【中国切手】人民英雄記念碑の種類や特徴、切手買取における価値や買取価格について解説
「人民英雄記念碑」記念切手とは
中国切手「人民英雄記念碑」は、1958年に中国で発行された発行枚数限定の記念切手です。
人民英雄記念碑は、中国の北京市中心部にある「天安門広場」に立つ大きな記念碑です。この記念碑は、新中国成立後の1958年に建設が完了しました。
全体の形状は鉛直な「オベリスク形」で、四角錐の頂上部に終わる構造をしています。全高は「37.94m」で、碑の表面は白い「漢白玉」(中国特有の高品質な大理石※アラバスターとも呼ばれる)で覆われているのが特徴です。
記念碑の基部には8つの浮き彫りがあり、各々が19世紀後半から20世紀初頭にかけての中国の歴史的な出来事を象徴しています。これらの出来事には、秘密結社「天地会」による辛亥革命、五四運動、抗日戦争(日中戦争)、そして中国共産党による農民運動などが含まれています。
人民英雄記念碑は、中華人民共和国の建国とともに中国国民の団結と独立を象徴する重要なものです。
この記念碑は天安門広場の中心に位置し、中国共産党の政治的なイベントや国家的な祝賀会において中心的な役割を果たしています。同時に、中国の現代史における人々の苦闘と犠牲を讃え、中国人民の独立と自由を達成するための彼らの努力を象徴しているのです。
「人民英雄記念碑」記念切手の特徴やデザイン
「人民英雄記念碑記念切手」には、通常記念切手と小型シートの2種類が発売されています。
通常記念切手のデザインは、赤色を基調としたキャンパスに描かれた「人民英雄記念碑」が特徴です。一見、シンプルに記念碑を側面から見た構図ですが、記念碑の全貌がはっきりと見えるようにデザインされています。
▼中国切手「人民英雄記念碑」の詳細
・発行日:1958年5月1日(小型シートは1958年5月30日)
・額面:8分(※100分=1元)
・切手デザイン:1種類+小型シート
・発行枚数:800万枚(小型シートは20万枚)
小型シートは1958年5月30日に発売
「人民英雄記念碑記念切手」には、小型シートも同年5月30日に発売されています。
ミシン目のない切手シートで、額面は通常記念切手と同じ「8分」です。小型シートの発行枚数は「20万枚」と非常に少ない流通数となっています。
シートには記念碑と同じ毛沢東の「人民英雄永垂不朽」の文字がサインされています。
この「人民英雄永垂不朽」は「人民の英雄は永遠である」という意味です。このフレーズは、人民の英雄たちに対する最大の賞賛であり、功績や犠牲が永遠に忘れられることがないという強い意志を表現しています。
具体的には「人民英雄」は民族の自由や独立、社会の公正などのために奮闘し、時には自身の命を犠牲にした人々を指しているのです。そして「永垂不朽」は、彼らの行動と精神が、歴史を通じて人々の心に深く刻まれ、永遠にたたえられ続けることを意味します。
「人民英雄記念碑」記念切手の市場価値や高く売るコツ
人民英雄記念碑は、中国切手市場でも人気のある記念切手の一つです。
執筆現在の買取価格としては、通常切手よりも小型シートの方が人気は高く、高値の傾向にあります。
通常切手の場合、初日カバーでも人気があります。しかし、小型シートは消印等のないキレイな状態が好まれる傾向です。
しかしながら、すべての中国切手が高価買取になるとは限りません。そこで、ここからは切手買取業者に少しでも高く買い取ってもらうためのコツを紹介します。
主に以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
・価値のある中国切手は美品が好まれる
・高く売れる時期やタイミングに売る
・買取業者は専門査定士がいる業者を選ぶ(福ちゃん)
価値のある中国切手の多くは発行から年月が経過しています。そのため、きれいな状態の切手は現存する枚数も少なく、破れや汚れのある切手よりも高値がつきやすくなります。
切手を保管しておく際にコンディションを良好に保ち、良い状態で買取に出せるようにしましょう。
また、中国切手の買取は時期やタイミングによっても価値が変動します。今は中国切手の価値も高まっている時期ですので、高騰しているタイミングで買取に出すのがオススメです。
最後に、切手買取業者の選び方も高く売るためには重要な項目です。
中国切手は価値の見定めが非常に難しいため、中国切手の買取に強い査定士が在籍している買取業者を選ぶようにしましょう。また、買取実績は過去の実績ですので、どのくらい多くの人に選ばれているかを知る基準になります。
買取福ちゃんには、中国切手買取で専門部署による買取や知識豊富な査定士が多く在籍していますので、少しでも高く売りたい場合にはこちらの「福ちゃん無料査定」を利用しましょう。
まとめ
人民英雄記念碑の建設は、中華人民共和国の建国後に行われました。これは、新しく成立した共産主義政府が中国人民の団結と力を象徴し、国内外に示すためのものでした。
その背景には、中国が長年にわたり経験した内戦、植民地化、侵略、そして飢饉などの困難を乗り越えてきたという歴史的な事情があります。これらの困難を乗り越えてきたのは、中国人民自身の抵抗と奮闘によるものであり、人民英雄記念碑はその事柄を象徴しています。
それゆえ、人民英雄記念碑の建設は中国人民の団結と勇気をたたえ、その歴史と文化を後世に伝えるためのものといえるでしょう。
これらの背景もあり、同切手は中国切手の中でも高値で取引されることも多く、国内外コレクターからの人気も高めです。そのため、状態次第では切手買取においても高価買取が期待できる記念切手です。