• 金・貴金属
  • 2025.02.12

金箔とは?製法の種類や用途について解説

金を打ち延ばしてつくられる「金箔」。

古くは、建物や工芸品に使われることの多かった金箔。
一方、現在では、さまざまな用途でも使用されています。

この記事では、

・金箔とはどのようなものか
・製法の種類
・用途

について解説していきます。

金箔とは

金箔とは

最初に、金箔がどのようなものか見ていきましょう。

金箔とは、金をおよそ1万分の1~2mmの薄さに打ち延ばした箔片のことです。

イメージしやすい例を挙げると、約2gの金を畳1畳分のサイズまで打ち延ばしたときに、1万分の1mmの薄さになります。

金箔の生産地として有名なのが金沢で、日本における生産量のシェアは約99%です。

金沢の金箔づくりの歴史は、400年以上にもおよびます。

金箔の製法の種類

金箔の製法の種類

金箔の製法は、以下の2種類に大きく分けられます。

・縁付製法
・断切製法

それぞれの特徴や違いを見ていきましょう。

縁付製法

「縁付(えんつけ)」は伝統的な製法で、完成にいたるまでに、長い時間と高い技術が必要です。

縁付製法の大きな特徴は、「箔打ち紙」の仕込みです。

箔打ち紙とは、箔打ちの際に金箔を挟み込む和紙のこと。金箔の品質を大きく左右します。

縁付製法では、「雁皮紙(がんぴし)」と呼ばれる和紙を、灰汁・柿渋・卵白などが混ざった液に浸してから叩く工程を経て、箔打ち紙が完成します。

この工程を約3か月~半年繰り返すことで、箔打ちの際に破れにくい丈夫な箔打ち紙ができ上がるのです。

箔打ちが終わったら、金箔の形を整えるため、竹枠を使って1枚ずつ規定の大きさに切りそろえます。

縁付製法でつくられた金箔は、やわらかな輝きが特徴です。

断切製法

「断切(たちきり)」は、縁付製法だけでは生産が追いつかなかった、昭和40~50年代に誕生した製法です。

断切製法では、箔打ち紙にカーボンを塗布したグラシン紙を使用することで、金を伸ばしやすく、短時間での箔打ちを可能にしています。

仕上げの工程では、金箔と和紙を候補に重ね、約500~1000枚の金箔を一気に裁断するのが特徴です。

効率的に生産できるため、現在の金箔の多くが、断切製法でつくられています。

この製法でつくった金箔は、艶のある輝きを放っています。

金箔の用途

金箔の用途

金箔は非常に薄く、繊細な表現ができるため、さまざまな用途で使われてきました。

主な用途として、以下が挙げられます。

・建造物
・工芸品
・食品や飲料
・美容

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

建造物

日本では古くから、建造物の装飾に金箔が使われてきました。

金箔が使われている日本の建物として、真っ先に思い浮かぶのは、「金閣寺」ではないでしょうか?

金閣寺では、約20kg以上もの金箔が使用されているといわれています。

金箔がふんだんに使われているほかの建物として、岩手県にある「中尊寺金色堂」も挙げられます。

中尊寺金色堂は内外が金箔で装飾されており、世界的に見ても、歴史的価値の高い建造物です。

マルコポーロ著の『東方見聞録』において、日本が“黄金の国ジパング”と称された要因が、この尊寺金色堂ではないかともいわれています。

工芸品

建造物以外で金箔のイメージを持たれることも多いのが、工芸品です。

金箔は、以下のような日本の工芸品に欠かせない素材です。

・漆器
・陶器
・屏風
・仏壇仏具

工芸品に金箔を使用することで、美しさや華やかさが増します。

食品や飲料

食品や飲料は、食用金箔で装飾されることがあります。

とくにお正月やお祝いの席で、金箔が使われた料理やお酒を目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

最近では、金箔で飾りづけした和菓子や洋菓子も増えてきています。

金箔は香りや味がありません。そのため、食品本来の味を邪魔することなく、見た目を華やかにすることが可能です。

美容

最近では、化粧品に金箔が使われるケースも少なくありません。

その例として挙げられるのが、金箔を使ったフェイスパックです。

金箔を使った化粧品は、見た目がゴージャスなだけでなく、新陳代謝を促進する効果があるといわれています。

大きな可能性を秘めている金箔

大きな可能性を秘めている金箔

金箔は、古くから建造物や工芸品の装飾として使われていることから、なかなか手の届きにくい存在に感じるかもしれません。

ただ、最近では食品や美容など、身近なところで使われるケースも増えてきています。そのほかに、インテリアやアクセサリーに使われることもあります。

このようにさまざまな用途で使用される金箔は、大きな可能性を秘めた素材といえるでしょう。

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