ダイヤモンドの「カラット」とは？値段との関係についても解説
婚約指輪などを選ぶ際によく耳にするのが、「カラット」という言葉です。
カラットは、ダイヤモンドが装飾されたジュエリーの購入を検討しているなら、必ず知っておきたい要素。
しかし、実は誤って認識されていることも少なくありません。
この記事では、カラットの定義や、カラットと値段の関係性などをご紹介します。
目次
ダイヤモンドのカラットとは
カラットを宝石の「サイズ」と考えている方も少なくありません。
しかし、実際は宝石の「重さ」を表す単位です。
ここでは、カラットに関する以下の点について解説していきます。
・言葉の由来
・1カラットあたりの重さ
・カラットと値段の関係
言葉の由来
「カラット（記号：Ct）」は、イナゴ豆と呼ばれる植物に由来しています。
イナゴ豆は粒がそろっており、ほぼ同じ重さをしているのが特徴です。この特徴を活かし、昔の宝石商たちは宝石の重さを測るためにイナゴ豆を使っていたようです。
イナゴ豆は古代ギリシャ語で「Keration（ケラチオン）」といい、この発音に由来して、宝石の単位が「カラット」になったとされています。
1カラットあたりの重さ
1カラットあたりの重さは0.2グラムです。
なお、先ほどご紹介したイナゴ豆は、1粒あたりの重さがおよそ0.2グラムなのだとか。
イナゴ豆の重さが元になって、「1カラット＝0.2グラム」と定められたといわれています。
カラットと値段の関係
同じ品質の宝石の場合、カラット数が大きくなれば、それに比例して値段も上がっていきます。
それでは、カラット数が大きくなると、具体的にどれくらい値段が上がるのでしょうか。宝石業界では古くから、「ダイヤモンドの価格は重さの2乗に比例する」といわれてきました。
たとえば、ピカラット数が2倍になれば価格は4倍、カラット数が3倍になれば価格は9倍になると考えられています。
すべてのダイヤモンドに当てはまる法則ではありませんが、購入を検討する際の1つの目安にするとよいでしょう。
婚約指輪に最適なダイヤモンドのカラット数は？
婚約指輪に最適なダイヤモンドのカラット数は、どれくらいなのでしょうか？
調査によると、0.2〜0.4カラット程度のダイヤモンドを選ぶ方が、過半数を占めます（ゼクシィ結婚トレンド調査 2023）。
ダイヤモンドの大きさを決める際、上記の数値が基準になるかもしれません。
とはいえ、これはあくまでも平均的な数値であり、ご自身の手とのバランスが大切です。
たとえば、手が小さめの方であれば、控えめなサイズのダイヤモンドのほうがバランスがよく見えます。一方、手が大きめの方は、ボリュームのあるダイヤモンドでも綺麗につけこなせます。
購入後に後悔しないためにも、必ず試着をして、しっくりくるかどうか確かめてみてくださいね。
婚約指輪のダイヤモンドのサイズについて詳しくはこちら↓
婚約指輪のダイヤの平均的な大きさは？後悔しない選び方をご紹介
カラット以外に着目したいポイント
同じカラット数のダイヤモンドであっても、価格が変わることがあります。
これは、ダイヤモンドの品質評価基準が関係しています。
ダイヤモンドの品質を評価する基準は、カラット以外にも以下の要素が存在。カラット数が同じであっても、そのほかの評価が変わることで、結果的に価格も変わります。
・Cut（カット）
・Color（カラー）
・Clarity（クラリティー）
上記3つも、ダイヤモンドの印象を左右する大切な要素です。そのため、ダイヤモンドジュエリーを購入するときは、カラット以外の要素にも着目することが大切です。
それぞれについて見ていきましょう。
Cut（カット）
カットとはダイヤモンドの研磨技術を示す要素。ダイヤモンドの評価基準の中で唯一、人の手によってグレードが変わる要素でもあります。
ダイヤモンドには、本来持つ輝きを最大限に発揮させるための理想の形状があり、それに近いものほどグレードが高くなります。
Color（カラー）
カラーとはダイヤモンドの色を示す要素。
基本的には、無色透明のダイヤモンドが最高ランクに位置づけられ、そこから黄色みを帯びるにつれて、グレードが下がっていきます。
Clarity（クラリティー）
クラリティーは、ダイヤモンドの透明度を示す要素です。
天然ダイヤモンドの場合、内包物や傷があることがほとんどです。ただ、内包物や傷が少ないほど、グレードは高くなります。
ダイヤモンドのカラットはジュエリー全体の印象を決める
ダイヤモンドのカラットは、ジュエリー全体の印象を左右する要素であるため、慎重に選ぶことが大切です。
とはいえ、ダイヤモンドの価値はカラットだけで決まるわけではありません。
同じカラット数であっても、「カット」「カラー」「クラリティー」といったそのほかの要素によって、価格が変わってきます。
ダイヤモンドを購入する際は、複数の要素を総合的に判断した上で選んでみてくださいね。
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