• 宝石/ダイヤモンド
  • 2025.03.14

エメラルドのお手入れ方法は?取り扱い時の注意点を解説

美しい緑色が特徴の宝石「エメラルド」。

その色合いだけでなく、パワーストーンとしての効果にも注目が集まり、多くの人に支持されています。

このような魅力のあるエメラルドですが、間違った方法でお手入れすると、美しい色合いや輝きが失われてしまうこともあります。

この記事では、エメラルドを取り扱うときの注意点や、正しいお手入れ方法をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

当記事の内容は、あくまでも参考情報です。お手入れに際して、なんらかの損害が発生した場合でも、当方は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

エメラルドを取り扱うときの注意点

エメラルドを取り扱うときの注意点

エメラルドやダイヤモンドなど、宝石の種類ごとに、それぞれ魅力や弱点が異なります。

エメラルドの場合、取り扱い時は以下の点に注意する必要があります。

・割れやすい
・急激な温度変化に弱い
・紫外線に弱い

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

割れやすい

宝石の硬さは、「モース硬度」と呼ばれる指標を使って10段階で表され、数値が10に近づくほど硬いことを意味します。

エメラルドはモース硬度が7.5~8で、比較的硬い宝石です。

ただ、「硬い=割れにくい」わけではありません。

宝石の割れやすさは、「靭性」と呼ばれる別の指標を用いて判断されます。

エメラルドは気泡などの内包物が非常に多いため、この靭性に関してはあまり高くありません。

うっかりぶつけたり落としたりして急激な衝撃を受けると、割れや欠けが生じることがあるので、注意しましょう。

急激な温度変化に弱い

エメラルドは地中で生成される過程で、内包物ができやすい宝石です。

何も手を加えないと、内包物による傷や曇りが目立つため、樹脂やオイルを亀裂にしみこませる「含浸処理」を施すことが一般的です。

この処理によって、エメラルドの美しさを引き出せる一方、温度変化には弱くなります。

お手入れするときや料理をするときなどに、エメラルドに熱いお湯がかかると、樹脂やオイルが溶けてしまう恐れも。その結果、加工前に存在していた傷が出現することがあるのです。

乾燥に弱い

含浸処理が施されたエメラルドは、乾燥にも弱いため注意が必要です。

乾燥するとオイルが蒸発してしまい、もともとあった傷が目立つことがあります。

日常生活でつけている程度では、基本的に心配する必要はありません。

ただ、過度に乾燥すると傷が目立つリスクがある点は押さえておきましょう。

エメラルドのお手入れ方法

エメラルドのお手入れ方法

エメラルドを正しい方法でお手入れすることで、美しい輝きを長く保てます。

ここでは、以下のお手入れ方法について詳しくご紹介していきます。

・やわらかい布で拭く
・汚れが取れないときはプロに依頼する

やわらかい布で拭く

エメラルドのお手入れは、使用後にやわらかい布で拭くのが基本です。

これを習慣にするだけでも、美しい状態を十分維持できます。

その際、あまり強く拭くと傷つける原因となるので、やさしく汚れを落とすようにしましょう。

なお、中性洗剤やお湯を使ったお手入れは、あまりオススメしません。

なぜなら、中性洗剤を使うと、色が抜け落ちてしまう可能性もゼロではないからです。お湯によってオイルや樹脂が溶け、加工前の傷が出現する可能性もあります。

さらに、超音波洗浄もしないように注意が必要です。

ほかの宝石では超音波洗浄が行われることもありますが、エメラルドに関しては、含侵させたオイルや樹脂が流れ出る原因となります。

汚れが取れないときはプロに依頼する

拭き取り掃除だけでは汚れが取れないときは、プロに依頼する方法もあります。

購入店舗や、ジュエリーのメンテナンスを専門としている業者を利用することで、美しい輝きを保てるでしょう。

汚れが取れないときだけでなく、ご自宅でのお手入れに不安があるときも、プロに依頼するのがオススメです。

お手入れ後の保管方法

お手入れ後の保管方法

エメラルドの美しい色合いや輝きを保つためには、お手入れ後の保管方法にも気を配る必要があります。

保管時のポイントは、以下のとおりです。

・ほかのジュエリーと接触しないようにする
・乾燥する場所を避ける

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ほかのジュエリーと接触しないようにする

エメラルドは靭性があまり高くなく、比較的割れやすいのが特徴です。

この特徴ゆえ、ほかのジュエリーと一緒に保管すると、ぶつかったときの衝撃で割れてしまう可能性も少なからずあります。

ほかの宝石と接触しないよう、個別のジュエリーボックスや、仕切りのついたジュエリーボックスで保管すると安心です。

乾燥する場所を避ける

エメラルドが乾燥すると、含浸処理で施したオイルが蒸発して、美しい輝きが失われてしまうことがあります。

含浸処理による効果を持続させるには、乾燥する場所を避けて保管しましょう。

具体的には、直射日光が当たる場所や、エアコンの風が当たる場所は避けると安心です。

室内とはいえ、ジュエリーをむき出しにして保管するのではなく、ジュエリーボックスに入れて保管することも大切です。

美しいエメラルドは高価買取も狙える

美しいエメラルドは高価買取も狙える

今回は、「エメラルドの正しいお手入れ方法」についてご紹介しました。

エメラルドの日々のお手入れは、使用後に毎回、柔らかく乾いた布で優しく拭き取るだけで十分です。この一手間を加えることで、エメラルドの輝きを長く保てます。

ただし、エメラルドは繊細な宝石です。

超音波洗浄は含浸処理によって、施されたオイルや樹脂が流れ出てしまう可能性があるため、絶対に避けましょう。

もし、拭き取りだけでは落ちない汚れが気になる場合は、無理にご自身で対処しようとせず、専門の業者にクリーニングやメンテナンスを依頼することをオススメします。

適切なケアと保管(直射日光や高温多湿を避けるなど)を続けることで、エメラルドの美しさを長く保てますので、将来的に手放すことになった場合でも、高価買取につながりやすくなります。

そういえば、使っていないエメラルドのジュエリーがある
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