ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨「ARAWAK INDIAN」|金・貴金属としての価値や最適な売却時期について
1976年に発行された南米の金貨「ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨~ARAWAK INDIAN~」は、南米のガイアナ共和国で発行された金貨です。
「カイエチュールの滝」でも有名な、“ガイアナ共和国の独立10周年”を記念して発行された金貨で、発行枚数が限定されているため、希少価値の高い古銭として知られています。
当記事では、金・貴金属買取の視点から、高価買取のコツや最適な売却時期についても解説します。
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目次
「ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨~ARAWAK INDIAN~」とは
ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨は、1976年にガイアナ共和国で発行された金貨です。希少価値の高い古銭として注目されています。
ガイアナ共和国は南米の北部に位置する国で、首都は「ジョージタウン」です。北に大西洋、西にベネズエラ、南にブラジル、東にスリナムと国境を接するガイアナ。熱帯雨林が広がる豊かな自然と、多様な文化を持っていることでも知られています。
中でも特筆すべきは、世界最高落差を誇る「カイエチュールの滝」です。圧倒的な水量と迫力で見る者を圧倒するこの滝は、ガイアナの象徴的な観光名所として世界中から注目を集めています。
近年は石油資源の発見により経済構造が大きく変化しつつありますが、伝統的な農業や鉱業も依然として重要な役割を果たしています。主要な輸出品としては、砂糖・ラム・金・ボーキサイトなどが有名です。
オランダとイギリスの植民地時代を経て、多様な民族が共存する社会を形成したガイアナ。音楽・食文化・祭りなど、さまざまな文化が混ざり合い、独特な魅力を発揮しています。
人々はコミュニティを大切にし、家族や友人との絆を重んじる温かい文化を持っています。素朴で親切な国民性も、ガイアナの魅力の1つといえるでしょう。
ガイアナ共和国の独立
1966年5月26日、南米大陸北部に位置するガイアナ共和国は、イギリスからの独立を達成しました。
18世紀からイギリスの植民地支配下に置かれていたガイアナにとって、独立は悲願であり、長年の苦難と闘争の末に実現した歴史的瞬間でした。独立以前は「ブリティッシュ・ガイアナ」と呼ばれていた同国は、ほかの多くの植民地国家と同様に、植民地支配からの解放と自治権獲得を目指して長い道のりを歩んできたのです。
19世紀から20世紀にかけて、ガイアナの人々は徐々に自治の要求を高めていきます。とくに第二次世界大戦後、国際的な風潮や地域内の独立運動の影響を受け、独立への機運は加速しました。
1950年代から1960年代にかけては、政治的な変化が活発化し、独立に向けた具体的な段階が踏まれました。しかし、民族間の緊張や政治的な対立も存在し、独立への道は決して平坦ではありませんでした。
1966年5月26日、ガイアナはついにイギリスからの独立を正式に達成しました。新しい国旗が掲げられ、国歌が演奏される中、国民は歓喜に沸き立ちました。この日は、ガイアナにとって新たな始まりの象徴であり、今でも毎年「独立記念日」として盛大に祝われています。
独立後、ガイアナは移行期間を経て、1970年に「ガイアナ共和国」へと国名を変更しました。これは、国家としての地位をさらに確立し、自らの運命を自らの手で決定していくという決意を表明するものでした。
豊かな自然資源と多様な文化を持つガイアナは、今後も国際社会の中で存在感を増していくことでしょう。独立の精神を受け継ぎ、更なる発展を目指していくガイアナの未来に注目が集まります。
ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨は、独立から10周年を祝う単なる金貨ではなく、ガイアナという国の歴史と文化を体現する貴重な記念品ともいえます。
ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨~ARAWAK INDIAN~の特徴や発行枚数
ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨は、金品位「K12」で鋳造された金貨です。特別加工された「プルーフ仕上げ」は、鏡面のような光沢と精緻な模様を美しく表現し、見る者を魅了します。
金貨の表面中央にはガイアナの国章が描かれており、国章の中に見えるのは、「ONE PEOPLE ONE NATION ONE DESTINY(1つの国民、1つの国家、1つの運命)」のモットーです。
その周囲には「私たち人々は私たちの最も貴重な資産」を示す「OUR PEOPLE-OUR MOST PRECIOUS ASSET」と刻まれ、下部には発行年とガイアナ銀行の記載があります。
裏面には、中央部分に「アラワク族のインディアン(ARAWAK INDIAN)」が刻まれ、周囲に「ELDORADO 1596 – A NEW GUYANA 1966」の文字がデザインされていますね。
▼ガイアナ独立10周年記念金貨の概要
・品位:金50%(K12)
・重量:約5.74g
・直径:約25.25mm
・額面:100ドル(ガイアナ・ドル)
・発行年:1976年銘
・発行枚数:21,000枚
・発行国:ガイアナ共和国
ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨~ARAWAK INDIAN~の買取価格アップのコツ
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金・貴金属の買取価格は、金相場と金の重量によって大きく左右されます。そのため、金相場を確認して、金価格が高騰しているときに買取に出すのが、高価買取を狙うために重要です。
現に、金・貴金属買取の市場でガイアナ独立10周年記念金貨の買取価格を見てみると、金価格が上昇してからの売却には多くのケースで高値がついています。
金貨への傷や変色などの劣化が少ない場合、より高値での査定額に期待できます。
もし、今回のような枚数限定の金貨や宝石(ジュエリー)付きの金製品など、純粋なゴールドバー以外の金・貴金属買取の場合は、その分野に精通している買取業者を選ぶようにしましょう。
古銭買取に力を入れている業者だと金貨の希少価値が加味され、より高値での査定額に期待できるかもしれません。
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まとめ
ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨の副題「ARAWAK INDIAN」に刻まれたアラワク族は、かつて南アメリカのカリブ海地域に広く分布していた先住民族グループの1つです。ガイアナ、スリナム、ベネズエラの一部、そして多くのカリブ海の島々を主な居住地としていました。
アラワク族は、農業を中心とした定住生活を営んでいました。トウモロコシ、キャッサバ(マニオク)、豆類などの栽培技術を持ち、豊かな食文化を築き上げたのです。漁業や狩猟も重要な生活手段として存在していました。
アラワク族の社会は、小規模な村落単位で構成されていました。それぞれの村は首長(カシーケ)と呼ばれる指導者によって治められ、独自の文化や伝統を発展させたのです。
しかし、15世紀以降、ヨーロッパ人の到来と植民地化の波がアラワク族の運命を大きく変えてしまいます。持ち込まれた疾病、戦争、強制移住などによって多くの人命が失われ、社会は崩壊へと向かいました。
【参考】
ヨーロッパ人の到来とアラワク族については、「コロンブス ジャマイカ発見者100ドルプルーフ金貨」でも取り上げています。
→記事はこちら
現在では、ほぼ絶滅に近い状態だとされながらもアラワク族の子孫はカリブ海地域や南アメリカの一部に住んでおり、彼らの文化と伝統は地域社会の中で引き継がれています。
このように、ガイアナ独立10周年記念100ドル金貨は「金・貴金属価値」だけでなく、発行数や文化的側面を含んだ「古銭価値」の視点からも評価されることがあります。
古銭コレクターからの需要が高まる時期であれば、その分価値が上がる可能性もあるのです。
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