【中国切手】体操競技の種類や特徴、切手市場における価値や買取価格について解説
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「体操競技」切手とは
「体操切手」は1974年に中国で発売された切手です。
器械体操に分類される体操競技は、19世紀半ばに中国へ伝わりました。その後、20世紀の初頭には上海に体操学校となる「上海精武体操学校」が設立されています。
中華人民共和国の建国後、中国の体操業界は急激に発展しています。1951年には全国的にラジオ体操が始まり、その後に中国は国際体操連盟にも加盟するなど、世界的な大会でも好成績をおさめるようになってきました。
このような背景から、体操競技切手は中国の体操の発展を目的として発行されました。
「体操競技」切手の特徴やデザイン
中国切手「体操競技」は全6種完となるデザインで構成されています。それぞれ違う色の背景で体操競技種目がデザインテーマとなっており、詳細は以下のとおりです。
・床運動
・つり輪
・平均台
・平行棒
・段違い平行棒
・あん馬
【床運動(ゆか)】は女性選手の床体操で、代表的な動きがデザインされています。
床運動は1911年の第5回世界体操選手権大会で床体操が世界種目として採用され、1930年の第9回世界体操選手権大会で男子床運動個人競技が初めて開催された、体操競技の一つです。
1932年に男子床運動、1952年に女子床運動がオリンピックの正式種目として採用されています。
【つり輪】に描かれているのは、白いウェアを着た男性選手が、十字倒立している様子です。
つり輪はフランスで生まれ、後にドイツとイタリアに伝わったとされています。1896年の第1回オリンピック大会以来、正式種目として今日まで続いている体操競技の一つです。
【平均台】は女性選手が空中ジャンプしている様子がデザインされています。
平均台は18世紀にドイツで誕生した女子体操競技です。1952年のオリンピックでは、平均台が女子体操種目として採用されました。
長さ5メートル、幅はわずか10センチ。そのような狭い地面で、ジャンプ・ターン・宙返り・バク転など、さまざまな技を披露するアクロバットな競技です。
【平行棒】は片方の腕で逆立ちしているシーンが描かれています。
平行棒はドイツ発祥です。もともとは体操トレーニングの手段でしたが、第1回オリンピック大会から正式種目として採用されている競技です。
【段違い平行棒】は女性選手が大きくスイングしている様子がデザインされています。
段違い平行棒は女子体操競技です。平行棒から発展したもので、女性が運動しやすいように2つの鉄棒が設置されている競技です。1952年のオリンピック大会からオリンピック競技として採用されました。
【あん馬】は男性選手がトーマス旋回のような、足を上げた回転の様子が描かれています。
あん馬は男子体操競技です。ローマ帝国末期に、軍事訓練で乗馬の練習として行っていた木馬運動にルーツを持ち、現代で体操競技となった経緯があります。その歴史は非常に長い種目です。
また、この種目は第1回オリンピック大会から正式競技種目に組み込まれており、1936年の第11回ベルリンオリンピック大会では、男子陸上競技6種目の一つとして正式に認定されています。
▼中国切手「体操競技」の詳細
・発行日:1974年1月1日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全6種類
・発行枚数:各1,000万枚
「体操競技」切手の市場価値や高く売るコツ
中国切手「体操競技」は数量限定の記念切手で、切手市場で額面以上の取引事例もある切手です。
ただし、中国切手は買取に出す時期によって変動しやすい上、切手の状態が価値に大きく影響します。正確な価値は現物を専門家に見てもらうようにしましょう。
最近では、切手単品よりも切手アルバムをそのまま買取査定に出される方も増えています。
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まとめ
1966年から1976年にかけての文化大革命は、中国全体の社会・文化・スポーツに大きな影響をもたらしました。この期間中、多くのスポーツ活動が中断され、体操の発展も一時的に停滞しています。
しかし、1970年代中盤になると文化大革命の影響が徐々に薄れ、中国は国際的なスポーツの舞台へと復帰し始めました。
同切手が発売された1974年ごろは、中国の体操選手たちが世界選手権に出場し、国際競技会に再び参加するようになった時期です。この時期からの復活と発展があったからこそ、後の1980年代以降の国際的な成功へとつながっています。
中国切手の価格が高騰しているタイミングに買取に出すと、予想以上の金額になることもあります。この機会に一度、お手元にある中国切手の価値をチェックしてみましょう。