ふるさと切手とは?高く買い取ってもらうための秘訣もご紹介
今回のテーマは「ふるさと切手」です。
現在では全国の郵便局、オンラインショップで購入できるようになった「ふるさと切手」。
今回はふるさと切手の歴史や主なシリーズ、そして気になる売却方法についてまとめています。
「ふるさと切手について知りたい」 「ふるさと切手を売りたい……一番いい方法は?」など疑問に思われている方にぴったりの内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ふるさと切手とは
1989年に発売開始された『ふるさと切手』。
切手の種類には「普通切手」のほか、オリンピックなどの「記念切手」、各テーマに沿って発行される「特殊切手」がありますが、このふるさと切手は「記念切手」と「特殊切手」、両方の性質を持った切手といえます。
最大の特徴は「地域限定販売」だったということ。
これは当時の竹下元総理大臣の「ふるさと創生対策」が関係しており、あえて地域限定販売にすることで地域の活性化を図ったのだといわれています。
また、ふるさと切手は各地の名産品や風物、催事といったさまざまなテーマが扱われています。
通常は「国宝シリーズ」「鉄道シリーズ」のようにテーマごとにシリーズ分けされているのですが、ふるさと切手は各郵便局・支社が独自で企画したものを総務省が許可し発行しているため、このように細分化したテーマを持つという特徴があります。
現在は「ふるさとを全国に紹介する」といった目的で発行されていますが、イベントや大会を題材にしたものは「特殊切手」と「記念切手」ふたつの性質を持ち、切手コレクター以外の人にも注目される存在となっています。
なお、発売当初の名称は「地方切手」としていましたが、1990年以降は切手愛好家たちが呼んでいた「ふるさと切手」へ改名。
2008年以降は全国の郵便局、郵便局の公式オンラインショップなどで購入できるようになりました。
ふるさと切手の原画の多くは地元の画家やイラストレーター、学校の美術教員などが手がけており、既存のシリーズにはない個性、持ち味が見られます。
また「日本郵便」のフォントもほかの切手とは違うものを使用するなど、「特別感」も演出しています。
こうしたさまざまな工夫が詰め込まれている「ふるさと切手」。現在も切手愛好家の方、地元の方々から愛され続けています。
主な切手シリーズをご紹介
ここではとくに人気が高いといわれているふるさと切手をご紹介します。
ふるさと切手(都道府県シリーズ)
最初に発行されたのは長野県と山形県です。
この都道府県シリーズは収集家の方から「すべて揃えたい」といわれている存在で、現在も未使用品かつシート状のものは高値で取引されています。
なお、ふるさと切手の中には『地方自治法施行60周年記念シリーズ』があり、こちらも都道府県を扱うものとなりますが、これは2008年から8年間にわたり発行されたもので、「都道府県シリーズ」とは別のものとなっています。
ふるさとの花シリーズ
『ふるさとの花』は各地の県花をテーマとしているもので、それぞれの美しい四季を感じられる切手となっています。
こちらは全国同時発売ではなく、2008年~2011年の3年間にわたり、全10回合計94種類が発行されました。
記念すべき第1集は神奈川県のヤマユリ、北海道のハマナス、福島県のネモトシャクナゲ、山形県のベニバナ、長野県のリンドウが描かれたものが販売され、この年は第1集から3集までが発行されました。
ふるさと心の風景シリーズ
『ふるさと心の風景シリーズ』はふるさと切手のシリーズの中でもとくに人気が高いといわれています。全10種で、「日本の古きよき情景」を数々描いている画家・原田泰治がデザインを担当しています。
10種類10枚の切手が並び、2枚で一つの絵となるような構成のものがあることから、基本は「バラ」にせず、コレクション目的で購入さたといいます。
とくにコレクターがこぞって購入したといわれているのが第1集『夏の風景』で、200万枚と発行数も限定されていることから、当時手に入れられなかった方が中古品を探し求めているケースも少なくありません。
なお、この『ふるさと心の風景シリーズ』は非常に評判がよかったことを受け、「ふるさとの心の風景展」も開催されました。原田氏の絵画のファンも多いため、状態のいいものは中古となっても高値で売れるといわれています。
東京湾アクアライン切手
1997年に発売された『東京湾アクアライン切手』はこの名前のとおり東京湾アクアライン開通を記念して発行されたものです。
発行数は2000万枚。2種連刷1000万枚ずつ発行されました。原画は下田浩一氏のもので、非常に美しくリアルな描写が特徴の切手です。
旅の風景シリーズ
「ふるさと心の風景シリーズ」と名称が似ていますが、こちらは日本の名所、観光地と呼ばれるものをテーマとしているシリーズです。
第1集は京都府の嵯峨野、嵐山です。こちらは現在も発行が継続されている人気シリーズです。
さくらんぼ切手
1999年に発売された山形県の「さくらんぼ切手」。山形県の特産品、そして風物詩であるさくらんぼを画家・福王寺法林が描きました。
当時は山形県でしか入手できなかったこと、絵柄のかわいらしさなどから、非常に人気が高く、現在中古市場でも安定した需要があるといわれています。
ふるさと切手を少しでも高く売るためには?
今回ご紹介したふるさと切手ですが、地域限定販売されていた2008年までの切手は中古でも高価買取が期待できるといわれています。
なお、「少しでも高く売りたい」という方は、フリマアプリやネットオークションなどの個人売買ではなく、切手の買取実績が豊富な買取業者に依頼することをおすすめします。
切手は同じ時期に販売されたものでも希少性が異なり、一般の人には判断が難しいといわれています。
「よくわからないから……」と安易に売ってしまった切手が、実は額面以上の価値を持っていた、という事例もあるので、必ず専門の査定士がいる業者に依頼しましょう。
なお、福ちゃんには切手の買取に精通した査定士が在籍しています。他店よりも高い買取額でお買い取りした実績も多く、切手が持つ価値を見落としません。
「状態が良くないため、他店から買取不可といわれた……」
「ふるさと切手以外のものもまとめて買い取ってほしい」
といったご依頼も大歓迎です。
買取にかかる費用は無料、キャンセルされた場合の「キャンセル費」などもいただいておりませんので、ぜひお気軽にお問い合わせください。