【中国切手】第4回全国体育大会小型シートの種類や特徴、切手買取市場の価値について解説
お電話受付時間 9:00~20:00 (年中無休※年末年始は除く)
目次
「第4回全国体育大会小型シート」記念切手とは
第4回全国体育大会小型シートは、1979年9月15日から30日にかけて中国北京で行われた「第4回全国体育大会」の開催を記念して発行された中国切手です。
第4回全国体育大会では、一般の部でサッカー・バスケットボール・バレーボール・体操・レスリング・陸上・チェスなど、34種目が行われました。なお、少年の部で実施されたのは、サッカーと陸上の2種目です。
中国の全国体育大会について
中国の全国体育大会は、「中華人民共和国全国運動会」や「全運会」と表記されることもあります。日本の「国民体育大会(国体)」に相当する大会です。
同大会は、中国で最も大規模な総合スポーツ大会です。多くのスポーツ種目で、中国のトップアスリートが競う機会につながると同時に、中国のスポーツ発展を示す重要な指標にもなりました。
日本の国体は毎年開催されているのに対して、中国の全国体育大会は4年に一度の開催(途中、開催間隔の変更あり)です。通常はオリンピックの翌年に行われます。
1959年に第1回全国体育大会が開催されたものの、当初は施設や資金が不足していたため、小規模な大会でした。しかし、中国の経済成長と同時に大会規模や質も大きく向上しています。
競技種目ではオリンピックの種目はもちろんのこと、中国独自の伝統的なスポーツや新しいスポーツ種目も含まれます。
中国においては「ミニオリンピック」とも称され、多くの若い選手がこの舞台で良い成績を残し、国際大会へとステップアップするような大会です。
それゆえ、全国体育大会は中国スポーツの発展や選手の育成、また、国民の健康や体育の普及を促進するために重要な役割を果たしています。
「第4回全国体育大会小型シート」記念切手の特徴やデザイン
切手デザインは「大会マーク」がメインテーマです。小型シートの周りは、さまざまな競技を示すロゴに囲まれています。中央の大会エンブレムが、切手部分です。
開催年である「1979」の表示と共に、赤いトーチの活力を感じさせるデザインが印象的ですね。
▼中国切手「第4回全国体育大会小型シート」の詳細
・発行日:1979年9月15日
・額面:2元
・形状:小型シート
・発行枚数:20万枚
第4回全国体育大会切手には通常タイプ(田型切手)の記念切手も同日発売
小型シートが発売された同日に、横長形状の切手(田型切手)が発行されています。こちらも枚数限定の記念切手で、切手デザインは以下の4種類です。
・大会マーク他(大会エンブレム、陸上、バレーボール、重量挙げ)
・サッカー他(サッカー、バドミントン、走り高跳び、スピードスケート)
・フェンシング他(フェンシング、スキー、体操、高飛び込み)
・オートレース他(オートレースバイク、卓球、バスケットボール、アーチェリー)
各切手のデザインテーマでもある、4つの絵柄が一枚に収まった横長の切手が特徴的ですね。
日本の記念切手にも、スポーツ競技がデザインされた切手はあります。しかし、複数の競技が一つに収まるこのような形状の切手は珍しく、一枚で多くのデザインを楽しめる贅沢感を味わえるのが特徴です。
▼中国切手「第4回全国体育大会」の詳細
・発行日:1979年9月15日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全4種類
・発行枚数:各1,500万枚
「第4回全国体育大会小型シート」記念切手の市場価値
第4回全国体育大会小型シートは状態が良ければ、切手買取市場でも高値で取引されている事例が多くあります。
ただし、中国切手は買取に出す時期や切手の状態(汚れや色あせなど)が価値にも影響しやすいため、あくまでも参考程度に留めておきましょう。
また、通常記念切手よりも小型シートの方が発行枚数も少ないこともあり、買取価格も高めです。お手元に第4回全国体育大会の小型シートをお持ちの場合には、買取査定に出してみるのもオススメです。
福ちゃんでは査定手数料や買取手数料も無料ですので、中国切手買取をお考えの際は以下よりお気軽にご相談ください。
お電話受付時間 9:00~20:00 (年中無休※年末年始は除く)
まとめ
全国体育大会の競技種目はその大会ごとに多少の変更があるものの、チェスやスカイダイビングなどは珍しい種目でしょう。第6回大会では囲碁が競技種目に含まれていたほどです。
近年、中国がスポーツ大国と呼ばれるようになったのは、全国体育大会の開催も大きく影響しています。
全国体育大会は中国全土からの参加者を集める大会であり、多くの若手選手がその実力を示す最大の機会です。同大会は国際的な競技に向けての新しい才能や、次世代のスター選手を発掘する貴重な場でもあるのです。
そして、大会の重要性を受けて、中国の政府や関連機関はスポーツの発展を強力に支援しています。この後押しにより、トレーニング・施設・資金面でのサポートが拡大し、選手たちがより高いレベルでのパフォーマンスを追求できる環境が整っていく仕組みです。
また、第4回全国体育大会が行われた1979年は中国でも大きな変革期でした。
1978年の「中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議(第11期3中全会)」による改革政策のもと、あらゆる分野で新しい取り組みも行われています。
※第11期3中全会に関連した切手記事
→ 中国切手「第11回中国共産党全国大会」はこちら
→ 中国切手「人民公社の五業を発展させよう」はこちら
第4回全国体育大会の開会式で、1万6千人の青少年が組体操で「新長征」を披露するなどの大きな演出があったのも、新時代に向けた強い決意を感じさせます。
中国切手の「第4回全国体育大会小型シート」も、そのような歴史的な節目のタイミングで発行された貴重な切手といえるでしょう。
第4回全国体育大会小型シートをはじめとした価値のある中国切手を手放す際は、買取価格に自信のある福ちゃんにぜひお任せください。