【中国切手】第3次5カ年計画の種類と特徴|切手価値や買取価格についても解説
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「第3次5カ年計画」切手とは
第3次5カ年計画切手とは、1967年に中国で発行された記念切手のことです。
中国の第3次5カ年計画は、1966年から1970年にかけて行なわれました。同切手の発行には、これらの実現と成功に向けての決意が込められています。
この計画は文化大革命の動乱の中で進行され、1964年にその基礎が築かれます。主な目的は、国民の生活水準向上と国の総合的な発展を図ることにありました。
計画の核心は、農業、軽工業、重工業の発展に重点を置くことです。さらに、この計画は交通運輸、商業、文化、教育、科学研究といった分野も包括し、国民経済のバランスの取れた発展を目指していました。
第3次5カ年計画の中で中国は多くの経済指標で目標を達成し、とくに工業生産の増加や基礎インフラの拡充が顕著でした。しかし、結果的には文化大革命による社会的混乱が経済発展に一定の影響を与え、思うように進まなかった面があったことも事実でしょう。
「第3次5カ年計画」切手の特徴やデザイン
中国の第3次5カ年計画を記念して発行された切手「第3次5カ年計画」は、2種類のデザインで構成されています。
日本国内では、両方のデザインを「毛首席の著者を掲げる」と紹介されることがありますが、中国国内では、それぞれ下記のようにデザインテーマが発表されました。
✔ 工業建設
✔ 農業建設
こちらのほうが切手に描かれたそれぞれのデザインがイメージしやすいため、福ちゃんコラムでは上記に沿って紹介します。
【工業建設】のデザインでは、鉄塔を背景に、大慶の石油労働者や原子モデルを持つ科学技術者、紡績工の女性や解放軍の兵士が描かれています。中国の労働者階級が、毛沢東思想の赤い旗を高く掲げ、第3次5カ年計画の実現のために奮闘する決意を示しているのです。
【農業建設】のデザインでは、農地を背景に、農業の女性労働者、銃を持った女性民兵、共産青年団員の姿が描かれています。農民が毛沢東思想の指導の下で、第3次5カ年計画の実現のために奮闘する決意を表しているのです。
どちらのデザインも、赤旗と毛沢東の書籍が特徴的です。
この切手セットは、第3次5カ年計画の初年となる1966年の8月ごろに用意されていましたが、開始が遅れたこともあり、1967年になってから発行されました。
▼中国切手「第3次5カ年計画」の詳細
・発行日:1967年4月15日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全2種類
・発行枚数:各600万枚
「第3次5カ年計画」切手の市場価値や高く売るコツ
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過去の切手買取事例をみると、第3次5カ年計画切手はプレミア価格のついているケースも多くあり、価値のある切手の部類に入ります。
とくに、切手の保存状態が良くてきれいなものは高値がついています。逆に、破れや汚れがひどくてボロボロの状態だと、金額のつかないケースもあるようです。
そのため、切手を高く買い取ってもらうためのコツとしては、きれいな状態を保てるように保管しておくのが最も重要になります。
しかし、どうしても経年劣化は避けられないコレクション品のため、切手の現金化を考えている場合には早い段階で買取に出すことも検討しましょう。
同切手は2枚を横に並べると、中央に向かって体を向けているような「シンメトリーデザイン」になっているため、市場では2枚セットになっているものが好まれています。
1枚だけでも価値がある切手ですが、2枚セットでお持ちの場合、セット売りでより高価買取を狙うことをオススメします。
福ちゃんではバラ切手買取、シート切手買取の両方に対応していますのでお気軽にご相談ください。
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まとめ
今回の第3次5カ年計画の前にあたる第2次5カ年計画(1958-1962年)では、大躍進政策の失敗が大きく影響し思うような成果が得られませんでした。
そこで中国政府は、第3次5カ年計画(1966-1970年)で経済構造を発展させ、国民の生活水準を向上させることを目的としていました。
しかし、「第3次5カ年計画切手」が発売された1967年の中国は文化大革命の真っただ中にあり、社会的、政治的な混乱が極度に高まっていた時期とも重なります。
この切手セットは、文化大革命の影響による国民経済の混乱が顕著な時期に発行されたことで、特別な歴史的意義を持っています。
切手のデザインは、当時の社会主義建設の象徴として、工業と農業の発展を描き出しており、毛沢東思想を賛美する内容が含まれていました。
中国切手では、毛沢東思想をはじめとした毛沢東関連の記念切手はコレクターからも人気があり、切手買取市場でも比較的高値で取引されています。
赤色、黄色、オレンジ色といった目立つ配色も、よりいっそう目を引く要因となっているでしょう。
もしかしたら、今号コラムの執筆時点から切手の価値が変動しているかもしれません。気になる方は、一度査定に出して、現在の価値を確かめてみるのもよいのではないでしょうか。