【中国切手】現代京劇「智取威虎山」切手(全6種)の特徴と詳細、買取市場について解説
目次
現代京劇「智取威虎山」切手とは
「智取威虎山切手」とは、1970年から複数の時期に分けて中国で発売された記念切手です。
同切手は1970年8月1日の「建軍節」と呼ばれる中国人民解放軍の軍事記念日を祝うとともに、「現代京劇」のPR目的で発行されました。
「京劇」は中国で最も有名な劇場芸術の形式の一つで、古くは18世紀に清代の北京で発展しました。音楽やセリフ、立ち回りで魅せていく歌劇で、中国の伝統的な古典演劇です。
「現代京劇」は「文明大革命」中に毛沢東の妻によって企画・制作されたもので、新たなテーマと技術を導入したことで伝統的な京劇に影響を与えるものとなりました。
伝統的な京劇は歴史的な物語、伝説、古典文学などを元にした演目が多く、社会的な価値観や人間の善悪などの普遍的なテーマを扱います。
これに対して、現代京劇はこれらの古典的なテーマに加えて、現代の社会問題や個人の経験など、より現代的な問題に焦点を当てることが増えたものとなっています。
現代京劇「智取威虎山」切手の特徴やデザイン
「智取威虎山切手」は一つのシリーズで発行時期が異なる切手です。現代京劇「智取威虎山」の劇中、6つの場面を描いたデザインが特徴的ですね。それぞれの切手テーマは以下の通りです。
・演技者
・5人の演技者
・踊り
・コーラス
・歌手
・勝利
同切手の「智取威虎山」は、長編小説の「林海雪原」をもとに創作され、盗賊と戦う中国人民解放軍の部隊が描かれ、伝説的かつ英雄的なイメージを作り出しています。
▼現代京劇「智取威虎山」切手の詳細
・発行日:1970年8月1日から
・切手デザイン:全6種
・額面:8分
・発行枚数:各3,000万枚
現代京劇「智取威虎山」切手の市場価値や高く売るコツ
中国の現代京劇が始まる時期に発行されたこともあり、文化面からも同切手の存在は大きく、コレクターからも注目される中国切手の一つです。ここからは、「智取威虎山切手」を少しでも高く売るためのコツやポイントを紹介します。
状態が良好な切手
切手の価値は状態に影響するため、切手の状態が良好できれいなものが高価買取されやすくなります。
一部のプレミア切手では押印があるものが評価されるケースもありますが、一般的には汚れや破れのないものやヒンジ跡のないものが好まれます。
そのため、価値のある切手を高く売るためには切手の保管方法に気を配り、良好な状態を保てるようにしましょう。
可能な限りセットで売る
智取威虎山切手は6枚で完結するセット切手です。当然、プレミア切手は一枚でも充分に価値はありますが、バラバラで一枚ずつで売るよりもセットで売ったほうが高値が付きやすい傾向にあります。
シリーズもののレア切手やセットになっている切手は、可能な限りまとめて買取に出すのがオススメです。
買取実績のある切手買取業者に売る
切手を買い取ってくれる買取業者は多くありますが、価値のある中国切手を高く売るためには業者選びも重要です。
額面だけの価値判断よりも、希少性や市場バランスなどをふまえた、総合的な価値判断のできる査定士が在籍していると安心です。
福ちゃんでは中国切手買取において、業界でもトップクラスの買取実績と知識豊富な査定士が多く在籍していますので、プレミア切手の買取や価値のある中国切手を高く売りたい場合には福ちゃんを利用しましょう。
まとめ
現代京劇は、当時の中国において唯一の大衆演劇でありエンターテインメントでした。ラジオで放送されたり映画化されたり、家や路上で歌う人がいるほど多くの国民から人気のある芸術となりました。
当初は8つの現代京劇が制作され、全国各地で舞台上演されたことから、「8億人が8つのショーを見た」と呼ばれるほどだったといいます。(※1970年当時の中国の人口は約8億2千万人)
そのため、「智取威虎山切手」は芸術や文化的な側面からも評価される切手であり、6枚すべてを通じてストーリー全体を楽しめることから、コレクターからの人気も高い記念切手です。
切手買取においては売却時期やタイミング、そして切手の状態にもよりますが、智取威虎山切手は額面以上での価格で買取されやすい中国切手といえるでしょう。