エレキギターの弦はどうやって選べばいい?種類別に選び方を徹底解説
エレキギターの弦は、種類によって弾き心地やギターサウンドに影響があります。
そのため、エレキギターの弦を購入する際は、「素材」「太さ」「巻き方」の特徴をよく捉え、求める音質などに合わせて選ぶことがポイントです。
当記事では、エレキギターの弦の選び方を、「素材別」「太さ別」「巻き方別」にご紹介します。エレキギターの弦の選び方に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
エレキギターの弦はどうやって選べばいい?
エレキギターの弦を交換しようと考えたとき、さまざまな種類があり弦選びに迷う方も少なくありません。さらに、選ぶ商品によって、弾き心地やギターサウンドがまったく異なります。
エレキギターの弦を選ぶ際にチェックしたいのが、弦の「素材」「太さ」「巻き方」の3つです。
この3つの特徴を押さえることで、ギター技術や求める音質などに合わせて、ぴったりの弦を選べるでしょう。
【素材別】エレキギターの弦の特徴
エレキギター用の弦には、主に「ステンレス」「ニッケル」「コーテッド」の3種類の素材が使用されています。
ここではそれぞれの素材の特徴について解説いたしますので、ご自身に合った素材を見つけましょう。
ステンレス
硬い素材のステンレス弦は、手汗によるサビに強い耐久性が魅力です。
弾くとシャープで鋭いサウンドを奏でるため、キレのある演奏をしたいときにオススメです。特徴的な音色のため、ソロプレイのときにもよく映えます。
また、 一般的なニッケルの弦よりも硬めで、ギター初心者は押さえにくいと感じる可能性もあります。
ニッケルの弦よりも少し価格が高いため、演奏する曲やシーンに合わせて使用するとよいでしょう。
ニッケル
エレキギターの弦としてポピュラーに使用されているのが、ニッケル素材です。
柔らかさのあるニッケルは弦を押さえやすく、エレキギター初心者にも扱いやすいでしょう。ステンレスやコーテッドよりも、リーズナブルな価格帯が魅力です。
ニッケル弦のエレキギターは、バランスのとれた柔らかなサウンドとなります。さまざまな曲に合わせやすく、迷った際にオススメの素材です。
サビには弱い面もあるため、使用後は皮脂や手汗を拭いてメンテナンスを行うことで長持ちします。
コーテッド
ニッケルの弦を薄い膜で包まれたものを、「コーテッド」と呼びます。
しっかりとコーティング加工されているため、手汗などによるサビに強く、長持ちすることがメリットです。
耐久性が高く、ニッケルやステンレスよりも高価なため、よいものを長く使用したい方に向いています。
また、コーテッドはニッケルの弦に近く、角のない柔らかなサウンドを奏でます。長時間の演奏にも強い耐久性から、レコーディングやライブなどでプロが使用することも少なくありません。
コーティングによって弾き心地や音色が異なるため、ご自身の好みに合ったメーカーを見つけることが大切です。
【太さ別】エレキギターの弦の特徴
弦の太さは、エレキギターの音色に大きく影響する要素の1つです。
以下では、「太い弦」「中間の弦」「細い弦」の特徴と、オススメの太さを紹介いたします。好みの音色を奏でるために、ぜひ参考にしてください。
太い弦
太い弦は、重厚感のあるパワフルなサウンドを奏でます。
また、メタルやジャズ、ハードロックなど、低音重視のジャンルによくマッチします。
太い弦は押さえにくく、初心者には難しく感じる方も少なくありません。無理をすると指に負担がかかってしまうため、弦に慣れるまでは、中間の弦や細い弦を使用するとよいでしょう。
太い弦を弾くためにはコツがいるものの、音楽の幅が増えることは間違いありません。しっかりと練習を重ねてから太い弦に挑戦し、新しいサウンドを体験しましょう。
【オススメの太さ】
ミディアムゲージ(0.11〜0.52) | 一般的なライトゲージよりも一回り太い弦 |
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ヘビーゲージ(0.21〜0.52) | ミディアムゲージよりも一回り太く、低音重視の演奏にぴったり |
中間の弦
一般的に使用されることが多いのは、中間の弦であるライトゲージです。どのジャンルの音楽にも合わせやすい、バランスのとれたサウンドが特徴です。
ミディアムゲージやヘビーゲージよりも弦を押さえやすく、初心者向けとされています。 そのため、どの太さの弦を選べばよいか迷ったときは、ライトゲージがオススメです。
