初心者必見!トランペットの吹き方は?上達のコツやオススメ練習曲も

金管楽器の1つであるトランペットは、幅広い音楽ジャンルに明るく華やかな音を添えます。
また、演奏会やライブはインパクトのあるパフォーマンスができるため、憧れる方も多いでしょう。

当記事では、トランペットを始めたい方や初心者向けに、音の出る仕組みや基本的な吹き方を詳しく解説いたします。
吹き方が上達するコツにも触れるため、トランペットをかっこよく吹くための第一歩を踏み出そうとお考えの方は、ぜひご覧ください。

そもそもトランペットとは?

そもそもトランペットとは?

トランペットは、明るく華やかな音が魅力の金管楽器で、オーケストラや吹奏楽、ジャズなどさまざまなジャンルの楽曲で活躍しています。

トランペットには複数の種類があり、ピストン式もしくはロータリー式のバルブを持つことが特徴です。

ここでは、トランペットの基礎知識を紹介いたします。

トランペットの仕組み

トランペットは、マウスピースの差込口から伸びた管の先にベルがある楽器です。同じ金管楽器のホルンに似た構造をしています。

金属製のマウスピースに唇をあてて振動させると、トランペットの管内と共鳴して音が出る仕組みです。

本体についているバルブを押し込み、管が長くなることで音程を変化させます。

トランペットの種類

トランペットと呼ばれる楽器には、複数の種類があります。

下記は、オーケストラや式典などで使用されることが多いトランペットです。

B♭管トランペット小中学校の吹奏楽で使用されている代表的なトランペットです。
C管トランペットB♭管トランペットより高い音を出せます。
ピッコロトランペットトランペットの中でもっとも管が短く、明るい音色が特徴です。
コルネットB♭管やC管トランペットと似た形状でありながら、コンパクトなサイズ感が目を引きます。やわらかく丸みのある音色が特徴です。
フリューゲルホルン見た目がコルネットに似ているトランペットです。一部の楽曲で使用されますが、演奏場面は限られています。
バストランペットB♭管トランペットより管が長く、低い音を出せます。トロンボーンに近い音質が特徴です。
トライアンファルトランペットファンファーレ・トランペット」と呼ばれる長い管が特徴のトランペットです。華やかな音色で、主に式典などで使用されます。

さらに詳しく「トランペットの種類」を知りたい方は、下記の記事もご参照ください。

▶︎ 実はたくさんある?トランペットの種類とは

基本のトランペットの吹き方

基本のトランペットの吹き方

トランペット初心者のうちは、音を出すだけでも難しく感じる場合があります。

トランペットを正しく吹くためには、姿勢や呼吸法などの基本を身につけることが重要です。

ここでは、トランペットの持ち方や息の出し方などを解説いたします。

持ち方

トランペットを正しく吹くためには、まず楽器の持ち方に注意が必要です。

肩や指に力が入ると、息が浅くなったり、バルブを操作しづらくなったりします。鏡を見て余計な力が入っていないか、自然な持ち方ができているか確認しましょう。

トランペットを持つ際は、左手で楽器を支えます。次は薬指をリングに入れ、親指はフックにかけましょう。

右手は小指をフックにかけ、人差し指と中指、薬指をバルブに優しく置きます。

背筋を伸ばし、肩の力を抜くことがトランペットを持つときのポイントです。さらに、マウスピースに唇をあてたときに、ベルは自然と下を向いていることが理想です。

下記では、「トランペットの持ち方」についてより詳しく記述しております。ご興味にあわせてご覧ください。

▶︎ 初心者向け|トランペットは持ち方も重要!基本の構えを紹介

息の吹き方

安定した音を鳴らすためには、息の吹き方も重要です。トランペットを鳴らす前にウォーミングアップとして、楽器を持たない状態で息の吹き方を確認しましょう。

まずは大きく息を吸って、唇を閉じた状態で息を出します。頬を膨らませたり、唇の形が変わったりしないよう注意します。

呼吸法を確認したら、次はマウスピースを鳴らしましょう。マウスピースを唇の中心にあて、大きく息を吸い込み、息を出します。

上下の歯に隙間を作りつつも、唇は閉じることがポイントです。口角を少し横に引くと、唇が振動して音が出やすくなります。

マウスピースのみをあて「ブー」と音が出るようになれば、楽器本体でも音を出せるでしょう。

息の吸い方

楽器を吹く息(ブレス)の吸い方には、2通りの方法があります。

1つ目は、マウスピースをあてた唇の両サイドから息を吸う方法です。楽器から唇を離さずに息を吸えるメリットはありますが、息を吸うときと吹くときで唇の形を変える必要があります。

