていました。そのため、少しでも他国との対外関係を良好に築き上げておく必要があったのです。
「アジア・アフリカ作家緊急会議切手」の発行は文化的および政治的な意義を持ち、当時の国際関係と中国の世界における立場を反映しています。
このように、アジア・アフリカ作家緊急会議切手は、政治的な変動の時代における国際的な連帯と文化交流の重要な瞬間を捉えたものであり、歴史的な価値と文化的な意義を兼ね備えた貴重な切手だといえるでしょう。
