ダイヤモンドのクラリティとは?クラリティグレードや選び方のポイントを解説
ダイヤモンドのクラリティとは、透明度のことです。クラリティには複数のグレードがあり、グレードによって品質や見た目が異なります。
この記事では、
・クラリティの定義
・クラリティのグレード
・ダイヤモンドジュエリーを買うときのグレードの選び方
をご紹介します。
記事を読むことで、ダイヤモンドのクラリティに関するさまざまな疑問が解消しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ダイヤモンドのクラリティとは
ダイヤモンドの品質は、「4C」と呼ばれる基準をもとに評価されます。4Cは、以下4つの基準から構成されています。
・カラット(重さ)
・カット(輝き)
・カラー(色)
・クラリティ(透明度)
4Cの1つとして挙げられるのが、今回ご紹介するクラリティです。
クラリティは、「インクルージョン」や「ブレミッシュ」がどの程度少ないかを評価する基準です。
ここからは、それぞれの言葉の意味を見ていきましょう。
インクルージョンとは
天然ダイヤモンドは、地中の炭素が強烈な熱と圧力にさらされた結果、できるものです。そのため、まったく欠点のない完璧なダイヤモンドができることはほとんどなく、不純物が含まれていたり表面に傷があったりします。
インクルージョン(内包物)とは、結晶化しなかった炭素や、炭素が結晶化するときに取り込まれた不純物を指します。
ブレミッシュとは
ブレミッシュ(疵)は、ダイヤモンドの表面についた傷や欠けなどのことです。
インクルージョンとブレミッシュの2つが少ないほど、ダイヤモンドとしての価値は高くなります。
ダイヤモンドのクラリティグレード
ダイヤモンドのクラリティには、複数のグレードが存在。具体的には、以下6つのカテゴリーに分類され、そこからさらに細分化され、11段階で評価する仕組みです。
・フローレス(FL)
・インターナリー フローレス(IF)
・ベリーベリースライトリー インクルーデッド(VVS)
・ベリースライトリー インクルーデッド(VS)
・スライトリー インクルーデッド(SI)
・インクルーデッド(I)
どのグレードに該当するかは、鑑定士が10倍の倍率でダイヤモンドを確認した上で決定されます。
その際、インクルージョンやブレミッシュの大きさだけでなく、数や位置などのさまざまな観点から判断されます。
以下では、6つのカテゴリーの詳しい内容を見ていきましょう。
フローレス(FL)
鑑定士が10倍の倍率で確認しても、インクル―ジョンとブレミッシュが見られないグレードです。
完璧な透明度を持ち、クラリティの最高位の評価といえます。
フローレスのダイヤモンドは希少価値が非常に高く、一般の市場に出回ることはほとんどありません。
インターナリー フローレス(IF)
10倍の倍率で確認してもインクル―ジョンが見られず、ブレミッシュだけが見えるグレードです。
ブレミッシュが確認されるとはいえ、鑑定士でさえも発見するのが難しいレベルのものです。
FLのダイヤモンドが一般の市場にあまり出回らないため、インターナリー フローレスは、一般の市場で流通するダイヤモンドの中ではほぼ最高位といえるでしょう。
ベリーベリースライトリー インクルーデッド(VVS)
極めて微少なインクル―ジョンが見られるグレードです。鑑定士が10倍の倍率で確認しても、インクル―ジョンを見つけるのは困難です。
このカテゴリーでは、インクル―ジョンの程度によって、「VVS1」「VVS2」の2段階に細分化されます。
VVSのダイヤモンドは、一般に流通しているものの中では品質が非常に高く、希少価値も高くなっています。
ベリースライトリー インクルーデッド(VS)
極めて微少なインクルージョンが見られるグレードです。鑑定士であってもインクル―ジョンを見つけるのは困難なものの、VVSと比べるとやや見つけやすいでしょう。
VVSと同じように、インクル―ジョンの程度によって「VS1」と「VS2」の2段階に細分化されます。
VSのダイヤモンドも、優れた品質として評価されています。
スライトリー インクルーデッド(SI)
わずかなインクルージョンが見られるグレードです。
SIではインクルージョンの程度によって、「SI1」と「SI2」の2段階に細分化されます。
SI1では肉眼でインクルージョンが見えることはほとんどありませんが、SI2ではカラットが大きいダイヤモンドであれば見える場合もあります。
インクルーデッド(I)
インクルージョンを容易に確認でき、透明度に影響を与える可能性があるグレードです。
インクルージョンの程度によって「I1」「I2」「I3」の3段階に細分化されます。
婚約指輪などに使われることはあまりなく、リーズナブルに手に入れられるファッションジュエリーなどに用いられるケースが多くなっています。
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ダイヤモンドのクラリティグレードの選び方
ダイヤモンドジュエリーを購入するとき、クラリティグレードができるだけ高いものを選びたいと考える方も多くいらっしゃいます。ただ、必ずしも高ければよいわけではありません。ダイヤモンドの評価基準「4C」のどれを重視するかによって、グレードの選び方は変わってきます。
たとえば、「4C」の中でカラット(重さ)にこだわりたい場合、予算も考慮して、クラリティグレードのそこまで高くないダイヤモンドを選ぶ必要があるかもしれません。
「4C」のバランスだけでなく、以下2つの条件によっても、グレードの選び方は変わってきます。
・アイテムの種類
・ダイヤモンドのカット方法
それぞれの条件における選び方について、詳しく見ていきましょう。
アイテムの種類ごとの選び方
アイテムの種類に応じたクラリティグレードの選び方について、ここでは、以下2つのアイテムを例に挙げてご紹介します。
・婚約指輪
・普段使いのジュエリー
婚約指輪は一生ものであることから、グレードの高さを重視する必要があるでしょう。
ただ、婚約指輪に使われているダイヤモンドのクラリティグレードは、「IF」「VVS」「VS」といくつか存在。グレードごとに希少価値は異なるものの、肉眼では違いがほとんどないのも事実です。そのため、予算や希少価値へのこだわりの強さに応じて、これらのグレードから選ぶのがポイントです。
普段使いのジュエリーであれば、「SI」「I」といったグレードの低いものであっても、問題なく使えると感じる方も多くなっています。そのため、ご自身の目で見て納得できるのであれば、そこまで高いグレードをお求めになる必要はないかもしれません。
ダイヤモンドのカット方法ごとの選び方
ダイヤモンドのカット方法によっては、透明度が強調されるため、クラリティグレードがより重要になることがあります。
たとえばエメラルドカットは、カット面が少なくダイヤモンドの内側の状態がわかりやすくなっています。その形状ゆえ、インクルージョンがあると目立ちやすいため、比較的高いグレードが望ましいでしょう。
このように、カット方法に応じてグレードの選び方は変わってきます。
クラリティの高いダイヤモンドほど価値も高くなる
クラリティグレードが高いほどダイヤモンドとしての価値も高くなり、新品・中古にかかわらず高値となる傾向にあります。
そのため、もうお使いにならないダイヤモンドがある場合は自宅で保管したままにせず、買取してもらい現金化するのも1つの方法です。
福ちゃんは、ダイヤモンドなどの査定を行う買取専門業者です。
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