- 金・貴金属
- 2025.03.19
オリンピックの金メダルは純金ではない?その真相に迫る!

投資対象としても人気が高い「金」は、さまざまな用途で使われています。
用途の1つとして挙げられるのが、オリンピックの金メダルです。
金メダルは純金が使われていると思われがちですが、実はそうではありません。
この記事では、金メダルに使われている素材の謎に迫っていきます。
目次
オリンピックの金メダルは純金?

オリンピックの各競技で1位になると授与される金メダル。
果たして、どのような素材でできているのでしょうか?
金メダルは銀製
オリンピックの金メダルは「銀製」です。
これは、国際オリンピック委員会 (IOC) によって、銀で作ることが定められているからです。より厳密にいえば、「銀に、6g以上の純金で金張りを施したもの」といったルールを定めています。
銀でメダルの基礎を作り、その上に金張りを施しているのです。
銀メダル・銅メダルは純銀・純銅でできている?
銀メダルや銅メダルではどのような素材が使われているのか、気になる方もいるかもしれません。
銀メダルは銀製で、純度は少なくとも「1000分の925」、つまり92.5%と定められています。
そのため、純銀に近い素材を使っているといえますね。
銅メダルは銅製で、「青銅」または「丹銅」が使われています。
青銅は銅を主成分としてスズを混ぜたもの、丹銅は亜鉛を混ぜたものです。ただし、金メダルや銀メダルのように、純度などについて厳格な規定があるわけではありません。
なお、2021年に開催された東京オリンピックでは、丹銅が採用されていました。
オリンピックの金メダルが純金ではない理由

それでは、純金が使われていないのはなぜでしょうか?
その理由として、以下2つが挙げられます。
・開催国の公平性を保つため
・競技や種目数が増加したから
それぞれについて見ていきましょう。
開催国の公平性を保つため
オリンピックで授与されるメダルは、すべて開催国が用意します。
ただ、ご存じのとおり、金は非常に高価な金属です。
開催国のなかには決して豊かとはいえず、十分な金を用意できない国も存在します。
そこで、開催国の公平性を保つために、オリンピック委員会は原材料を銀製と定めたのです。
競技や種目数が増加したから
競技や種目数が増加したことも、純金が使われていない理由です。
というのも、オリンピックの競技や種目数は、時代とともに増加傾向にあります。
2021年に開催された東京オリンピックでは、史上最多となる33競技339種目が実施されました。このように競技や種目数が増えれば、用意しなければいけないメダルの数も当然増えます。
希少価値の高い金だけを使ってメダルを作ることは、現実的に難しいため、銀が使われるようになりました。
過去には純金の金メダルが作られていたことも

ここまで、金メダルは銀製であることをお伝えしてきましたが、過去には純金が使われていた時代もあります。
具体的には、1904年のセントルイス夏季オリンピックで、純金製のメダルが初めて登場。
その後、1912年のストックホルム夏季オリンピックまで、純金製のメダルが授与されていました。
この年を境に、先ほどご紹介した理由から、メダルには銀が使われるようになりました。
こうして振り返ると、純金が使用されていたのは、ごく短い期間であることがわかりますね。
メダルの作られ方は時代とともに変化

今回は、金メダルで使用されている素材についてご紹介しました。
純金のメダルが作られていた時代も、ごくわずかですが存在します。
しかし現在は、銀を主成分として作られています。
2021年に開催された東京オリンピックの金メダルでは、使用済みの携帯電話や小型家電から回収した金属が使われていました。
このように、金メダルのあり方や作り方は、時代とともに変化しています。
メダルについて詳しく調べると、オリンピックをより楽しめるかもしれませんね。
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