絽刺しとは｜帯はフォーマルに使える？魅力や由来もご紹介

絽刺しは、日本に古くから伝わる伝統工芸。
着物や帯にもあしらわれ、着る人の美しさに花を添えてくれる繊細な手仕事です。

今回は、絽刺しをテーマにお話しを進めていきます。

● 絽刺しはフォーマル使いができるの？
● 絽刺しを高く買い取ってもらう方法はある？

など、絽刺しについて気になる話題もご紹介していきます。
ぜひ、最後まで楽しんでご覧ください。

1 絽刺しとは
2 絽刺しの由来
3 絽刺しの魅力
4 絽刺しの帯はフォーマル使いできる？
5 絽刺しの着物や帯を「高く売る」4つのコツ
6 絽刺しの買取は福ちゃんにお任せください

絽刺しとは

絽刺しとは、絽の生地に絹糸でほどこす刺しゅうのこと。

区限刺しゅうの1つで、直線のステッチを規則的に刺して模様を作るのが特徴です。

「三本絽」を使用し、絽の織り糸を拾いながら縦方向にひと針ずつ刺し、斜め方向には刺しません。

ステッチの組み合わせによって、多彩で複雑な模様の表現も可能。着物や帯では、絵画のような作品に出会えるでしょう。

絽刺しの由来

絽刺しは奈良時代頃に日本に伝わり、東大寺建立の際には、絽刺しの敷物が献上されたといわれています。

「公家刺し」と呼ばれ、平安時代には皇族や貴族の趣味としてもてはやされました。江戸時代は、徳川家をはじめとする上流婦人たちの間で流行します。

大正時代から昭和時代にかけて、絽刺しは広く一般にまで広がっていきます。絽刺しの着物や帯は女性たちのあこがれであり、たばこ入れや財布などは、おしゃれな男性からも支持されていました。

絽刺しの魅力

絽刺しには、以下のような魅力があります。

● 上品な光沢
● 丈夫
● あたたかみ

絽刺しの着物や帯からは、絹糸による上品な光沢が感じられます。

ワンポイントはもちろん、絽刺しで埋め尽くされた作品は、輝いて見えるほどです。

絽の織り目を巻きつけるように刺しゅうをするため、丈夫なのも魅力の1つ。絽刺しでは、絹糸が引っかかる心配もほとんどありません。

絽刺しは、人の手でひと針ずつ作られており、あたたかみを感じられます。

豪華な作品もカジュアルな作品も、作った人の想いが込められているのです。

絽刺しの帯はフォーマル使いできる？

絽刺しの帯は、フォーマルのシーンでも利用できます。

ただし、一般的な帯と同様に、次のようなタイプを選ぶようにしましょう。

● 袋帯
● 金糸・銀糸を使用
● 格式の高い絵柄

和装の場合、フォーマルシーンでは格式の高い帯を締めるのがルールです。

絽刺しに関わらず、帯は袋帯を選びましょう。

金糸や銀糸を使用した、豪華な印象の帯であることも重要です。

さらに、縁起の良い吉祥文様や、格調の高い有職文様など、絵柄の格式もフォーマルシーンには欠かせません。

絽刺しの着物や帯を「高く売る」4つのコツ

ここからは、絽刺しの着物や帯を、少しでも高く売るコツをご紹介します。

「高額で購入したけれど、買取価格が残念……」とならないよう、次の4点を心掛けてみましょう。

● 保管場所の湿度に注意する
● 正しく畳んで保管する
● 買取実績が豊富な業者を選ぶ
● 早めに査定してもらう

順に説明していきますので、絽刺しを買い取ってもらう際の参考にしてください。

保管場所の湿度に注意する

絽刺しの着物や帯は、湿度に注意して保管し、良い状態を保つのが大切です。

湿度が高いとカビのリスクが高まりますので、年に2回ほど陰干しするようにしましょう。

日焼けや色あせしないよう、日差しが強い場所は避けてください。

正しく畳んで保管する

絽刺しを買い取ってもらうために、正しく畳んで美しい状態を保っておきましょう。

汚れが付かないよう、たとう紙を敷いた上で畳むのもポイントです。
金糸・銀糸の装飾には、薄紙を挟むとより良い状態が保てます。

保管の際は必ずたとう紙で包み、防虫剤も着物や帯に直接当たらないように注意しましょう。

買取実績が豊富な業者を選ぶ

着物の「買取実績が豊富な業者」を選ぶことで、絽刺しの高価買取が期待できます。

買取実績が乏しく、着物や帯の査定に不慣れな業者を選んでしまうと、絽刺しの価値を低く見積もられてしまう可能性が高くなります。着物を高く売るために、買取業者選びは最重要です。

絽刺しの価値を正しく査定できる、実績と信頼のある業者を選んで、査定してもらいましょう。