金・貴金属買取で注目を浴びるスイスのブレネリ金貨！ヘルベティア「アルプスの少女」20フラン（1935年銘）の価値や特徴を解説
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目次
ブレネリ金貨ヘルベティア「アルプスの少女」20フランとは
ブレネリ金貨ヘルベティア「アルプスの少女」20フランは、1897年から1935年までスイスで発行されていた、20フランの金貨です。
表面にはアルプスの少女「ブレネリ」 の横顔、裏面にはスイスの象徴 「ヘルベティア女神」 が描かれています。スイスの歴史と文化を体現するデザインが特徴です。
なお「ブレネリ」とは、「聖ヴェレナ」を語源にした、若い女性を示す言葉のことです。
「ヘルベティア（Helvetia）」は、ラテン語でスイスを指す通称名であり、コインにはスイスを擬人化した女神として描かれています。ヘルベティアという言葉は、スイスのコインや切手などにもよく見られますね。
ブレネリ金貨発行の経緯
1895年、スイス連邦評議会は20フラン金貨のデザイン刷新を決定しました。
21もの提案の中から選ばれたのは、ヌーシャテル出身のアーティスト「フリッツ・ユリス・ランドリー」による ヘルべティア（スイスの女性の象徴） を描いたデザインでした。
しかし、初期のデザインは若すぎるヘルべティアや、強調されたアルプスの風景に対して批判も存在したようです。そのため、ランドリーは図案のデザインを修正。最終的に、 エーデルワイスの花輪とアルプスの風景を背景にした「少女の横顔」が採用されました。
一部からは軽薄との批判もありましたが、少女の可憐な姿は多くの人々の心を捉え、「ブレネリ（Vreneli）」という愛称で親しまれるようになりました。
ブレネリ金貨は、発行から100年以上経った今でも、その美しいデザインと歴史的な価値で多くの人々を魅了し続けています。
ブレネリ金貨？ヘルベティア金貨？
古銭市場では、ともに「HELVETIA」の文字が刻まれた、デザインが異なる2種類の金貨を、「ヘルベティア金貨」と「ブレネリ金貨」で呼び分ける場合があります。
呼び分けるポイントは、デザインの明確な違いです。
● ヘルベティア金貨の場合 ：「CONFOEDERATIO HELVETICA」の文字と、女神ヘルベティアのデザイン
● ブレネリ金貨の場合 ： 「HELVETIA」の文字と少女のデザイン
これらの呼称は、あくまでも古銭市場における便宜的な区分です。時代とともに、認識は変化していく可能性もあります。
ブレネリ金貨ヘルベティア「アルプスの少女」20フラン（1935年銘）の種類や特徴
ブレネリ金貨は1897年銘から始まり、1935年銘まであります。
ブレネリ金貨の表面にデザインされているのは、アルプスの山々を背景に「エーデルワイスの花輪」を身につけた少女です。上部には、「HELVETIA」の文字が記され、スイスを象徴する少女であることを示しています。
図案の右下には、デザインを担当した「フリッツ・ユリス・ランドリー（Fritz Ulysse Landry）」による署名、「F.LANDRY」が薄く刻まれています。
金貨の裏面中央にデザインされているのは、スイスの国章です。周囲には、額面や発行年が記されています。
1935年銘の金貨には、発行年の周囲に「1935 B」と書かれたものと、「L 1935 B」と書かれているものがあります。
それぞれの意味は、下記のとおりです。
● 1935 B → 通常の金貨
● L 1935 B → リストライク版の金貨（再鋳貨）
リストライク版の金貨とは、過去の金貨を溶かして鋳造されたコインのことをいいます。つまり、復刻版のような存在です。
比較的かんたんに入手できるため、コレクターズアイテムとしても人気があります。
▼ブレネリ金貨ヘルベティア「アルプスの少女」の概要
・品位：金90%、銅10％（K21.6）
・重量：約6.45g
・直径：約21mm
・厚さ：約1.25mm
・額面：20フラン（スイスフラン）
・発行年：1935年銘
・発行国：スイス連邦
ブレネリ金貨ヘルベティア「アルプスの少女」の買取価格アップのコツ
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また、買取専門店を選ぶ際は、店舗数・実績・査定士の質など、信頼できるかどうかを慎重に検討しましょう。ブレネリ金貨のように、古銭としての価値も持ち合わせている場合、古銭の分野にも強い買取業者がオススメです。
同じブレネリ金貨でも、たとえば通常版とストライク版では、その価値に違いがあります。
ほかにも、下記のように買取価格を左右する要素は多数あるのです。
✔ 「銅だけでなく銀が含まれているため、色が薄くなっている金貨」
✔ 「裏面のデザインが傾いている（回転）」
✔ 「縁の部分の星マークが21個しかない（通常は22個）」
✔ 「両面とも表図柄となっているエラー金貨」 など
これらの要素は、金としての価値に加え、コレクターズアイテムとしての価値を高めます。
エラー金貨も含めると、挙げればきりがないほど多くの事例があり、実際の買取価格算定は複雑なのが常です。
古銭に詳しい査定士が在籍する買取店で査定すると、単純な地金相場による価格だけでなく、希少性などの「付加価値」が評価に加わることもあります。
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まとめ
1936年、スイスはフランを金に対して切り下げ、地金価値が法定価値を上回るようになりました。これにより、1944年には金貨は事実上の通貨としての役割を終え、課税対象となりました。
この出来事は、通貨の価値が金ではなく、政府の政策によって決定されるようになったことを意味します。スイスは金融政策の柔軟性を高め、経済的な安定と成長を促進するためのより効果的な手段を獲得したのです。
近年、世界経済の不確実性やインフレ懸念の高まりにより、金を含む貴金属の価格が急騰しています。この状況は、金や貴金属を保有している方にとって、売却を考える絶好の機会といえますね。
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