【中国切手】第11回中国共産党全国大会の種類や特徴、切手市場の価値や買取相場を解説
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「第11回中国共産党全国大会」記念切手とは
「第11回中国共産党全国大会切手」は、1977年の第11回中国共産党全国大会の開催を記念して発行された切手セットです。
第11回中国共産党全国大会は、1977年8月12日から18日まで北京で開催された重要な政治イベントです。
文化大革命後の中国の政治的混乱がやや落ち着いた時期で、中国共産党の歴史において重要な転換点となるものでした。
1976年には周恩来首相が亡くなり、後に毛沢東主席も亡くなりました。これに続く権力闘争の中で江青ら「四人組(江青・姚文元・張春橋・王洪文)」として知られる急進的なグループが逮捕されて、政治的に排除された時期です。
そのため、この大会では文化大革命とそれに関連する「四人組」の政策や行動を非難する方向が確定しています。
同大会で党の最高指導者として登場したのは「鄧小平」であり、彼のリーダーシップの下で、中国は改革と新しい方針に向かいました。
このように、第11回中国共産党全国大会は、中国政治で大きな意味を持つ出来事でした。文化大革命の終結により中国は新たな発展期に入り、社会主義国としての成長を確認するなど、大きな変貌を遂げたイベントだといえるでしょう。
「第11回中国共産党全国大会」記念切手の特徴やデザイン
第11回中国共産党全国大会切手は3種類のデザインで構成される切手セットで、いずれも国旗のような赤い旗のデザインが特徴的な切手です。
それぞれのデザインテーマは以下のようになっています。
・大会を祝う
・毛沢東の旗
・中国共産党万歳
【大会を祝う】は中国のさまざまな民族の人たちが旗を掲げ、天安門広場に集う様子が描かれています。
【毛沢東の旗】は毛沢東の顔が描かれた赤い旗があり、その下には人民が旗に導かれながら同じ方向を向いて歩く様子がデザインされていますね。
【中国共産党万歳】では、労働者・農民・学生・兵士などが中国共産党の旗の元に、自信を持って前進する様子が描かれています。
▼中国切手「第11回中国共産党全国大会」の詳細
・発行日:1977年8月22日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全3種類
・発行枚数:各625万枚
中国切手の買取相場や市場動向
価値のある中国切手は、買取に出すと予想以上の買取額になることがあります。最近の買取市場の傾向としては、
・中国切手のまとめ売り
・査定に出してみて判断
が多くなっています。
一枚ずつ査定に出すよりも、まとめて査定に出すことで買取額は結果的に高くなるため、切手アルバムごと買取に出す人が増えてきました。
切手アルバムの中にプレミア価格のつく切手が混在していて、思わぬ査定額になるケースもあります。切手の状態や種類によって買取額が異なるため、査定に出してみてから判断するのも一つの手です。
少しでも高く売るためには「切手の希少性」や「切手の状態」が重要になってきますので、価値のある切手は良い状態を保てるようにヒンジレスアルバムなどを活用して保管しておきましょう。
まとめ
文化大革命では毛沢東に関連した中国切手が多く発行されており、今でもコレクターからの人気の高い切手が多くあります。
代表的なものとしては、「毛主席の長寿をたたえる切手」や「毛主席の最新指示切手」などでしょう。そして、毛沢東に関連した切手が、徐々に少なくなっていったのもこの時期からです。
第11回中国共産党全国大会切手は、中国内部の混乱から脱却し、経済発展と国際的な統合を目指す方向へと大きく舵を取った転換期に発行されました。そのような時代背景もあり、文化大革命の時代の終焉を感じさせる中国切手セットです。