オリンピック記念切手とは?種類や価値、買取について解説
オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を記念し、発行される「オリンピック記念切手」とはどのような切手なのでしょうか。今回はオリンピック記念切手の種類や切手買取における価値について紹介します。開催国以外でも発行されるオリンピック記念切手は、各国オリジナルデザインで作成されると共に、枚数限定の特殊切手であることから、一部のコレクターから根強い人気があります。
目次
オリンピック記念切手とは
オリンピック記念切手は、オリンピックの開催を記念して発行される特別な切手です。それぞれの開催国が独自にデザインを作り、各競技・選手・開催地・オリンピックのロゴ・マスコットなどを特徴としています。
オリンピック記念切手は、独自のデザインと限定性により、切手収集家やスポーツ愛好家の間でも人気があります。また、オリンピック記念切手は各国の歴史・アート・デザインの趣味などを反映しており、文化的な表現も注目される特徴があります。
記念切手は通常、特定の記念日やイベントのために限定的に発行され、一般的には通常の郵便切手として機能します。ただし、発行量やデザインの独自性によっては、稀に価値が上がることもあります。
なお、オリンピック記念切手の歴史は長く、1896年に初めてとなる近代オリンピック(第1回アテネ大会)が開催されて以来、多くの国々がさまざまなデザインの切手を発行してきました。この伝統は今日まで続いており、新たなオリンピックのたびに、新しい記念切手が発行されることが一般的です。
オリンピック記念切手の主な種類
オリンピック記念切手の種類は、発行される国やタイミング、オリンピックの開催地により異なります。
たとえば、2012年のロンドンオリンピックでは、イギリスのロイヤルメールが特別な切手を発行しました。また、日本においても「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」で、日本郵便がさまざまなデザインのオリンピック記念切手を発行しています。
主な種類として、本項では日本で開催されたオリンピックの記念切手について、取り上げていきます。
これまでに日本で開催されたオリンピックは以下の4大会です。
・1964年東京オリンピック
・1972年札幌オリンピック(冬季五輪)
・1998年長野オリンピック(冬季五輪)
・2020年東京オリンピック
1964年東京オリンピック切手
日本で初めてのオリンピック開催となった1964年には「第18回オリンピック東京大会」が開催されました。
記念切手のデザインは「駒沢体育館・聖火台と競技人物・国立競技場・日本武道館・国立代々木競技場」といった、競技場が主な図案として採用されています。
▼参照▼
1964年東京オリンピック切手の詳細はこちら
1972年札幌オリンピック切手(冬季五輪)
1972年には北海道札幌市で「第11回オリンピック冬季競技大会」が開催されました。アジア初の冬季オリンピック開催として大きく賑わった大会でもあります。
記念切手には「スキー、ボブスレー、フィギュアスケート」といった競技種目がデザインとして採用されています。
▼参照▼
1972年札幌オリンピック切手の詳細はこちら
1998年長野オリンピック切手(冬季五輪)
1998年には長野市を中心とした「第18回オリンピック冬季競技大会」が開催されました。
長野オリンピックの記念切手デザインでは、「スノーボード・カーリング・スピードスケート・クロスカントリースキー・アルペンスキー」など、前回の冬季オリンピック札幌大会とは異なる種目が採用されています。
▼参照▼
1998年長野オリンピック切手の詳細はこちら
2020年東京オリンピック切手
2021年には東京都を中心として「第32回オリンピック競技大会」が開催されています。新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響で開催日程が変更になったことで話題になりました。
1964年東京オリンピックの記念切手デザインが競技場を中心としていたのに対して、2020年東京オリンピック記念切手は競技種目のデザインが採用されています。
▼参照▼
2020年東京オリンピック切手の詳細はこちら
オリンピック記念切手は高く売れるのか
オリンピック記念切手の価値は、切手の種類・発行量・状態・そして、収集家の需要により大きく変動します。限定版や稀少性の高い切手は一般的に高値で取引されます。しかしながら、価値を最大限に引き出すためには、切手が良好な状態に保たれていることが重要です。
ここからは、オリンピック記念切手を少しでも高く売るためのコツや、高価買取のポイントについて紹介します。
切手の状態を良好に保つ
記念切手は保存状態が良いほど価値が上がります。切手を直接触らず、湿度や温度に注意しながら保存することが重要です。
なお、シート状になっている切手は切り離さずシート状のまま買取依頼に出しましょう。理由としては、バラバラになっているバラ切手よりも、シート状で保管されている切手のほうが高値になりやすい傾向にあるからです。
オリンピック切手のほとんどはシート状で販売されているため、可能な限りそのままの状態で査定に出すことがオススメです。
日焼けによる色褪せから守るためにも、切手の専用アルバムや切手帳などを活用して良い状態を保てるようにしましょう。
切手まとめ売りを検討する
切手のまとめ売りは非常に効果的です。数量が多くなればそれだけ買取額が増えるのはもちろんのこと、大量にある切手の中に思いもよらぬプレミア切手が入っていて、高額買取になったケースも多くあります。
切手を一枚ずつ自分で価値判断するのは難しいため、買取業者にまとめて依頼するのがベストです。
切手買取に注力している買取業者を選ぶ
切手の高額買取において、業者選びは非常に重要であると言えます。切手を少しでも高く売るためには、切手買取に力を入れている買取業者や買取実績のある買取業者を選ぶのがオススメです。
福ちゃんでは切手買取で価値を見定める知識豊富な査定士が在籍しているため、正しい価値判断による査定額の算出が可能です。お手元にある切手を少しでも高く売りたい場合には福ちゃんを利用しましょう。
まとめ
オリンピックは世界中の人々にとって特別なイベントです。
1896年の「第1回アテネ大会」で14の参加国から始まり、2021年の第32回東京大会では200以上の国と地域が参加する「世界最大のスポーツイベント」になったオリンピック。異なる文化・人種・宗教の人々が、一つのステージで競い合う場であり、多様性と包摂性を象徴しています。
それゆえ、オリンピック開催時には各国で記念硬貨や記念切手が発売されるなど、コレクターだけでなく一般の人々からの注目度も高いものとなっています。
開催から年月がそこまで経過していない記念切手は、きれいな状態で現存している枚数も多いです。
しかし、”超プレミア切手”と呼ばれるまでには到達していないものの、オリンピック開催が近づく度に注目度が上がっていくのもオリンピック記念切手の特徴です。
オリンピック記念切手は、収集すること自体が世界中で人気のある趣味となっています。そのため、オリンピック記念切手はコレクションの一部として、高く評価されやすい切手シリーズの一つだといえるでしょう。