ライトゲージの弦に慣れたら、演奏するジャンルに合わせて太い弦や細い弦に交換してみましょう。
【オススメの太さ】
ライトゲージ(0.10〜0.46) | 初心者にも弾きやすいポピュラーな弦 |
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また、下記では「ギターの弦の交換方法」について記述しておりますので、ぜひ参考にしてください。
細い弦
一般的によく使用されるライトゲージでもうまく押さえられない方は、より細い弦を選びましょう。
細い弦は、力の弱いお子さんや女性にも少ない負担で演奏できます。音量は小さめなものの、柔らかく繊細なトーンの音色を求める方にはぴったりです。
スーパーライトゲージは、ライトゲージに近いバランスのよいサウンドを奏で、音楽のジャンルを問わず扱いやすいでしょう。
しかし、細い弦は切れやすく、弦の交換回数が多くなる可能性が懸念されます。
【オススメの太さ】
スーパーライトゲージ(0.09〜0.42) | 軽い力で弾ける柔らかな弦 |
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エクストラライトゲージ(0.08〜0.38) | スーパーライトゲージより細く、繊細な音色が特徴 |
カスタムゲージ
弾き心地にこだわりたいときは、カスタムゲージも1つの選択肢です。
エレキギターの弦をそれぞれカスタマイズすることで、より自分好みの演奏を楽しめるでしょう。
また、ギターメーカーによって弦の組み合わせは異なります。
カスタムゲージは、1〜3弦にスーパーライトゲージ、4〜6弦にライトゲージを採用するセット弦が多く、よりバランスがとれるといわれています。
そのため、1つの弦に絞れない場合は、カスタムゲージにもチャレンジしてみましょう。
さらに、ギター本体からこだわりたい方やエレキギターメーカについて詳しく知りたい方は、下記の記事を併せてご覧ください。
【巻き方別】エレキギターの弦の特徴
弦の巻き方も、エレキギターの弾き心地や音色を決める重要な要素です。
弦の巻き方には、主に以下の3種類があります。それぞれの特徴を知り、ご自身にぴったりな巻き方の弦を選びましょう。
1. ラウンドワウンド
2. フラットワウンド
3. ハーフラウンド
1. ラウンドワウンド
ラウンドワウンド弦は、エレキギターの弦の巻き方ではポピュラーな形です。芯となるワイヤーに、丸い断面の弦を巻きつけて作られます。
弦の表面に凹凸ができ、ザラザラとした触り心地になるものの、演奏中に気になるほどではありません。
音伸びのよさと豊かな倍音が特徴で、どのジャンルの音楽にも合わせやすいでしょう。
初心者にも扱いやすく、スタンダードな弦から始めたい方にオススメの巻き方です。
2. フラットワウンド
平たい板状の巻線を巻きつけている弦が、フラットワウンドです。
弦の表面に凹凸が少なく、ツルツルしています。また、弦を押さえたときに滑りにくいため、甘く温かみのあるサウンドを得られるのが特徴です。そのため、ジャズやブルース演奏などに向いています。
ラウンドワウンドよりも弦を押さえにくいと感じやすいため、普段よりも細い弦を使用する方もいます。
指のコントロールが難しく、負担もかかりやすいため注意が必要です。ある程度、エレキギターを弾くことに慣れてから挑戦しましょう。
3. ハーフラウンド
ラウンドワウンドの表面を平らに加工した弦がハーフラウンドです。
ラウンドワウンドのサウンドと、フラットワウンドの触り心地を兼ね備えているため、気持ちのよい音色と弾きやすさをどちらも叶えたい方にオススメの選択肢です。
また、加工を施している分、ラウンドワウンドよりも少し高価になります。
ラウンドワウンドの音伸びや倍音に加え、華やかでキラキラとしたサウンドを楽しみたい方にしっくりくる巻き方です。
まとめ
エレキギターの弦を購入する際は、弦の素材や太さ、巻き方に注目して求める音質に合った弦を選びましょう。
エレキギターの弦の素材は、サビに強いステンレス、柔らかな素材のニッケル、耐久性に優れたコーテッドなどがあります。それぞれの素材によって、サウンドや演奏性が異なるため、自分の好みや用途に合わせて選ぶことが大切です。
また、太い弦や中間の弦、細い弦など太さによっても弾き心地に違いがあります。エレキギター初心者の場合は、中間の太さであるライトゲージがオススメです。
さらに、下記では「アコースティックギターの弦」について詳しく記述しておりますので、併せてご覧ください。