【中国切手】革命的現代バレエ(白毛女)の種類や特徴、買取価格や切手価値について解説
「中国切手を高く売りたい」
「中国切手の買取相場や価値を知りたい」
という方にも、切手の種類や特徴などを踏まえ、切手買取で高く売るためのポイントなども解説しています。ぜひ最後までご覧ください。
「革命的現代バレエ(白毛女)」記念切手とは
革命的現代バレエ「白毛女(はくもうじょ)」切手は、1973年に中国で発売された記念切手です。
白毛女は伝統的なオペラであり、1945年に中国共産党の政治部によって初めて上演された後、中国国内で広く知られるようになりました。
その後、オペラから映画化やバレエ化とつながり、1958年に中国でバレエ初上演が行われます。
同切手セットは、1967年5月から1か月以上にわたって北京で公演された文化大革命の現代バレエの一つで、革命的現代バレエを広く宣伝する目的として発行されたものです。
白毛女の物語の背景は、日本の侵略と中国共産党の解放軍が交錯する1930年代の中国東北地方です。白毛女とは、主人公の少女である「趙喜児」のことを指します。
彼女の父は地主に搾取され、無理な重税のために自殺。その後、彼女自身も地主によって無理やり働かされる身になります。
その地主によって売り飛ばされそうになった喜児は逃亡を図り、山中で生活するようになりました。喜児は白い髪が生えるほど苦しんでいたところ、昔の婚約者であった「王大春」と運命の再会を果たします。
喜児の美しさと純粋さは、人々を感動させ、彼女を助けようとする者たちを引きつけます。最終的には、彼女と人民解放軍の兵士たちは地主に対する反乱を起こすべく立ちあがりました。
バレエの「白毛女」は1958年に初めて上演され、それ以降中国のバレエの金字塔として認識されています。
この作品は、中国の民族音楽と西洋クラシックバレエの技術を組み合わせており、中国の歴史と文化を反映した重要な作品です。
「革命的現代バレエ(白毛女)」記念切手の特徴やデザイン
バレエ白毛女の記念切手は、全4種類のデザインで構成される切手セットです。それぞれのデザインテーマと発行枚数は以下のようになっています。
・主人公喜児(発行数:414.75万枚)
・髪が白くなった喜児(発行数:347.05万枚)
・喜児と大春の再会(発行数:405万枚)
・革命へたつ喜児(発行数:355万枚)
このように、発行枚数がバラバラなのも同切手の特徴の一つです。そして、切手には演目での重要なシーンを再現する形でデザインされているのが特徴です。
【主人公喜児】では、赤いハチマキを手にした喜児のシーンが描かれています。
【髪が白くなった喜児】では、山奥に住んで白毛になった喜児の様子が描かれているのが印象的です。深く暗い状況から明るい太陽を求めている心境が表現されています。
【喜児と大春の再会】では、物語のクライマックスともいえる山奥にある洞穴での再会シーンです。元婚約者だった「王大春」が山奥に住んでいる白毛女の正体を探りにいったとき、それが喜児だったことを知った再会の場面が表現されています。
【革命へたつ喜児】では、喜児が右手に銃を持ち、女性兵士として従事する様子が描かれています。
▼中国切手「革命的現代バレエ(白毛女)」の詳細
・発行日:1973年9月25日
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:全4種類
・発行枚数:347.05万枚〜414.75万枚
「革命的現代バレエ(白毛女)」記念切手の市場価値や高く売るコツ
中国の記念切手は種類も豊富で、すべての切手が高価買取されているわけではありません。しかし、切手によっては高値がつくものも多くあります。
ここからは、中国切手を買取業者に高く売るためのポイントやコツをお伝えします。とくに押さえておきたいポイントは主に以下の3つです。
・中国切手の状態(品質)を保つ
・切手の希少性
・高く売れる買取業者選びとまとめ売り
切手の価値はその状態に大きく影響されます。切手はきれいで、よれや折れ、色あせ、シミがないことが理想的です。保存の際には湿度や光を考慮した適切な保管を心がけましょう。
記念切手の中には数が限られているものもあり、これらは高価で取引されるケースもあります。お手元にある切手の発行枚数や希少性を、福ちゃんコラムで調べてみましょう。
いざ、売却しようとする際、買取業者をどこにするかは非常に重要です。
切手を売る場合には一つの業者だけに依存するのではなく、複数の買取業者を調査して高く評価してくれる業者を選ぶのも一つの手です。
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中国切手は一枚ずつ買取依頼するよりもまとめ売りすることでトータル買取金額も上がります。それゆえ、効果的な売却手法として「まとめ売り」を検討するのもオススメです。
まとめ
中国の文化大革命は、中国共産党の主席であった毛沢東が、彼の理想とする社会を作り上げるために開始した運動で、社会や文化に深い影響を及ぼしました。
文化大革命中の有名なバレエとして「紅色娘子軍」と「白毛女」があります。この二つのバレエは、労働者、貧困層、農民が主人公であり、彼らが地主や軍閥と戦って最終的に勝利する物語を描いているのが特徴です。
これらは芸術を通じて社会主義のメッセージを伝え、国民を革命の目標に向かって統一するために作られたプロパガンダの一種とも言われています。
それでも、中国バレエはこの時期に、西洋のクラシックバレエ技術と中国の伝統的なダンスや音楽が融合した形で大きく発展しました。発展したことで、中国独自のバレエスタイルが生まれ、今日でもその影響は見られます。
このように、バレエ白毛女の記念切手は当時の社会情勢を反映している貴重な中国切手です。限られた発行枚数や芸術的な側面からみても、高価買取の可能性が高い貴重な切手セットといえるでしょう。