東京2020オリンピック記念切手の特徴と詳細、買取市場について解説
今回は2021年に日本開催の「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」を記念して発行された、「東京2020オリンピック記念切手」の特徴や詳細について紹介します。切手買取市場でも枚数限定の切手シートや切手帳は人気が高く、状態によっては高価買取の対象となることもあります。
目次
東京2020オリンピック記念切手とは
「東京2020オリンピック記念切手」とは2021年に日本の東京都を中心として開催された「第32回オリンピック競技大会」の開催を記念して発行となった特殊切手です。
これらの切手は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の公式ライセンス商品で、日本郵便が東京2020オフィシャル郵便パートナーであることを示しています。
日本でのオリンピック開催は、1964年の東京オリンピック、1972年の札幌オリンピック(冬季五輪)、1998年の長野オリンピック(冬季五輪)に続く4度目の開催となります。
これまでにも、それぞれ「1964年東京オリンピック記念切手」「1972年札幌オリンピック切手」「1998年長野オリンピック切手」が発売されている五輪切手シリーズです。
2020年東京オリンピックは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で2021年に延期されたオリンピックです。7月23日から8月8日の期間に東京新国立競技場(オリンピックスタジアム)を主な会場として、日本各地で競技が行われた大会でした。
東京2020オリンピック記念切手の特徴とデザイン
東京2020オリンピックとパラリンピックを記念して「2021年6月23日」に発行された特殊切手は、主に以下の3種類で、各種目のデザインが採用されています。
・東京2020オリンピック競技・種目50種類をデザインした84円の切手シート
・東京2020パラリンピック競技・種目23種類とエンブレムをデザインした切手シート
・切手帳に収められた切手シート3種類と専用の小型切手シート1種類
「東京2020オリンピック競技・種目50種類をデザインした84円の切手シート」は25種ずつに分かれており、「1シート25種(全25枚)」が2パターンあります。
「東京2020パラリンピック競技・種目23種類とエンブレムをデザインした切手シート」では、「1シート24種(全25枚)」として発売されています。
これまでのオリンピック記念切手では、同じデザインの切手が複数枚集まって1シートを形成していました。対象的に今大会のオリンピック記念切手は、さまざまな競技がデザインとして採用されているため、バラバラのデザインで1シートが形成されているのが特徴的です。
・貝淵 純子(主なデザイン:税関発足150周年切手)
・楠田 祐士(主なデザイン:美術の世界シリーズ切手)
・玉木 明(主なデザイン:国際文通週間切手)
・中丸 ひとみ(主なデザイン:おもてなしの花シリーズ切手)
・星山 理佳(主なデザイン:世界遺産シリーズ切手)
・丸山 智(主なデザイン:国宝シリーズ切手)
・山田 泰子(主なデザイン:ふみの日にちなむ郵便切手)
・吉川 亜有美(主なデザイン:おいしいにっぽんシリーズ切手)
今回のオリンピック切手は、他の記念切手でもデザインを手掛けているスペシャリストが勢ぞろいしています。どこかで見たことのある名前の切手デザイナーさんが集結しているのも、ファンにとっては見逃せない切手コレクションとなりました。
また、「切手帳に収められた切手シート3種類と専用の小型切手シート1種類」は、上記の切手シート3種と専用小型切手シートのフルセット商品です。
▼東京2020オリンピックの競技・種目50種類の切手シート詳細
・発行日:2021年6月23日(令和3年)
・料額:84円
・発行枚数:各2,500万枚(各100万シート)
※1シート25種(全25枚)が2パターン
▼東京2020パラリンピックの競技・種目23種類およびパラリンピックエンブレムの切手シート詳細
・発行日:2021年6月23日(令和3年)
・料額:84円
・発行枚数:2,500万枚(100万シート)
※1シート24種(全25枚)が1パターン
▼東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の切手帳詳細
・発行日:2021年6月23日(令和3年)
・発行枚数:20万部
寄附金付切手も2019年に発売
また、これらとは別に「2019年3月12日」には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の記念切手として「寄附金付切手」も発売されています。
こちらは「東京2020マスコット」「競技場」「大会エンブレム」がデザインされており、一枚につき10円の寄付金が大会の運営に充てられる特殊切手です。
東京2020オリンピック記念切手は高く売れるのか
切手買取市場において、東京2020オリンピック記念切手の買取価格は超プレミア切手と呼ばれるほどの高値での取引はほぼなく、状態にもよりますが額面に近い買取額となることが多いです。(執筆現在)
その理由としては、発売からそこまで年月が経過していないため、きれいな状態で現存している枚数の多さが挙げられます。しかしながら、同切手はコレクターからの人気も高いことから将来的に価値が高まる可能性もあります。
超プレミア切手と呼ばれるようになるためには、いくつかの要因を満たしながらもある程度の年月がかかる場合もあるため、タイミングや切手買取市場の動向を見ながら判断するのも良いでしょう。
ここからは、お手元にある東京2020オリンピック記念切手の価値を落とさないためのコツやポイントを紹介します。
切手のコンディションを良好に保つ
切手のコンディション(状態)は買取価格にも大きく影響します。とくに、折り曲げや色あせなどがないきれいな状態の切手が好まれます。
そのため、切手シートや切手帳を保存する際には湿度や温度を適切に管理し、直射日光から保護することが大切です。その際、パンフレットなどの付属品がある場合には、一緒に保管しておくと良いでしょう。
少しでも高く売るためにはタイミングも重要
切手収集は一部の人々にとっては非常に人気のある趣味であり、特定の切手に対する需要が高ければ高いほど、その価格も上昇します。
オリンピック記念切手に対する需要が高まるタイミングなど、切手買取市場で買いたい人が多く、売りたい人が少ない状態であれば高値となる可能性があります。
まとめ売りで予想以上の価格になることも
切手買取はまとめ売りをすることで予想以上の買取価格になることがあります。
自宅に眠っている切手アルバムや不要になった大量の切手シートなどと一緒に査定に出すのも一つの手です。その中に、プレミア切手が含まれていて思わぬ金額になったケースも少なくありません。
切手を買取に出す際には、その価値を正確に見定められる業者に依頼することが重要です。
福ちゃんの切手買取は「まとめ売り」にも無料で対応しています。
大量の切手をまとめ売りしたい場合や、「東京2020オリンピック記念切手」を少しでも高く売りたい場合には、同切手の買取実績があるFUKU CHANまでお気軽にご相談ください。
まとめ
2020年東京オリンピックでは、新たな競技として「スケートボード・スポーツクライミング・サーフィン・空手」が追加された大会でもあります。
これにより、これまで以上に多様なスポーツがフィーチャーされ、世界中のさまざまなアスリートの参加チャンスが広がりました。
しかし、COVID-19パンデミックの影響により、オリンピックの開催にはさまざまな制約がありました。観客の数を制限したり、完全に無観客にするなど、さまざまな対策が講じられた大会でもあります。
さらに、アスリートや関係者は厳重な健康チェックと隔離要件に従う必要があるなど、これらの対策は大会の運営に影響を与え、伝統的なオリンピックの体験とはかなり異なるものとなりました。
それでも、オリンピックは世界中の国においても大きなイベントであることに間違いありません。その中でのオリンピック記念切手は世界的に認知のある競技大会における開催記念品であり、記念切手シリーズでも人気の高い部類に入ります。
東京2020オリンピック記念切手は、自国開催での大会であることや種類豊富なデザインを採用した枚数限定切手となっているため、価値の高い記念切手であるといえるでしょう。