【特殊切手】地球温暖化防止京都会議記念郵便切手(1997年)の特徴や詳細について解説

今回は1997年に郵政省より発行された「地球温暖化防止京都会議記念郵便切手」の特徴や詳細について紹介します。同切手は、通称「京都議定書」と呼ばれる”地球温暖化防止”に関する、国際的な会議の開催を記念して発行された「特殊切手記念切手)」です。

地球温暖化防止京都会議記念郵便切手とは

【特殊切手】地球温暖化防止京都会議記念郵便切手(1997年)の特徴や詳細について解説

1997年12月1日に発行された「地球温暖化防止京都会議記念郵便切手」は、地球温暖化防止についての国際法的枠組みを決定する会議である「気候変動に関する国際連合枠組条約第3回締約会議」を記念して発売されました。

このような特殊切手(記念切手)は一般的に、特定の歴史的な出来事や有名な人物、重要な社会的なテーマを祝うために発行されます。なお、今回の「地球温暖化防止京都会議記念郵便切手」は通常の郵便でも利用できる切手です。

地球温暖化防止京都会議ってなに?

【特殊切手】地球温暖化防止京都会議記念郵便切手(1997年)の特徴や詳細について解説

1997年に京都で開催された会議は、正式には「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」(UNFCCC COP3)と呼ばれ、一般的には「京都議定書」の誕生の場として知られています。

当会議は、地球温暖化問題への対策を議論するために開かれ、1997年12月に日本の京都で開催されました。参加国は地球温暖化の主要な原因である温室効果ガスの排出量を削減するための、具体的な目標を設定することに合意しました。

この目標は、産業化された国々が2008年から2012年の間に温室効果ガスの排出量を1990年レベルから平均で約5%削減することを目指すものです。

具体的に目指す削減目標は、各国により異なります。たとえば、EU(欧州連合)は8%の削減、アメリカは7%の削減、日本は6%の削減を目指すという目標が設定されました。この京都議定書は2005年に発効されています。

京都議定書では、国際社会が初めて地球温暖化問題について具体的な目標を設定。法的に拘束力のある形で目標を決定した、重要なステップでした。しかし、京都議定書はすべての問題を解決したわけではありません。

主要な排出国であるアメリカは議定書を批准せず、発展途上国には具体的な削減目標が設けられなかったため、地球温暖化の問題は依然として深刻な課題となっています。

地球温暖化防止京都会議記念郵便切手の特徴

【特殊切手】地球温暖化防止京都会議記念郵便切手(1997年)の特徴や詳細について解説

地球温暖化防止京都会議記念郵便切手」のデザインは、「海の恵、陸(おか)の恵。生かされている私たち」をテーマに、「母なる海」「母なる大地」を象徴する女性を描いています。これは、自然と人間が共存する地球環境の重要性を表しています。

デザインの原画作者は版画家である「名嘉睦稔なかぼくねん)」氏で、原画構成者は郵政省の技芸官である「森田基治」氏によるものです。

各切手の版式刷色は「グラビア6色」によって彩られており、これによって細部まで色鮮やかに描かれたデザインを可能にしています。

▼地球温暖化防止京都会議記念郵便切手の詳細
・発行日:1997年12月1日(平成9年)
・料額:80円
・サイズ:縦38.5mm、横28.05mm
・シート構成:縦5枚、横4枚の20枚構成
・発行枚数:3,000万枚(2種連刷)

地球温暖化防止京都会議記念郵便切手は高く売れる?

【特殊切手】地球温暖化防止京都会議記念郵便切手(1997年)の特徴や詳細について解説

執筆現在での「地球温暖化防止京都会議記念郵便切手」は、切手買取市場において超プレミア切手と呼べる部類には入っておらず、購入時の価格を大きく上回るような高価買取を期待するのは早いでしょう。

これは、発行からの年月と発行枚数を考慮しても、きれいな状態で現存している枚数が比較的多いことが大きな理由として挙げられます。しかしながら、切手買取市場における価格は常に変動しているため、将来的に切手買取価格が上がる可能性もあります。

もし、将来的に地球温暖化防止京都会議記念郵便切手を少しでも高く売りたいとお考えの場合は、切手を切り離したバラの状態ではなくシート状のままにしておくことがオススメです。

また、「他のプレミア切手や切手アルバムなどと一緒に査定に出す」と高値がつくこともありますので、可能な限りまとめて買取に出すようにすると良いでしょう。

福ちゃんの切手買取では、国内切手と外国切手が混在した状態の切手アルバムでも、査定をしてみると買取可能な場合があります。もし切手のご売却に関して迷うことがあれば、お気軽にオペレーターにご相談ください。

まとめ

【特殊切手】地球温暖化防止京都会議記念郵便切手(1997年)の特徴や詳細について解説

今回、特殊切手発行のきっかけとなった「気候変動に関する国際連合枠組条約会議」は、アジア地域においては日本での開催が初めてとなります。

地球温暖化防止京都会議記念郵便切手は、国際的に認識された重要な会議であり、京都議定書の採択という重大な成果を生み出しました。これらの切手は、その歴史的瞬間を記念したものです。収集することで、京都議定書の意義を思い起こさせてくれます。

また、切手も赤と青を基調としたオリジナリティ溢れるデザインとなっていますので、今後の価値についても期待しながら見守っていきましょう。

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