ホワイトゴールドと白金(プラチナ)の違いとは?希少価値が高いのはどっち?

今回のテーマは、「ホワイトゴールドと白金の違い」です。
パッと字面だけを見た感じだと、ホワイトゴールドも白金も同じようなもののように考えられます。

・ホワイト=白
・ゴールド=金

なので、「単に翻訳しただけじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし実際のところ、ホワイトゴールドと白金の間には大きな違いがあります。
最初に書いておくと、「ホワイト=白」「ゴールド=金」だから「ホワイトゴールド=白金」というわけではありません。「白金」はそもそも現在ではあまり使われず、「プラチナ」という名称で呼ばれるのが一般的です。

・ホワイトゴールドは金をベースにした「合金
・白金はプラチナという「単体の貴金属
という明確な違いがあります。

では、より具体的な違いとは?
また、ホワイトゴールドや白金(プラチナ)とは、それぞれどのような特徴を持っている物なのでしょうか。

気になるポイントについてまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。

ホワイトゴールドとは?

冒頭にも紹介したように、ホワイトゴールドは金をベースにした合金です。

独特の白みがかった輝きを放つ白金(プラチナ)という希少性の高い貴金属に多くの人が魅了されていたことから、何とかより低いコストでその輝きを再現できないかと研究が重ねられ、その末に生み出されたのがホワイトゴールドという合金です。

具体的には、ホワイトゴールドは金にパラジウムや銀、銅などさまざまな金属を混ぜて仕上げられたものとなっています。金の輝きにホワイトを混ぜ込み、白金の繊細な輝きを表現しています。

金属の配合の割合はさまざまで、18金(K18)をベースにしているホワイトゴールドや、14金(K14)をベースにしているホワイトゴールドなどが見られます。

金の含有量が高くなれば、その分だけ価値が高くなる傾向にあります。

ちなみに、貴金属を使った製品にはそれぞれ刻印を入れる決まりがありますが、ホワイトゴールドの場合は金の含有量を示す「K○○」のあとに「WG(White Goldの略)」という表記を入れることになっています。

たとえば、18金をベースにしたホワイトゴールドの場合は、「K18WG」と刻印されます。

白金(プラチナ)とは?

白金(プラチナ)は、主に南アフリカ共和国やロシア、また南米の各国で産出される貴金属で、現在、金を超える価値を誇るレアメタルとして世界中で高い人気を得ています。

高い価値を持つ金属として珍重されてきた歴史を持ちますが、特にヨーロッパ各国が南米に侵略の手を伸ばした18世紀、一気に認知度が高まったとされています。当時、スペイン人の探検家がコロンビアのピント川の近くで白金を発見。帰国後にそのことを本に書き、知られるようになりました。

探検家は、銀に似た白っぽい輝きを放つ白金を「ピント川の小さな銀」と名づけ、やがてそれがスペインで「Platina」として広まり、現在に至っています。

日本では、江戸時代に翻訳された際に「白金」と訳されたことから、(現在はあまり使われていませんが)その名称が残っています。

なお、ホワイトゴールドの品物には「K○○GW」のような刻印が刻まれますが、白金の場合は「PT」「Pt」「Plat」「PLATINAM」といった表記が使われ、白金の含有量によって850、900、950、999(1000と同じ)のいずれかの数字が刻印されます。

たとえば、白金の含有量が100%の場合は「Pt999」などと刻印されるわけです。

ホワイトゴールドと白金(プラチナ)の違い

冒頭にも紹介したように、「ホワイトゴールド」と「白金」は字面的に何となく同じもののように思われますが、本来はまったく別の物です。

とはいえ、『ホワイトゴールドとは?』のところで説明したことですが、ホワイトゴールドは白金に似た貴金属を作ろうということで生み出されたものであり、パッと現物を見た感じではなかなか違いが分からないという方も多いと思います。

そこで、ここでは「強度の違い」「変色のしにくさの違い」「アレルギーの起きやすさの違い」といった貴金属としての性質に踏み込んで、それぞれの違いについて詳しく解説してみたいと思います。

強度の違い

強度の強さということでいえば、より優れているのは合金であるホワイトゴールドです。

いくつかの貴金属を混ぜ合わせているホワイトゴールドは、単体の貴金属である白金(プラチナ)に比べると高い強度を誇ります。

ダメージに強くキズや変形がしにくいというのが、ホワイトゴールドならではの特徴といえます。

変色のしにくさの違い

変色のしにくさという点では、白金がまさっています。

そもそも貴金属は、人の汗や皮脂などによってダメージを与えられて変色したり、洗剤などに含まれる成分が化学反応を起こして変色したりすることがありますが、白金は汗や皮脂、化学成分に対する耐性が高く、変色しにくいという特徴があります。

一方のホワイトゴールドは、もちろんちょっとやそっと汗がついたくらいで変色することはありませんが、長い年月が経つと変色が見られることがあります。

というのも、ホワイトゴールドは白金のような白い輝きを生み出すために、表面に銀白色の貴金属であるロジウムによるコーティングを施していますが、このコーティング層が、長い年月が経過する中で剥がれ落ち、ベースになっている金や銀などの地色が見えてしまうようになるのです。

そのほか、ホワイトゴールドに含まれる銀や銅などの貴金属が空気中の硫化水素の影響で黒ずみを起こしてしまう場合もあります。

アレルギーの起きやすさの違い

金属アレルギーを起こしやすい方は特に気になるのではないかと思いますが、この点については単体の貴金属である白金のほうがまさっています。

つまり、白金はアレルギーを起こしにくいという特徴を持っています。

そもそも金属アレルギーの原因になる金属は、ニッケルやパラジウムなどです。

合金であるホワイトゴールドにそれらの金属が含まれている場合、アレルギーの可能性がやや高まります。

希少価値が高いのはどっち?

結論からいえば、ホワイトゴールドと白金(プラチナ)を比べたとき、より希少価値が高いのは圧倒的に白金であるといえます。

白金は、すでに紹介したように南アフリカ共和国やロシア、また南米の各国などで採取されますが、現在は特に南アフリカ共和国がメインとなっており、ごくごく限られた地域でしか採れないレアメタルとなっています。

一説によると、歴史上、人間が手にした白金の量は6,000トン程度に過ぎないとされています。

数字だけ見るとなかなか多い感じがあるかもしれませんが、これは金の約3分の1に過ぎません。
量的には白金のほうが少ないため、希少価値が高いといえるわけです。

ホワイトゴールドも白金(プラチナ)も福ちゃんにお任せください!

今回は、パッと見た感じではなかなか違いがわかりにくいホワイトゴールドと白金(プラチナ)との違いについてまとめてみましたが、いかがでしょうか。

もともとは白金が存在し、その独特の輝きを何とか再現できないかということで生み出されたのがホワイトゴールド……というわけで、白金がなければホワイトゴールドも存在しなかったかもしれないと考えるとなかなか面白いですね。

ところで、今回紹介したように、ホワイトゴールドと白金を比べてみたとき、より希少価値が高いのは白金であるといえます。買取業者のサービスを利用する際も、金額的により高いのは白金といえるでしょう。

とはいえ、もちろんホワイトゴールドも白金に比べれば希少価値が低いというだけで、貴金属としての価値はあり、品物によっては高価買取が実現します。

福ちゃんでは、豊富な知識・経験を有する査定士が、ホワイトゴールドや白金の査定を行います。
お手持ちのお品物の売却をお考えの際は、ぜひ一度、気軽にお声がけください。

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