これって本物の金?それともメッキ?カンタン見分け方まとめ
日本国内で正規に販売されている金のジュエリーであれば、厳しい規定や基準をクリアしているものであるため、特に不安に思う必要はありません。
しかし、海外製の金製品や中古品として購入した金製品の中には、実は金メッキを施されただけの偽物であるという場合や、刻印よりも金の含有量が低い低品質な製品であるパターンがあります。本物の金で出来た製品なのか、それとも金メッキなのか……この違いは、のちのち売却をお考えの際に査定・買取額の大きさを左右するポイントになります。
そこで今回は、本物の金とメッキの見分け方について解説してみたいと思います。
簡単にチェックできる「4つのポイント」を中心にまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。
目次
「金」と「メッキ」を見分ける4つのポイント
では、さっそく「金」と「メッキ」を見分けるための「4つのポイント」について紹介したいと思います。
「刻印」をチェック
まずはいちばん簡単な見分け方から紹介しましょう。
金製品の「刻印」をチェックするという方法です。
金製品には、金の純度を示す「K(カラット)」という単位を用いた刻印が施されています。
たとえば、「K18」「K24」といった表記が見られます。
それぞれ日本では「18金」「24金」といわれることもありますが、刻印は「K」が使われるのが一般的です。
この刻印がしっかり施されている場合は、本物の金製品である可能性が高いといえるでしょう。
ちなみに金の純度は「24分率」という特殊な基準で設定されており、「K24(24金)」が最も金の純度が高いことを示しています。
一方、刻印がない場合は、メッキが施された偽物である可能性があります。
また「K18GP」など、刻印の後ろに「GP」が付いている場合、金メッキが施された製品であることを指します。
「GP」は「Gold Plated」の略称で、「金メッキ」を意味します。
ただし、中には「K18」などの正式な刻印が施されているにもかかわらず、実際は偽物であるというケースもあるので注意が必要です。
「色味」をチェック
金には、独特の「色味」があります。
というわけで、目を凝らして色味をチェックしてみることで、本物か偽物か確認してみることができます。
たとえば、金は純度が高くなればなるほどオレンジの色調が強くなる性質があります。それに対して、純度が低い場合はオレンジの深みがなくなり、明るい黄色が強くなっていきます。
2つのジュエリーを比べてみて、一方は深みのあるオレンジ色が濃く、もう一方は黄色が強いという場合、前者のほうは本物の金製品である可能性が高いといえるでしょう。
とはいえ、「オレンジの色調が強い」などと文字で書いてあるのを見ても、なかなか実際に見てみると判断しづらいこともあるかと思います。
色味だけで判断するのではなく、ほかの見分けるポイントとあわせてチェックしてみることをおすすめします。
「重さ」をチェック
金は、独特の「重さ」を持っているのが特徴です。
他の貴金属に比べて質量が大きい性質を持っているので、たとえば同じ体積の金属と重さを比べてみたとき、明らかに重いという感じがある場合は金である可能性が高いといえます。
とはいえ、リングやブレスレットのような小さなジュエリーの場合、手で重さを測ってみてもイマイチよくわからないということもあるのではないかと思います。
そのような場合は、比重を測るという方法があるのですが、これは何かと準備が面倒だったり調べ方が難しかったりするので手軽に確かめたいという時にはあまり適していません。
刻印や色味をチェックしてもイマイチ分からないし、重さをチェックしてみてもイマイチ分からない……という場合は、次に紹介する「磁石」を使ったチェック方法を試してみるか、専門の業者に見てもらうことを検討してみてください。
「磁石」でチェック
「磁石を近づけてみる」というのは、最も手っ取り早く、かつ確実な方法のひとつであるといえます。
最初に分かりやすくまとめておくと、
【磁石に反応する】金メッキの可能性が高い
【磁石に反応しない】純金の可能性がある
という感じになります。
そもそも金メッキというのは、鉄やその他さまざまな金属をベースに金でコーティングするという方法であるわけですが、磁石を近づけて反応する場合は、ベースとして鉄分を含む金属が使われていることを意味します。金や銀、また銅やプラチナといった貴金属は磁石に反応しないので、一発で判明するわけです。
ただし、金メッキが施された製品の中には、ベースとして銀などが使われていることがあります。
この場合、ベースとなる銀がそもそも磁石に反応しないので、正確な判断は難しくなります。
番外編!「試金石」でチェック
深みのある輝きを放つ金は、長い歴史を通して人類を魅了してきました。
古代から、アジアやヨーロッパをはじめ世界中で金は高い価値を持つ物質として珍重され、それと同時に「純金か偽物か」という問題は歴史上、多くの人を悩ませてきました。
そして、多くの「本物と偽物の見分け方」が模索されてきました。
ここで紹介する「試金石」はそのひとつで、日本では江戸時代の頃から金の真贋をチェックするために使用されてきた歴史があります。
試金石とは、文字通り金を試すための石であり、特に那智黒石という三重県熊野市で採掘される石が最も品質の高い試金石とされています。
チェック方法は、試金石に金製品をこすりつけるだけ。
金は、数ある貴金属の中でも特に硬度が低く、柔らかい性質を持っているので、本物であれば簡単に削れてしまいます。削れる量が多い場合は本物である可能性が高いことを示しています。
また、試金石に付着した金に少量の硝酸をかけることで確かめることができます。
硝酸はさまざまな金属を溶かす性質がありますが、金は硝酸に反応しません。試金石に付着した金にまったく変化がなければ、本物である可能性が高いといえます。
しかし、いうまでもなくこの方法は、「金製品を傷つける」ということを前提にしています。
お手もとのジュエリーが本物かどうか確かめたい場合には、あまりおすすめできません。キズをつけてしまったジュエリーは、その時点で価値が下がってしまうからです。
あくまでも「番外編」として読んでいただければと思います。
要注意!「あとK」は偽物の可能性あり?
すでに紹介したように、本物の金製品であれば「18K」「24K」など金の純度を表す刻印が施されています。
しかし、「刻印がある=本物の金である」というわけではないので注意が必要です。
特に、いわゆる「あとK」は分かりやすいので覚えておくことをおすすめします。
「あとK」とは、文字通り「18K」などのように“数字のあと”に「K」が置かれている表記を指します。
すべての金製品がそうであるとは限りませんが、「あとK」の物は、その多くが偽物であるか、あるいは実際よりも金の純度が低かったりする可能性が高いとされています。
たとえば本来、「K18」は金の純度が75%であることを指していますが、数字のあとに「K」が付いている「18K」の場合は、75%よりはるかに金の純度が低い低品質な品物であるケースが多いのです。
本当の価値を知りたい時はぜひ福ちゃんへ!
いかがでしょうか。
今回は、金製品が本物の金で出来たものなのか、それとも金のメッキ加工を施されたものなのか、見分けるための方法についてまとめてみました。
刻まれている刻印をチェックする方法や、金の独特の色味や重さがあるかどうかを確認する方法、磁石を使う方法などがあります。
いずれにしてもそれほど難しい方法ではありませんが、しかしモノによってはそれらの方法を試してみてもイマイチ分からないということもあるかと思います。
そのようなときは、専門の査定士が在籍する福ちゃんにお任せください。
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