「工業機械」中国切手の種類や特徴、切手買取における価値や買取価格について解説
目次
「工業機械」記念切手とは
中国切手の「工業機械」は1974年に中国で発行された記念切手です。
新中国と呼ばれる1979年中華人民共和国の建国から1974年の25年間において、中国では各産業で数多くの製品を製造して発展を遂げてきました。
そして新中国25周年を迎えた節目に、これらの機械製造業に対する功績を国民にも広く認知させる目的もあり同記念切手が発行されました。
1974年は文化大革命(1966年-1976年)の最中であり、中国はまだ政治的にも非常に不安定な時期でした。
しかし、文化大革命の終わりに近づくにつれて、中国の指導者たちは国の経済を安定させて近代化を進めることに重点を置くようになり、この期間に科学技術の発展と産業化が推進されて工業生産が増加しています。
中国はさまざまな産業、とくに重工業の発展に力を注いでいたことからも、「工業機械」の切手は、そのような経済と技術の発展を祝うために発行されたものといえるでしょう。
「工業機械」記念切手の特徴やデザイン
「工業機械切手」は4種類のデザインで構成されている記念切手です。「縦長切手」と「横長切手」が混在するのも非常に特徴的です。
中国が独自に設計と製造をおこなった製品の中でも、代表的な工業機械が切手にデザインされています。
それぞれのテーマは以下の通りです。
・内冷タービン発電機
・水稲種まき機
・万能グラインダー
・露天削岩機
「内冷タービン発電機」にデザインされているのは、12万5千ワットのタービン発電機と高圧送電線の鉄塔です。紫色の背景が印象的ですね。
「水稲種まき機」では、広大な田んぼを背景として電動の田植え機が描かれています。
「万能グラインダー」は、赤色を背景としてグラインダー本体が描かれたデザインです。
「露天削岩機」は縦長の切手で、空と大地が青く溶け込んだ背景に削岩機がそびえ立つ様子が描かれています。
これらの切手デザインとして採用された4つの工業機械は、切手デザイナーが各工業部門の訪問や各地の工業展示会への視察を行いながら数十種類を選出し、最終的に選ばれたものです。
▼中国切手「工業機械」の詳細
・発行日:1974年12月23日
・額面:8分
・切手デザイン:全4種類
・発行枚数:各300万枚
「工業機械」記念切手の市場価値や高く売るコツ
これまでに、さまざまな種類の切手が存在する中国切手では、”超プレミア切手”と呼ばれる高額な切手もいくつかあります。
切手買取市場において、工業機械切手は現時点で超プレミア切手には分類されていないものの、切手の状態次第では額面以上の買取も期待できます。
ここからは、
「中国切手を高く売りたい」
「高く売るためのコツを知りたい」
「切手買取でオススメ業者の選び方」
などについて解説しますので、お手元にある中国切手を「少しでも高く売りたい」とお考えの方はぜひご覧ください。
切手の状態を維持しておく
切手の価値は状態に大きく依存します。折り目や切れ込み、目立つシミや色あせなどがあれば切手の価値を下げる可能性があります。
そのため、価値のある中国切手は湿度と光から守られた場所に保存することが最善です。具体的にはヒンジレスアルバムなど切手保存に適した専用アルバムを活用すると良いでしょう。
切手買取に出す時期を見極める
切手の価値は時期により変動することがあります。たとえば、切手の発行から何十年も経過し、その切手に縁の深い時期などに価値が上がることもあります。
以前に比べると、中国切手は全体的に価値が高くなっている傾向にありますので、良い時期に手放すのも高価買取には大切なポイントです。
切手買取の専門部署がある福ちゃんを使う
切手買取をしてくれる業者は多数ありますが、特定の業者に依存せず、複数の買取業者に目を向けて「買取価格の高い業者を選ぶ」のも一つの方法です。
買取業者の選び方のコツとして、中国切手の買取実績が多い業者や、切手買取に力を入れている業者を中心に選ぶと良いでしょう。価値のある中国切手は発行から年月が経過していることもあり、価値を正しく見定めるためには専門知識が必要です。
福ちゃん切手買取では切手買取の専門部署があり、中国切手にも強い査定士が在籍しています。専門性を活かし、メジャーな中国切手をはじめ、見慣れないレアな中国切手でも価値に見合う金額を提示できます。
また、大量の切手買取にも対応していますので、お持ちの切手を「少しでも高く売りたい」とお考えの際は、買取福ちゃんをフルに活用しましょう。
まとめ
実は、今回の工業機械切手は同時期に発売された中国切手よりも発行枚数が少なめです。
1972年に発売の「船シリーズ」が800万枚、「鉄人・王進喜」が1,000万枚となっており、「延安文芸講話発表30周年切手」でも700万枚です。
しかし、この工業機械切手の発行枚数は「300万枚」と極端に少なくなっています。
必ずしも切手発行枚数が価値に直結するわけではありませんが、枚数が少ないと市場に出回る数も少なくなり、希少性がさらに高まることがあります。
工業機械切手の発行に至った経緯や切手のデザイン、発行枚数やコレクター人気などを踏まえると、注目の中国切手の一つだといえるでしょう。
中国切手の査定では、時期やタイミング次第で「たった一枚が思わぬ高価買取」につながることもあります。
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