トランペットを吹くのに適した唇の形を「アンブシュア」と呼びます。口で息を吸った際にアンブシュアが崩れる場合は、2つ目の鼻から空気を吸う方法を試しましょう。

アンブシュアを崩さずに息を吸えることはメリットですが、腹式呼吸を習得していないと大きく息を吸えないデメリットもあります。

プロのトランペット奏者であっても、ブレスの方法は人によって異なります。十分に息を吸えて、安定した音が出せる方法を見つけましょう。

音程の調整方法

トランペットの音程調整は、主に3本のバルブで行います。

口元に近い第1バルブを押すと1音下がり、次の第2バルブを押すと半音、第3バルブを押すと1音半下がります。

3本のバルブを組み合わせることによって音を調整するため、同じ指使いで複数の音を出し分けることが初心者にとって難しいポイントです。

たとえば、1本もバルブを押さない状態では、「ド・ソ・ド」などの音が出せます。同じ指使いで異なる音程を出すときに重要なのが、息の吹き方です。

スピードのある息を吹き込むと、マウスピースにあたっている唇の振動数が増え、高い音が出ます。

バルブや口で大まかな音程調整はできますが、さらに微妙な調整が必要な場合もあります。そこで、細かい音程調整を可能にするのが「抜差管(ぬきさしかん)」です。

左手の親指をかける第1抜差管や薬指をかける第3抜差管をスライドさせると、微妙な音程の調整ができます。

トランペットの吹き方が上達するコツ

トランペットの吹き方が上達すコツ

トランペット上達のコツは、唇のあて方や息の出し方など、基本を丁寧に習得することです。

ここでは、初心者がきれいな音を出すためのコツを紹介いたします。

基本を忠実に行う
基本の姿勢や呼吸は、練習の度に確認しましょう。
マウスピース練習を行う
アンブシュアの確認や、楽器に頼らず音を出す練習を行いましょう。タンギングと呼ばれる舌の練習や、ピアノに合わせて音程をとる練習もオススメです。
ロングトーン練習を習慣にする
できる限り音を長く伸ばすことを意識しましょう。音階練習だけでなく、ブレスや音色の確認も可能です。
自身の演奏を確認する
力みやブレスを確認するため、動画を撮影して確認しましょう。
音楽教室などで専門家に見てもらう
唇の厚さや歯並びなどで、適切な吹き方は異なります。初めての方こそ専門家のレッスンを受けることがオススメです。

トランペットの練習にオススメの曲

トランペットの練習にオススメの曲

初心者がトランペットの吹き方を習得するためには、スローテンポな曲や、細かいフレーズが少ない曲をオススメします。

基礎を習得したいトランペット初心者向けの曲は、以下の4曲です。

トランペットの練習にオススメの曲

✔︎ アメイジング・グレイス
✔︎ きらきら星
✔︎ カントリーロード
✔︎ ムーンライト・セレナーデ

上記は、比較的出しやすい音域が多い曲です。

4分音符や2分音符などが多い曲を選ぶと、1音ずつ丁寧に練習できます。

ブレスを伸ばす音が多い曲では、音が揺れないように呼吸を意識しましょう。日頃のロングトーン練習の成果を実感できます。

また、映画で使用されている楽曲やジャズ曲に挑戦すると、音色に注意を払う意識が高まります。

基礎練習と合わせてクラシックやポップス、童謡などさまざまなジャンルの楽曲に挑戦し、楽しみながらトランペットの練習を進めましょう。

まとめ

トランペットを始めるにあたって、「持ち方」「息の吹き方・吸い方」「音程の調節方法」などを、把握しておくことが大切です。

とくに、持ち方は無駄な力を入れず、自然な姿勢になるよう鏡を見ながら確認しましょう。

トランペットを正しく吹くためには、基本の練習を欠かさないほか、自身の演奏を録画で確認したり、プロ奏者に見てもらうこともオススメです。

まずはスローテンポな練習曲から始め、徐々に楽しみながら演奏できる難易度の高い曲にも挑戦してみましょう。

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