• 金・貴金属
  • 2025.01.30

太陽神ヘリオスが宿る「ロードス島の巨人コイン」| ドラクマ銀貨を紐解く

古代ギリシャの栄華と神話の世界を今に伝える、魅惑のコインをご紹介します。

ロードス島で鋳造された「ドラクマ銀貨」である、「ロードス島の巨人コイン」。

光り輝く太陽神「ヘリオス」と、島を象徴するバラの花が芸術的に施されたデザインは、古代世界の七不思議「ロードスの巨像」で知られる、この島の繁栄とロマンを現代に蘇らせます。

当記事では、「ロードス島の巨人コイン」の詳細を探ります。そして、ロードス島や太陽神ヘリオスの物語を紐解きながら、コインの歴史的な価値とコレクターを魅了する「デザインの秘密」を徹底解説。

さらには、気になる市場価値まで、深く切り込んでいきます。

今すぐお品物についてお問合わせる

お電話受付時間 9:00~20:00 (年中無休※年末年始は除く)

ドラクマ銀貨「ロードス島の巨人コイン」とは?

太陽神ヘリオスが宿る「ロードス島の巨人コイン」| ドラクマ銀貨を紐解く

ロードス島の巨人コイン」は古代ギリシャ、エーゲ海南東部に位置する「ロードス島」で流通していたドラクマ銀貨です。

ドラクマ銀貨自体は、ギリシャ各地で鋳造され、多様なデザインが存在します。

アンティークコインの世界でも、奥深い魅力を放つことで知られています。

今回取り上げる「ロードス島の巨人コイン」は、フランクリンミント社から発売された、その真正性が確認されたコインです。

このコインの多くは、透明のスラブケースに収められた状態で流通しています。

ロードス島と「ロードスの巨像」

「ロードス島の巨人コイン」をより深く理解するためには、まず「ロードスの巨像」とその背景を知ることが不可欠です。

紀元前305年、ロードス島はマケドニア王国の猛将「デメトリオス1世」による苛烈な包囲戦に直面します。

しかし、島民は1年もの間、この攻撃に耐え抜き、見事な勝利を収めました。

この偉業を記念し、島の守護神である「太陽神ヘリオス」への感謝を捧げるため、人々は巨大な像の建立を決意します。

それが、「ロードスの巨像」です。

ロードスの巨像は、高さ約30メートルにも及ぶ、太陽神ヘリオスを模した壮大な青銅像です。

12年の歳月をかけて完成したこの巨像は、その圧倒的な存在感から、古代世界の七不思議の1つに数えられることとなりました。

しかしながら、完成からわずか約58年後の紀元前226年、ロードス島を襲った大地震により倒壊してしまいます。

倒壊後もその巨大な残骸は、800年以上もの間、島に横たわり続け、訪れる人々の関心を集め続けました。

7世紀、アラブ商人によって青銅像の破片が運び去られるまで、巨像はロードス島のシンボルとして存在し続けたのです。

太陽神ヘリオス 「ロードス島の守護神」

ヘリオスは、古代ギリシャ神話において太陽を司る神として崇拝されていました。

毎朝、東の空から4頭立ての馬車で天空を駆け、夕方には西の彼方へ沈む。古代ギリシャの人々は、太陽の運行をヘリオスの馬車と結びつけて考えていたのです。

とくに、ここロードス島では、ヘリオスは島の守護神として特別な地位を与えられていました。

伝説によれば、ゼウスが神々に世界を分配した際、ヘリオスはその場にいませんでした。そのため、太陽神は、新たに海から現れた美しい島(ロードス島)を、自らの聖域として選び取ったとされています。

