金メッキとは?金張りとの違いやメリット・デメリットを解説!
金メッキはジュエリーや時計などに用いられているため、身近に感じる方もいるでしょう。ただ、「金メッキとはどのような素材なのか、よくわからない」という疑問を持たれることも少なくありません。
そこでこの記事では、金メッキがどのような素材か、似た素材である金張りとの違いは何かを詳しく解説。
金メッキのメリットや、見落とされがちなデメリットもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
金メッキとは
金メッキとは、真鍮などの金属の表面に金を貼りつけたもの。純金と見分けがつかないほど美しいものも存在します。
ここでは「用途」や「刻印」について見ていきましょう。
用途
用途は「装飾用」と「工業用」の2つに大別されます。
「装飾用」としては、ジュエリーや時計、眼鏡などに使用されています。
“金メッキといえばジュエリー”というイメージが強い方も多いかもしれませんが、実は「工業用」としても使用されてるのです。具体的には、スマートフォンやノートパソコンなどを製造する過程で使用されています。
刻印
金メッキ製品には「K18GP」のように、刻印の後ろに「GP」がついていることが一般的です。この刻印が、本物の金と見分けるときの目印にもなります。
金メッキ製品の加工方法にはいくつか種類があり、加工方法によっては「HGE」や「GEP」という刻印が施されていることもあります。
「本物の金」と「メッキ」の見分け方について詳しくはこちら↓
これって本物の金?それともメッキ?カンタン見分け方まとめ
「金メッキ」と「金張り」の違いとは?
「金メッキ」と混合されやすいものに「金張り」があります。この2つには、どのような違いがあるのでしょうか。
「金メッキ」は、金属の表面に薄い金の層を電気的に付着させたものです。前述のとおり、金メッキ製品には「GP」などの刻印が施されている場合があります。
一方、「金張り(ゴールドフィルド)」は、金メッキよりも厚い金の層を熱と圧力を用いて、ベースとなる金属に圧着させたものです。金メッキと同様にジュエリーや時計に用いられますが、金の層の厚さや耐久性に違いがあります。
具体的には、コーティングされる金は、金メッキと比べておよそ100倍の厚みがあります。そのため、金メッキよりも高価ですが、耐久性に優れているのが特徴です。
また、金張り製品には「GF」という刻印が施されており、刻印にも違いがあります。
金メッキのメリット
ここでは、以下のメリットについて見ていきましょう。
・本物の金より軽い
・リーズナブルなので気軽に使える
・金属の腐食を防ぎやすい
本物の金より軽い
本物の金は、金属の中でもとくに比重が大きいのが特徴。重厚感を得られるのが魅力ですが、大ぶりのジュエリーなどの場合、長時間つけていると疲れやすいのも事実です。
一方で、金メッキのベースとして使われている金属は、金よりも比重が小さい金属であることがほとんど。そのため金よりも軽く、長時間つけていても疲れにくいでしょう。
リーズナブルなので気軽に使える
金メッキ製品は、金のよさを活かしながらも金の使用量を抑えています。金の使用量が少なくなれば、それだけ価格も抑えられます。
一般的な金製品と比べるとかなりリーズナブルなので、気軽に使えるでしょう。
金属の腐食を防ぎやすい
金は腐食に強い素材です。そのため、金メッキ加工を施すことで、内部に使用されている金属の腐食を防げます。
真鍮などの金属が剥き出しになった状態で使うときと比べると、長く愛用できるでしょう。
金メッキのデメリット
こうしたメリットがある一方、以下のようなデメリットも存在します。
・長期的に使用すると剥がれるリスクがある
・資産価値が低い
・金属アレルギーが発生しやすい
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
長期的に使用すると剥がれる恐れがある
金メッキには薄い金の膜が施されており、長期的に使用すると、衝撃や摩耗によって剥がれる恐れがあります。
購入店舗に依頼すれば、再メッキできる場合もあります。ただ、メンテナンスの手間や費用を最小限にし、金本来の輝きを長く保つためには、傷がつかないよう大切に取り扱う必要があるでしょう。
金としての資産価値は低い
金メッキに使用されている金はごくわずかであるため、金としての資産価値は極めて低いのが特徴です。
そのため、買取に出しても金製品として査定されることはなく、ブランド価値などを評価されるのが一般的です。
気軽に金の輝きを楽しむことを目的に購入する場合は、デメリットに感じないかもしれません。ただ、資産価値の有無を重視する場合は、この点を押さえておく必要があるでしょう。
金属アレルギーが発生するリスクがある
金メッキ製品は、一般的な金製品と比べて金属アレルギーが発生しやすいのも事実です。
金そのものは、アレルギーリスクが極めて低い金属として知られています。しかし、メッキが剥がれてしまうと、内部の金属が肌に触れたときにアレルギーが発生することもあるのです。
金属アレルギーのリスクをできるだけ避けるためには、メッキが剥がれないよう大切に扱うことが大切です。
金メッキかどうか見分けがつかない場合は福ちゃんにご相談を
金メッキ製品の中には、本物の金と見分けがつかないほど美しい仕上がりのものもあります。
そのため「金製品の買取を検討しているけれど、金メッキか本物の金かわからず不安」といった方も少なくありません。
このような不安をお持ちの方は、買取福ちゃんにぜひご相談ください。
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