辻が花着物の買取相場・高く売るコツ
家や蔵に使用していない辻が花の着物があるようでしたら、買取を検討してみてはいかがでしょうか。辻が花は需要が高く、希少性が高い作品ですから、多くの人が求めています。ぜひ、「福ちゃん」で買取査定をしてみてください。
辻が花は着物好きに人気があります
幻の染色技法と称される「辻が花」は、一度歴史から姿を消した逸品。
久保田一竹氏が完全再現を試みて、復刻させたのち再び姿を見ることができるようになりました。
しかし、元来の辻が花と久保田氏が復刻させた以降の「辻が花」は、一度技術が途絶えてしまっている以上、全く同じというわけではありません。新しい技法の確立によってもたらされたものです。
利便性が高まったと言われていることから、どちらも高い需要があります。
華やかさと謎めいた歴史が相まって多くの方の関心を惹きつけている辻が花。愛好家であれば、一度は本物の辻が花に袖を通したいと願うものです。
お使いにならない辻が花の着物がある方はぜひ、買取の相談をしてみてください。
辻が花着物の買取相場について
手間がかかり、需要も高い辻が花は高価買取されやすい着物です。しかし、作家、生地、状態、サイズによって買取価格差があります。
無名作家が手がけた辻が花の買取相場
仕上がりが美しい辻が花は、無名作家とはいえ一定の需要があります。
買取相場は数千円〜10,000円程度です。
無名作家の着物は基本的に買取価格が控え目なため、仕上げの手間や技術の完成度がいかに価値あるものとして評されているか、価格だけでも見てとれます。
お試しとして辻が花の雰囲気を手軽に試してみたい方も増え、最近では、デザインだけを模した「辻が花 風」の着物も登場しています。
よくみると絞り特有の凹凸がありません。辻が花ではありませんから、「辻が花 風」の場合には買取価格がつかない可能性もあります。
久保田一竹氏が手がけた辻が花の買取相場
幻の染色技法を「一竹辻が花」として蘇らせ、辻が花ブームの火付け役となった久保田一竹氏の着物は、復刻品の中でもひときわ評価されています。
上野の帝室博物館で見た辻が花の古裂に強い感銘を受け、20年の歳月をかけて独自の辻が花を完成させたゆえの、技術の高さは言うまでもありません。
久保田氏の「一竹辻が花」の特徴は、絞ったあとに刷毛染すること、化学染料を重ね染めすること、絵付け後に再度手絞りを入れることです。
美しい発色と、細部までこだわり抜かれたデザインは、他の作品に追随を許さない着物に仕上がりました。
2003年に久保田一竹氏は亡くなられているため、現存している作品は大変貴重です。現在は長男の悟嗣氏が二代目として引き継いでいます。
実用着は花戯や瑞華が代表作です。
1代目の着物は、下前に「一竹」が捺されています。竹の字が中央よりも左側に寄っているのが特徴です。
2代目一竹の落款は竹の字が中央よりも右にあるため、容易に区別がつきます。
全体的な買取相場は60,000〜300,000円程度です。希少性が高い作品は1,000,000円以上で取引される場合もあります。帯もまた、〜200,000円程度で買取されています。
一竹工房が手がけた辻が花の買取相場
1981年に一竹辻が花技法を受け継いだ「株式会社 一竹工房」が設立されました。工房で製造されたものは一竹が中央に位置しています。
本家一竹辻が花の需要は着物好きには憧れの存在です。需要が高く20,000〜150,000円程度で買取されています。
翠山工房が手がけた辻が花の買取相場
翠山工房は新潟県十日町市にある着物メーカーです。辻が花に魅了され、昭和54年に「翠山 辻が花」を開発し、訪問着がヒット商品になりました。
元は株式会社 桐屋でしたが、現在は株式会社 翠山が伝統を引き継ぎ製造しています。
特徴的なのは、友禅染めに手縫い絞りで立体感を加えている点です。特殊なロウ糊を使ったり、絞りの回りに墨書きをしたりしている点も独自の技法です。
さらに「一竹辻が花」からヒントを得て、使われている金・銀通しの生地や、染色後に絞りを行う工程を採用しました。