このような神話的背景から、ロードス島ではヘリオスへの信仰が非常に篤く、さまざまな芸術作品や建造物に太陽神の姿が刻まれました。

そして、その最も有名な例が、先述の「ロードスの巨像」であり、この『ロードス島の巨人コイン』なのです。

「ロードス島の巨人コイン」の芸術的なデザインと特徴

ロードス島の「ドラクマ銀貨」は、ヘリオスやバラをモチーフに、複数のデザインが存在することが知られています。

初期のドラクマ銀貨は、銀塊をハンマーで叩いて成形する「打刻法」で製造されていました。そのため、同じ種類の銀貨でも1枚1枚微妙に形が異なり、それがまたアンティークコインとしての魅力にもなっています。

長い年月を経ているため、状態も実にさまざま。

その歴史の重みを感じさせる風合いも、アンティークコインならではの魅力といえるでしょう。

銀貨の表面デザイン:「威厳に満ちた太陽神ヘリオス」

太陽神ヘリオスが宿る「ロードス島の巨人コイン」| ドラクマ銀貨を紐解く

銀貨の表面には、太陽神「ヘリオス」の横顔が刻まれています。

その表情には威厳と揺るぎない安定感が漂い、頭部には太陽の光を象徴する放射状の冠が戴かれています。

この力強くも神々しいデザインは、太陽を司る神としてのヘリオスの偉大さを余すところなく表現しているといえるでしょう。

銀貨の裏面デザイン:ロードス島の象徴「バラの花」

太陽神ヘリオスが宿る「ロードス島の巨人コイン」| ドラクマ銀貨を紐解く

銀貨の裏面には、ロードス島のシンボルである「バラの花」が刻まれています。

「ロードス(Rhodos)」という島の名前は、古代ギリシャ語で「バラ」を意味する「ロドン (rhódon)」に由来するともいわれ、この美しい花は島を象徴する存在として、古くから愛されてきました。

「ロードス島の巨人コイン」の価値を決めるポイント

太陽神ヘリオスが宿る「ロードス島の巨人コイン」| ドラクマ銀貨を紐解く

ロードス島のドラクマ銀貨の価値は、歴史的価値・保存状態・希少性など、複数の要因によって決まります。

ここでは、その市場価値を左右する主なポイントを解説します。

希少性と歴史的価値

古代ギリシャ時代のドラクマ銀貨は、現存する数自体が限られています。

そのため、希少性が高く、歴史的価値も認められ、高値で取引される傾向です。

とくに「ロードス島の巨人コイン」のように、特定の地域や神話と結びついた銀貨は「コレクター人気」も高く、状態の良いものであれば、その価値はさらに高まります。

銀貨の状態は、その価値を大きく左右します。

欠けやデザインの摩耗、目立つ傷が少ない、いわゆる「美品」はコレクターの間で争奪戦となる貴重な一品です。

適切な保管で、その価値を永く保ちましょう。

銀の含有量と貴金属としての価値

銀の含有量は、銀貨の価値を左右する重要な要素です。

当然ながら、銀純度が高いほど、その価値も高まります。また、銀の市場価格も、銀貨の価値に影響を与えます。

少しでも高く売却するためには、「銀相場が高騰しているタイミング」を見計らうことも重要です。

「買取福ちゃん」で古代のロマンを次の世代へ

もし、お手元にある「ロードス島の巨人コイン」をはじめとする、金・貴金属の売却をお考えでしたら、ぜひ「買取福ちゃん」へお任せください。

「ロードス島の巨人コイン」のような、古代コインの価値を正確に見極めるには、専門知識が不可欠です。

一般の金・貴金属買取店では、その真価を評価することが難しい場合も少なくありません。

「買取福ちゃん」では、古代コインに精通した専門査定士が、お客様の大切なコレクションを査定いたします。

貴金属としての価値はもちろん、歴史的・文化的価値も加味した総合的な評価で「適正な買取価格」をご提示。

お客様が大切にされてきた希少な古銭や貴金属に、新たな価値を見出し、次の世代へとつなぐお手伝いをいたします。

査定は完全無料です。査定後に買取が成立しなかった場合でも、料金の発生はございません。

どのようなお品物でも、まずはお気軽にご相談ください。

金・貴金属の高価買取金・貴金属の高価買取
金・貴金属を売るなら買取福ちゃんへ!