文化人切手の価値とは?高く売るためのポイントとは?

今回のテーマは、「文化人切手」です。

主に明治から昭和にかけて日本の文化・芸術や学問に深く寄与した人物たちの肖像画や肖像写真をデザインした特殊切手であり、これまでに出ているのは全49種類。すべて揃えれば、日本の文化人の肖像コレクションにもなる魅力的な切手シリーズでもあります。

そんな文化人切手には、具体的にはどんなものがあるのでしょうか。また、文化人切手を高く売るためのポイントとは?

文化人切手とは?

文化人切手の価値とは?高く売るためのポイントとは?

特殊切手の文化人切手シリーズは、冒頭にも紹介したように全49種類です。

第1次文化人切手は1949~1952年、第2次文化人切手は1992~2004年というふうに2期に分けて発行されています。

第1次は18種類、第2次は31種類となっています。

文化人切手一覧

第1次文化人切手

野口英世/福沢諭吉/夏目漱石/坪内逍遥/市川團十郎/新島襄/狩野芳崖/内村鑑三/樋口一葉/森鴎外/正岡子規/菱田春草/西周/梅謙次郎/木村栄/新渡戸稲造/寺田寅彦/岡島天心

第2次文化人切手

関孝和/与謝野晶子/島崎藤村/鈴木梅太郎/渡辺崋山/宮城道雄/速水御舟/伊能忠敬/西田幾多郎/宮沢賢治/塙保己一/幸田露伴/歌川広重/滝沢馬琴/藤原義江/川端康成/葛飾北斎/上村松園/長岡半太郎/中谷宇吉郎/中村汀女/本居宣長/竹本義太夫/正岡子規/鳥居清長画 大川端夕涼み図/田中舘愛橘/斎藤茂吉/北里柴三郎/小泉八雲/イサム・ノグチ/古賀政男

ちなみに、第1次文化人切手の額面は1951年に発行された【菱田春草】までは「8円」で、次の【西周】(1952年発行)からは「10円」にあらためられました。

また、第2次文化人切手の額面は【渡辺崋山】までが「62円」で、次の【宮城道雄】からは「80円」となっています。

代表的な文化人切手

ここでは、全49種類の文化人切手の中で特に高い買取額が期待できるいくつかの切手を紹介します。

【野口英世】

2022年現在、千円札のデザインに取り入れられている野口英世は、黄熱病や梅毒の研究に生涯をささげた医師・細菌学者です。

現在では、その研究結果には誤りも多かったとされていますが、生前は高く評価されてノーベル生理学・医学賞の候補に上げられたこともありました。

また、強い想いと情熱を持って病気の根絶を目指した姿は多くの人に感動を与えています。

そんな野口英世の肖像がデザインされた文化人切手は第1種版と第2種版の2種類が発行されており、中でも第2種版はより高い価値を持つ傾向にあります。

【樋口一葉】

明治時代を代表する小説家のひとりとして知られる樋口一葉は、現在では5千円札のデザインに取り入れられていることで知られています。

日本文学が生み出した天才作家のひとりであり、同時代の文豪である森鴎外や夏目漱石などにも高く評価され、現在に至るまで高い人気を得ています。

『にごりえ』『たけくらべ』といった代表作は文語調で書かれていることもあって現在から見るとやや読みにくいですが、いったん慣れてしまうと情感豊かな世界観にハマることもあるでしょう。

文化人切手の多くは100円程度の価値を持つとされていますが、樋口一葉の切手は100円以上の査定額を提示されることが珍しくありません。

【森鴎外】

森鴎外は、教科書に掲載されている『舞姫』や、青少年の課題図書として挙げられることが多い『高瀬舟』をはじめ、多彩な文学作品を残した明治・大正の文豪です。

軍医・官僚としての顔も持っており、作家活動のかたわら軍医総監や宮内省の帝室博物館総長などを歴任し、帝国美術院の初代院長もつとめています。

そんな森鴎外をデザインした文化人切手は、高ければ1,000円ほどの値段がつくこともあるという文化人切手の中でも特に高い価値を持つ切手です。

【西周】

明治時代に活躍した哲学者・思想家の西周は、西洋の書物を翻訳することで当時の日本にはなかった「哲学」「芸術」「科学」「技術」「知識」「定義」といった言葉を紹介したことで知られています。

西洋哲学の輸入・教育に熱心に取り組み、獨逸学協会学校の初代校長などをつとめました。

そんな西周がデザインされた文化人切手は、森鴎外切手と同じく他の切手に比べて特に高い価値を持つ切手となっています。

文化人切手の特徴

文化人切手の価値とは?高く売るためのポイントとは?

ここでは、買取における文化人切手の特徴をまとめてみたいと思います。

第1次文化人切手のほうが高価買取の可能性あり

今回の記事では『代表的な文化人切手』として、特に買取価格が高くなる傾向にある【野口英世】【樋口一葉】【森鴎外】【西周】を紹介していますが、これらはいずれも1949~1952年に発行された第1次文化切手です。

そもそも日本の切手では、切手収集ブームが本格的にスタートする昭和30年代(1950~1960年代)より以前の切手は価値が高くなりやすいという特徴があります。

ブームが本格化する以前に発行された切手は現存数が少ないので、価値が高くなるわけですが、第1次文化人切手もまた、ブームが本格化する以前に発行された切手であるために価値が高くなる傾向にあるといえます。

シートは高く売れる可能性あり

文化人切手は、バラで売るよりも10面シートや20面シートの状態で売ったほうが高い買取額がつく傾向にあります。

たとえば、第1次記念切手のひとつであるシートは高く売れる可能性あり【福沢諭吉】などは20面シートが珍しいため、高い買取額がつく可能性があります。

文化人切手の買取は福ちゃんにお任せください

文化人切手の価値とは?高く売るためのポイントとは?

いかがでしょうか。

今回は、これまでに2期に分けて発行された日本を代表する文化人たちの肖像をデザインに取り入れた文化人切手についてまとめてみました。

文化人切手のポイントとしては、

第1次文化人切手のほうが高い価値を持つ
バラよりシートのほうが高く売れる傾向にある

ということがいえます。

また、今回の記事では全49種類の文化人切手の中でも特に買取価格が高いと考えられるものをいくつか紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

なお、文化人切手の買取に関しては、ぜひ福ちゃんにお任せください。

福ちゃんでは、切手の査定・買取に関する豊富な知識と経験を持つ査定士が在籍しています。

1枚ずつ丁寧に見させていただいたうえで、適正価格を提示いたします。

査定の依頼は無料で承っていますので、気軽にお申し込みください。

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