【切手買取】中国切手「キューバ解放5周年」の種類や特徴、市場における価値と買取価格も解説
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「キューバ解放5周年」切手とは
キューバ解放5周年切手は、1964年に中国で発行された記念切手です。
1959年に起こった「キューバ解放」は、「キューバ革命」の指導者である「フィデル・カストロ」による勝利と、フルヘンシオ・バティスタ独裁政権の崩壊による一連の出来事でした。
キューバ革命の背景には、バティスタ政権下での政治的抑圧、経済的不平等、アメリカの影響力の増大などがありました。これらの問題に対する不満が、国民の間で高まっていたのです。
革命の始まりは1953年。フィデル・カストロとその弟「ラウル・カストロ」、アルゼンチン出身の医師で革命家の「チェ・ゲバラ」などが中心となり、モンカダ兵舎への攻撃を試みましたが、失敗に終わりました。
しかし、この出来事はカストロらの名を国民に知らしめるきっかけとなり、彼らは国民の支持を集めます。
1956年、カストロはメキシコからキューバに戻り、「グランマ号」という船で同志たちとともに上陸し、シエラ・マエストラ山脈でゲリラ戦を開始しました。これが「キューバ革命」として広く認知されます。
1958年末、革命勢力は決定的な攻勢をかけ、バティスタ政権は崩壊。1959年1月1日、バティスタはキューバを脱出し、カストロはハバナに入城します。これにより、キューバはバティスタ独裁政権から解放され、カストロ率いる革命政府が樹立されたのです。
キューバ解放5周年切手は、これらの出来事から5周年を祝う目的で発売されました。
「キューバ解放5周年」切手の特徴やデザイン
中国切手「キューバ解放5周年」は、2種類のデザインで構成されている切手セットです。それぞれのデザインテーマは、以下のとおりです。
✔ 両国の国旗
✔ キューバの少年
【両国の国旗】では、植物を背景にして中国とキューバの国旗が並んだ状態でデザインされています。これは両国の友好関係を象徴したものです。
【キューバの少年】で描かれているのは、ヤシの木と多くのキューバ国旗を背景に、国旗を手に持つ若い男性の姿です。男性の笑顔は、キューバ解放による自由と平和を喜んでいる様子が表現されています。
▼中国切手「キューバ解放5周年」の詳細
・発行日:1964年1月1日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全2種類
・発行枚数:各450万枚
・編号:紀102
「キューバ解放5周年」切手の市場価値や高く売るコツ
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キューバ解放5周年切手は、切手買取市場において、同時期に発行された中国切手と比較して、相対的に高値で取引されている傾向にあります。
中国切手の価値を決定づける主な要因としては、「切手の希少性・切手の状態・売却時期」が非常に重要です。そのため、同じ切手でも良い状態で保たれているものほど、査定額で高値が付きやすくなります。
切手は色あせなどの自然劣化が起こりやすいコレクション品のため、状態が悪くなる前に買取に出すのを検討するのがオススメです。
また、中国切手の買取価格は業者によって異なるため、少しでも高く買取してくれる業者を選びましょう。
福ちゃんの切手買取では、切手を熟知したプロが1枚ずつ丁寧に査定いたします。「切手を高く売りたい」とお考えなら、安心してFUKU CHANにお任せください。
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まとめ
1959年のキューバ革命は、冷戦時代の国際政治において重要な転換点となりました。フィデル・カストロが率いる革命により、キューバは長年のバティスタ独裁政権を打倒し、社会主義国家への道を歩み始めます。
この革命は、当時の世界中の社会主義国家、とくに新たに成立したばかりの中華人民共和国に大きな影響を与えました。
1949年に成立した中華人民共和国(中国)は、西側諸国との緊張関係の中で、社会主義陣営の一員として国際的な立場を確立しようとしていました。キューバの社会主義への転換は、中国にとって戦略的にも意義深いものであり、両国間の協力関係を強化する契機となったのです。
1964年に発行された「キューバ解放5周年切手」は、中国がキューバ革命の成果を称賛し、両国間の友情と連帯を象徴する意味を持っていました。
しかし、記念切手発行から数年後となる1966年には、中ソ対立でキューバがソ連側を選択したことから関係はほぼ断絶状態。ほんの数年の間に状況が一変するほど、国際的にも激動の時期だったのです。
この切手はコレクターにとって歴史的・文化的な価値を持つものであり、国際関係の研究者にとっては冷戦時代の重要な記念品としての意味合いを持つ、貴重な中国切手といえるでしょう。