【中国切手】「詹天佑誕生100周年」の種類や特徴、切手買取での価値について解説
「中国鉄道の父」と呼ばれる「詹天佑」がモチーフの中国切手で、彼は中国のインフラ産業で大きな偉業を成し遂げた人物として有名です。
また、「詹天佑誕生100周年の買取価格はいくらなんだろう？」と切手買取をお考えの方に、買取市場における切手の価値や高価買取のコツを紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
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「詹天佑誕生100周年」切手とは
詹天佑誕生100周年切手とは、1961年に中国で発行された記念切手のことです。
中国の傑出した鉄道エンジニアである「詹天佑（せん てんゆう）」が、1861年に生まれてから1961年に100周年を迎えた記念に発売されました。
詹天佑の有名な功績とされているのは、1890年の鉄道建設プロジェクト内での「灤河（らんが）大橋」の架設、そして1905年からの「京張鉄路（京張鉄道）」の建設でしょう。
京張鉄路は4年後となる1909年9月に全線が竣工します。これは中国が独自に設計し建設した最初の鉄道となり、予定より2年も早い完成となりました。
「詹天佑誕生100周年」切手の特徴やデザイン
中国切手「詹天佑誕生100周年」では、額面と発行枚数の異なる2種類のデザインが発売されました。
各デザインテーマは、以下のとおりです。
✔ 詹天佑の肖像（額面8分、発行枚数800万枚）
✔ 八達嶺トンネル（額面10分、発行枚数300万枚）
【詹天佑の肖像】は、晩年の肖像画が描かれています。「中国鉄道の父」と呼ばれるにふさわしい、凛とした表情が非常に印象的なデザインですね。
【八達嶺トンネル】では、京張鉄路が描かれています。デザインされているのは、京張鉄路にある4つのトンネルの中で最も難しい建設だったとされる、「八達嶺（はったつれい）トンネル」を列車が走る様子です。
▼中国切手「詹天佑誕生100周年」の詳細
・発行日：1961年6月20日
・額面：8分、10分（※100分＝1元）
・切手デザイン：全2種類
・発行枚数：300万枚～800万枚
「詹天佑誕生100周年」切手の市場価値や高く売るコツ
買取福ちゃんでは、「詹天佑誕生100周年切手」をはじめとした、さまざまな切手買取を行っております。
最近では、特定の切手を探して査定に出すよりも、「切手アルバムまるごと査定」が非常に人気です。価値のある中国切手の高価買取なら、福ちゃんの買取サービスをぜひご活用ください。
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現在の切手買取の市場では、詹天佑誕生100周年切手は額面以上のプレミア価格で多く取引されています。もしお手元にあるなら、切手を査定に出してみましょう。
ただし、買取金額は切手の状態によってバラつきが出ています。ヒンジ跡の有無や切手の汚れや色あせなど、ボロボロの状態だと金額がつかないケースもあります。
切手買取で高く売るためには、日ごろから良い状態を保てるように保管しておくのがポイントです。
また、買取業者によっては1枚だけの切手買取よりも、まとめての査定や買取により、高値がつくこともあります。
切手の量や種類にもよりますが、理由としては、売却予定の切手をまとめて買取に出していただくことで、一度に多くの切手を査定できるからです。そのぶん、買取価格に多少上乗せされる場合があるのです。
そのため、買取に出すことを検討しているものは、まとめて査定してもらうのがオススメです。
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まとめ
詹天佑は、近代中国の産業とインフラの発展における画期的な存在となる人物でした。
19世紀末から20世紀初頭にかけての中国は、列強の圧力と内政の混乱に直面していた時期です。鉄道の分野でも技術的におくれをとり、外国の技術に依存していた時代に、詹天佑は海外で先進的な工学技術を修得します。
アメリカの小中学校を経て、17歳でイェール大学に入学していることからも、若い頃から非凡な才能を感じさせます。
イェール大学は、クリントン元大統領やブッシュ元大統領などの多くの歴代大統領や実業家を輩出している名門大学です。2023年度にヤング・グローバル・リーダーズに選出された成田悠輔さんが、アシスタント・プロフェッサーとして就任していることでも有名ですね。
詹天佑はこのイェール大学で鉄道を学び、中国に帰国後はその知識をもって国家の近代化に寄与しました。彼が手がけた京張鉄路は、中国が自ら設計し建設した初めての鉄道であり、中国人の手による近代工学の顕著な成功例となったのです。
このような背景の中で、詹天佑の誕生100周年を記念して1961年に発行された切手は、彼の功績を称えるとともに、当時の中国人民に強い愛国心と自立心を呼び起こすシンボルとなりました。
この切手の発行は、詹天佑の科学と工学における先駆者としての役割、および国家に対する深い愛情と貢献を記憶に刻むためのものであり、文化的な意義と歴史的な価値を兼ね備えています。
「詹天佑誕生100周年切手」はデザインこそ派手な色使いではないものの、シックで重厚感のある見た目からコレクター人気も高めです。
保存状態が良ければ切手買取での高値も期待できるため、中国切手コレクションの中にこれらの切手が埋もれていないか探してみましょう。