落款は現社長の雅号である「憲峰」、高級ラインの「翠山」の2つです。
辻が花ブームに大きく貢献した着物メーカーゆえに知名度も需要も高く、全体的な買取相場は20,000円〜40,000円程度です。
室町時代から江戸時代以前に作られた辻が花の買取相場
辻が花は室町時代から江戸時代初期に一世を風靡した染色技法です。
しかし、江戸時代初期には、一つの工房で完結できる友禅染めが生み出され、辻が花は歴史から姿を消してしまいました。これが、辻が花は「幻の染」「失われた技法」と言われる所以です。
現存数が300点程度と考えられているほど極端に少なく、ほとんど市場に流通していません。
辻が花の古裂でも、古裂會などの専門オークションで数十万円から入札スタートのものが大半です。
仮に、完全な形で現存しているとすれば、億を超える可能性もあるほど、予想ができないような買取価格がつくに違いありません。
辻が花着物を高く売るコツ
保存状態や長さにより買取価格差がありますが、買取の際にはぜひ以下の点にご留意ください。
証紙や落款、桐箱などの付属品をできるだけ持っていく
証紙、桐箱、あまり切れなどの付属品は、着物の織元や作家などを明らかにしてくれます。
コレクターは確かな物を求めています。付属品が揃っていてこそ、と思う方も少なくありません。
古裂は額縁などに入れたまま持っていく
室町時代から江戸時代以前に作られた辻が花は、古裂でも非常に価値があります。保存状態を良好に保てないと、裂けてきてしまいます。
基本的には着物の手入れ方法と変わりませんが、額縁などに入れて保管している場合にはそのまま持ち込みください。
辻が花などの着物買取は「福ちゃん」にお任せください
着物を専門買取する「福ちゃん」は、辻が花の着物、友禅染めの着物など数多くの着物の買取をしてきました。
ご自宅に大切に保管されている着物をぜひ、福ちゃんにお売りください。思いを受け取り、次の方へと繋げていきます。
辻が花買取によくある質問
「買取福ちゃん」はお客様に満足していただくために、疑問があれば丁寧に回答いたします。ご質問があれば遠慮なくお申し付けください。
ここでは辻が花買取によくある質問についてお答えします。
着物が傷まないための保管方法は何ですか?
着物は湿気を溜め込まないことが大切です。湿気に弱い天然染料を使っている場合に、湿気によりカビがついてしまう恐れがあります。定期的に風通しをしたり、湿調ができる桐のタンスで保管環境を整えたりしてください。
生地の弱りはどのように確認したらよいですか?
摩擦などにより生地がすり減っていると、風合いが硬くなったり軽く横に引っ張ると裂けたりします。判断が難しい場合に、切れてしまわないように、まずは出張買取をご依頼いだたければ幸いです。
辻が花の名前の由来は何ですか?
辻が花の名前の由来は諸説ありますが、どれも確証はなく、謎に包まれています。例えば、花に由来する説は次のものが挙げられています。
「辻」に割いている名もなき花という説、赤いツツジの話が辻が花となった説、藤と椿をかけ合わせた架空の花という説、美しい花模様がある染め物だからという説などです。
その他にも、模様と模様の間を辻という説や、縫い締め絞りの巻きつけた絞り方がつむじのようだからという説もあります。
辻が花の技法・特徴は何ですか?
辻が花は縫い絞り染めを基本として、描き絵、色挿し、摺箔、刺繍を併用した技法です。染色後の手絞りによってできる凹凸や、刺繍による豪華絢爛なデザインが辻が花の魅力です。
その華やかさから、訪問着や結婚式や成人式などの席で着られることが多いです。
辻が花の制作過程はどのようになっていますか?
辻が花の製作過程は作家や各工房により製造過程が異なります。
例えば、翠山工房は製造過程を明らかにしています。企画設計、型付け、引き染め、手描き友禅、手絞りの5つの工程を経て形になります。
特に手絞り工程では、5種類の絞り方法を柄やモチーフによって使い分け、着物に立体感を与えています。
そのほか、着物買取に関するご質問やご依頼があれば、お気軽に福ちゃんまでお問い合わせください。無料で買取査定いたします。