【中国切手】遼の彩色塑像小型シートの特徴、切手買取における市場価値も解説
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「遼の彩色塑像」切手とは
中国切手「遼の彩色塑像」とは、1982年に中国で発行された特殊切手のことです。
切手では遼代の塑像(そぞう)がデザインモチーフとなっており、小型シート切手と田型切手が同日に発売されています。
「遼」は中国の「遼代・遼朝」で、916年から1125年まで続いた王朝です。
「遼の塑像」はその時代に彫刻された塑像で、顔の表情や体の仕草も精巧に表現された人間味あふれる造形が魅力。
この塑像が保存されているのが、中国の山西省に位置する「華厳寺(けごんじ)」です。
華厳寺は同じ場所に上下二つ(上華厳寺・下華厳寺)がある寺院で、遼代の塑像が31体、明代の塑像が5体、そして清代の壁画などが保存されています。
1038年に建立されてから1000年近い歴史を歩む中で、周辺では地震や災害などが発生したにもかかわらず、遼の塑像は今でも良好な状態です。
「遼の彩色塑像小型シート」の特徴やデザイン
遼の彩色塑像小型シートは華厳寺にある遼の塑像がデザインとして用いられ、切手には「菩薩頭像」が描かれています。
小型シート全体では、斜め45度から見た角度の菩薩像が右側に描かれ、寺院や塑像の解説文が左側に書かれたレイアウトです。この解説文には以下のような内容が書かれています。
✔️ 1030年に建立されたお寺であり、900年以上の歴史がある
✔️ 31体の状態が良い「遼の塑像」には立像・座像・正像・横像などがある
✔️ 彫刻では美しい姿、活力を感じる表情、自然な衣服の表現など高い技術
切手デザインを通じて彫刻を見ても、その美しさが伝わってきますね。
▼中国切手「遼の彩色塑像小型シート」の詳細
・発行日:1982年11月19日
・額面:2元
・形状:小型シート
遼の彩色塑像切手には田型切手もある
「遼の彩色塑像」には小型シートのほか、同日に4種類のデザイン切手が発売されています。それぞれのデザインテーマと額面は以下のとおり。
・菩薩頭像(額面8分)
・菩薩胸像(額面8分)
・蓮花仙子像(額面8分)
・菩薩半身像(額面70分)
なお、こちらには「総公司製のマキシマムカード」が存在します。
4種類の切手とも、31体ある塑像の中から別々の塑像がデザインとして描かれ、異なる角度や表情の違いなどが楽しめるのが特徴です。
▼中国切手「遼の彩色塑像」の詳細
・発行日:1982年11月19日
・額面:8分、70分(※100分=1元)
・切手デザイン:全4種類
「遼の彩色塑像小型シート」の市場価値や中国切手を高く売るコツ
遼の彩色塑像小型シートは発行枚数も少なく、価値のある中国切手の一つです。小型シートの状態が良ければ、額面以上の査定額も期待できるでしょう。
同日発売の田型切手と比較すると、小型シートの方がコレクター人気と切手価値も上回っています。
ただし、どちらも枚数限定発売の特殊切手であるため、普通の郵便切手よりも価値が高いことは間違いありません。
最近の中国切手買取における市場状況としては、中国切手のまとめ売りをする人が増えてきています。
これは、大掃除や片づけで見つかった昔の切手アルバムをそのまま売りたい方もいれば、遺産整理などで大量の切手処分をしたい方など理由はさまざまです。
「大量の記念切手の中にレアな切手が混入していて思わぬ金額がついた……」といったケースもありますので、処分にお悩みの際は買取店に持ち込んでみるのもよいでしょう。
買取福ちゃんでは、遼の彩色塑像小型シートのほかにも、中国切手をはじめとする、切手の買取実績が豊富にあります。
仕分けが面倒で放置しているような大量の切手処分なども大歓迎ですので、切手買取は弊社までお気軽にご相談ください。
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まとめ
中国では多くの菩薩像や仏像彫刻がありますが、遼の塑像は最も有名な塑像の一つです。
遼の塑像がある華厳寺は中国国内で文化遺産としても登録されており、国内外からの観光客も訪れる寺院でもあります。
発行枚数が限られていることや、歴史的にも重要な彫刻がデザインとなっていること、そしてきれいな状態で現存している枚数も少なくなっていることから、貴重な小型シートであるといえます。
遼の彩色塑像小型シートや遼の彩色塑像切手は、立派な菩薩が描かれた目立つ切手です。
お手元にある切手コレクションの中に、遼の彩色塑像小型シートが混在していないかどうか確かめてみましょう。