【中国切手】少年先鋒隊10周年(中国ピオネール)の特徴と切手価値について解説
「中国ピオネール創建10周年」と呼ばれることもある切手で、子どもたちの活動している様子が主なデザインモチーフです。
当記事では「切手買取」を検討されている方向けに、切手の特徴や詳細と合わせて、価値や高価買取ポイントについても解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
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「少年先鋒隊10周年」切手とは
少年先鋒隊10周年切手は、1959年に中国で発売された数量限定の記念切手です。少年先鋒隊が始まってから10周年を記念して発売されました。
切手のモチーフとなった中国少年先鋒隊※(しょうねんせんぽうたい)はもともと「中国少年児童隊」と呼ばれ、1949年に承認を受けて始まった9歳から15歳をメンバーとする青少年組織です。
※略表記は「少先隊」
類似する少年団としてソ連の「ピオネール」があります。もともと、中国の少年先鋒隊はピオネールに沿って組織されたため、「中国少年先鋒隊=ピオネール」とされることがあります。
そのため、同切手も「中国ピオネール創建10周年切手」と呼ばれることもありますが、どちらも今号の福ちゃんコラムで取り上げている切手を指しているものです。
「少年先鋒隊10周年」切手の特徴やデザイン
中国切手「少年先鋒隊10周年」は、6種類のデザインで構成される切手セットです。色とりどりの切手で、少年先鋒隊による活動模様がデザインに多く用いられています。
それぞれの切手デザインと発行枚数は、以下のようになっています。
✔ 少年先鋒隊の紋章(額面4分、発行枚数350万枚)
✔ キャンプ(額面4分、発行枚数350万枚)
✔ 学習(額面8分、発行枚数700万枚)
✔ 気象の学習(額面8分、発行枚数700万枚)
✔ 植樹(額面8分、発行枚数700万枚)
✔ スケート(額面8分、発行枚数700万枚)
【少年先鋒隊の紋章】は、星とトーチで構成された紋章です。星はリーダーシップを示し、トーチは輝きと幸福を象徴しています。子どもたちは集団活動を通じて国や人々、そして公共の財産を大切にすることを学ぶのです。
【キャンプ】では、キャンプのテントや旗が描かれています。中心部分には早朝にラッパを吹いて一日の始まりを知らせる様子がデザインされています。
【学習】で描かれているのは、カバンを持った子どもです。手に花を持ち、赤いスカーフを巻いている子どもの姿が特徴的ですね。
【気象の学習】のデザインは、子どもたちが気象観測を行っている様子です。毎日の気温や風速、雨量の変化などを学び、自然と向き合おうとしています。
【植樹】で描かれているのは、子どもが木を植えようとするシーンです。新しい植物を植えることで、環境保護への意識を高めています。
【スケート】で描かれているのは、冬にスケートリンクでスケートを楽しんでいる子どもの姿です。運動を通して、健康維持の大切さを学びます。
▼中国切手「少年先鋒隊10周年」の詳細
・発行日:1959年11月10日
・額面:4分、8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全6種類
・発行枚数:350万枚~700万枚
「少年先鋒隊10周年」切手の市場価値や高く売るコツ
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切手価値の結論をお伝えすると、少年先鋒隊10周年切手は額面以上のプレミア価格で取引事例の多い中国切手です。
ただし、切手の状態によって買取価格も異なります。
切手の損傷がひどい場合、買取価格がつかないこともあります。しかし、良好な状態であれば高価買取に期待できるのです。
高価買取のポイントとしては、「切手の状態・希少性・買取時期」が挙げられます。
紙という材質上、劣化したものを新品状態に戻すのは非常に困難です。日ごろは光や湿度に配慮しながら専用の切手アルバムに保存しておくなど、良い状態を保てるようにしましょう。
最近では「切手の劣化によって価値が下がってしまう前に査定買取に出そう」と考えられている方も増えています。
しばらく切手を観賞しない場合には、福ちゃんの切手買取を利用して現金化するのもオススメです。
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まとめ
中国の歴史の中で、1949年の中華人民共和国の成立以降、国家は数々の社会主義政策や運動を進めてきました。
「少年先鋒隊」は中国共産党の指導のもと、少年たちに社会主義の理念を教育し、「祖国を愛する心」を育む役割を担っています。
この組織は多くの子どもたちにとって、共産主義の価値観や団結の精神を学ぶ場となりました。
中国切手の良さの1つに、歴史的な背景や当時の情勢が切手デザインとして残っていることにあります。
少年先鋒隊10周年切手はこれらの中国の社会・文化を反映するものとして重要性もあり、発行枚数も限られていることから、価値のある貴重な記念切手です。
切手アルバムの中でも見つけやすい、カラフルな色合いが特徴的です。お手元の切手コレクションに眠っていないか確かめてみてくださいね。