黄八丈とは?季節やシーンなどいつ着るのがよいのか知りたい!
黄八丈は、鮮やかな黄色で知られる着物です。
明るい色や渋い色など数色あり、幅広い年齢の方から支持されているのが特徴です。
また、黄八丈について、いつ着るのがよいかわからない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、黄八丈がどのような着物なのか、詳しく解説していきます。
最適な季節やシーンについてもお話ししていますので、黄八丈をさらに 楽しむきっかけになると幸いです。
目次
黄八丈とはどのような着物?
黄八丈は、八丈島に自生する植物で染色した絹織物です。
コブナ草で染める黄色・タブノキで染める樺色・椎の木の皮と泥で染める黒色の3色を基調としています。
黄八丈の歴史は古く、室町時代から年貢の代わりに黄八丈を納めていたといわれ、江戸時代の後期に庶民の間に広まりました。
また、八丈島以外で織られる秋田黄八丈や米沢黄八丈などもあります。それらと区別するために、八丈島の黄八丈は「本場黄八丈」と呼ばれているのも特徴的です。
なお、八丈島の黄八丈は、1948年に東京都の無形文化財に指定されました。
黄八丈の種類
黄八丈は、若い女性が着るような鮮やかな黄色の着物だけではありません。
落ち着いた黄色や渋めの色も多く、若い方から歳を重ねた方まで楽しめるのが特徴です。
染色に使う植物によって色が異なり、以下のようなものがあります。
● 黄八丈
● 鳶八丈
● 黒八丈
順に見ていきましょう。
黄八丈
イネ科のコブナ草(八丈刈安)で染めた、一番よく知られている黄八丈です。明るめの黄色が印象的で、15~20回も染めては干すを繰り返すなど、手間のかかる工程を経ています。
鳶八丈
タブノキ(マダミ)というクスノキ科の植物で染めた、赤味のある深い茶色の黄八丈です。落ち着いた色合いのため、歳を重ねた方にもよく似合います。
黒八丈
椎の木の皮と泥で染めた、渋い輝きのある黒が特徴の黄八丈です。八丈絹とも呼ばれています。
黄八丈はいつ着る?
黄八丈は、カジュアルな着物として扱われているため、着るシーンに注意が必要です。
ここでは、黄八丈を着る季節とシーンについてお話ししていきますぜひ参考にして、黄八丈を楽しんでください。
黄八丈を着る季節
黄八丈は絹織物ですので、夏の暑い時期以外で着ることをオススメします。
また、仕立て方によっても着る季節が変わり、袷(あわせ)は10月~4月、単衣(ひとえ)は真夏を除いた6月や9月が最適です。
黄八丈を着るシーン
黄八丈はカジュアルな着物ですので、フォーマルな場では着用しません。
おしゃれ着や普段着に着用するのが一般的です。友人との食事やお出かけなどで、黄八丈のおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょう。
黄八丈は若い人向け?
黄八丈は若い人向けのイメージをもつ方もいらっしゃいますが、幅広い年代の方に着ていただける着物です。
鮮やかな黄色の黄八丈は、若い女性によく似合います。落ち着いた黄色に黒い帯を合わせると、歳を重ねた方でもすてきに着こなせるでしょう。
鳶八丈や黒八丈に明るめの帯を合わせるのもすてきですし、若い方も年配の方も粋な着こなしが楽しめます。
黄八丈は買い取ってもらえる?
黄八丈は、伝統的な織物でありながら、現代のファッションにも取り入れやすいデザイン性の高い着物です。そのため、幅広い年代の方から人気があり、買取の対象となることも少なくありません。
もし、ご所有の黄八丈の価値を知りたいとお考えでしたら、ぜひ「福ちゃん」へご相談ください。
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