純銀で輝く国宝章牌「法隆寺」｜日本の建築美が映し出された最高峰の貴金属メダルを徹底解説
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」
松尾芭蕉ではなく、正岡子規の俳句で有名な法隆寺。言わずと知れた、日本を代表する建造物です。
そのような法隆寺の魅力を、純銀の輝きで余すところなく表現したのが、「法隆寺純銀メダル」です。古物コレクターや貴金属愛好家にとって見逃せないこのメダルは、そのデザインの優美さと希少価値の高さで多くの人を魅了しています。
当記事では、法隆寺純銀メダルがなぜ人気なのか、その背景とデザインの詳細を紐解きながら、金・貴金属買取市場での価値評価についても深掘りします。
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国宝章牌「法隆寺」純銀メダルとは
2007年、造幣局は「国宝章牌シリーズ」の第1弾として、「法隆寺純銀メダル」を発行しました。
日本の貴重な国宝や重要文化財をテーマにしたこのシリーズは、単なる記念メダルではなく、日本の歴史と文化を凝縮した芸術作品といえるでしょう。
法隆寺に続き、姫路城がプラチナ製と銀製で発売されるなど、このシリーズは多彩なテーマと素材で展開されています。
過去には、下記のような国宝章牌メダルも発売されました。
✔ 国宝章牌「大浦天主堂」
✔ 国宝章牌「慈照寺（銀閣寺）」
✔ 国宝章牌「東大寺」
このシリーズは、記念硬貨などのように貨幣としての利用はできません。あくまでも、記念メダルや記念コインとしての扱いです。
今回のテーマとなった法隆寺は、奈良県にある世界最古の木造建築を擁する寺院です。607年に「聖徳太子」によって建立されたと伝えられる法隆寺は、仏教伝播の中心地として、また政治的にも重要な役割を果たしてきました。
「五重塔」と「金堂」は、法隆寺を代表する建造物であり、その美しい姿は国宝章牌「法隆寺純銀メダル」のデザインにも見事に表現されています。
高さ約32メートルの五重塔は、優美な曲線を描く屋根と繊細な装飾が特徴です。金堂には国宝の釈迦三尊像が安置され、法隆寺の精神的な存在となっているのです。1993年には「ユネスコ世界遺産」にも登録され、その歴史的価値と文化的重要性が高く評価されています。
法隆寺純銀メダルは、発行枚数が限定されているため、希少性の高いコレクターズアイテムとして人気です。純銀製で重量感のあるメダルは、所有する喜びも満たしてくれるでしょう。
国宝章牌「法隆寺」純銀メダルの特徴やデザイン
法隆寺純銀メダルは、専用の化粧箱に納められた状態で発売されました。
純銀メダルを手に取ると、ずっしりとした重量感と厚みを感じずにはいられません。まるで、歴史の息吹を肌で感じるかのようです。
銀盤の表面には、日本最古の塔である「五重塔」と、現存する世界最古の木造建築である「金堂」が堂々と描かれています。その荘厳な姿は、見る者の心を圧倒します。
2つの建物を囲むように配置されたのは、力強く迫力のある表情で知られる「金剛力士像」です。浮き彫りデザインでリアルに表現された像は、まるで生きているかのような躍動感を与えます。
裏面には、繊細な線描画で表現された「勢至菩薩像（せいしぼさつ）」が施されています。この像は、奈良時代の最高権力者であった「藤原不比等」の妻、「橘三千代」の念持仏とされる「橘夫人厨子（たちばなふじんずし）」の右扉裏に描かれているものです。
表面の浮き彫り加工と裏面の線描画は、対照的な美しさを生み出しています。異なる技法を用いることで、法隆寺の奥深い魅力をより多角的に表現することに成功しています。
法隆寺純銀メダルは、単なる記念品ではなく、日本の歴史と文化を体現した芸術作品といえるでしょう。
▼国宝章牌「法隆寺」純銀メダルの概要
・品位：純銀（SV1000）
・重量：約155g
・直径：約60mm
・発行：造幣局（日本）
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まとめ
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