エレキギターを独学で習得するのは難しい?練習の方法やポイントも!
エレキギターは独学で習得することが可能です。
現在は初心者向けの教則本や、効果的な練習方法を解説している動画・Webサイトが豊富にあるため、必要な情報を得やすい環境が整っています。
しかし、独学はすべて自分で勉強する必要があるため、「途中で挫折してしまいそう」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
当記事では、「エレキギターを独学で習得するための方法」や、「挫折せずに勉強するためのポイント」をご紹介します。
エレキギターを独学で始めようと思っている方は、ぜひご覧ください。
目次
エレキギターを独学で練習するのは難しい?
エレキギターは独学でも習得可能です。
実際、独学でギターを覚えたプロギタリストは数多く存在します。
トップギタリストである「ジミ・ヘンドリックス」 「エリック・クラプトン」も、独学でギターを身に付けました。
現在は、初心者向けの教則本だけでなく、効果的な練習方法を紹介している動画やWebサイトなど、必要な情報を得やすい環境が整っています。
一流ギタリストの演奏動画を見て勉強したり、センスを磨いたりすることも容易です。 そのため、一定レベルであれば、独学でエレキギターを習得できるでしょう。
独学が難しいと感じる理由
エレキギター初心者が独学で一定レベルに到達するには、長い時間が必要です。
ギター教室に通えば、体系的な指導を受けられるため、効率よく習得できます。しかし、独学の場合は、すべて自分で調べて練習する必要があるため、時間が必要です。
また、独学での習得が難しいと感じるのには、以下のような理由が挙げられます。
難しい曲から挑戦している |
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独学でギターを練習する方の中には、最初から難しいヒット曲や人気曲に挑戦してしまうケースがあります。 プロが弾く曲は難易度が高く、基礎を知らない状態で挑戦しても当然うまくいきません。 まったく弾けないために、「ギターの独学は難しい」などの印象を持ってしまうのです。 |
正しい練習方法が身に付いていない |
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エレキギターを弾けるようになるためには、基礎からステップを踏んで練習を進めていくことが大切です。 しかし、知識がなければ何から始めてどのように進めるべきかわからず、間違った練習をしてしまうことがよくあります。 基礎練習から段階を踏んで進めれば手堅く上達するものを、順番を間違えたことで難しいと思いこむケースです。 |
自分には難しいと思ってしまう |
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エレキギター初心者のうちは、時間をかけてしっかり基礎を鍛えることが欠かせません。 思い通りに曲が弾けるようになるには、基礎が身に付いている前提の話です。 練習量と上達度が合わないため、「自分には向いていない」「難しい」と考えてしまいます。 |
エレキギターを独学で練習するメリット・デメリット
エレキギターの独学にはさまざまなメリットとデメリットがあるため、独学での練習を始める前に知っておきましょう。
下記は、エレキギターを独学で練習するメリットとデメリットの例です。
✔︎ レッスン費用がかからない
✔︎ 好きなタイミングで練習できる
✔︎ 周りの目を気にせずマイペースに学べる
✔︎ 上達が遅い
✔︎ つまずいたときに相談できる人がいない
✔︎ モチベーションを維持しにくい
独学最大のメリットは、お金をかけずに学べることです。
教則本を購入しても価格はそれほど高くありません。インターネットに上がっている教則サイトや動画を見れば、無料で学べます。
また、自分の好きなタイミングで周囲の目を気にすることなく、マイペースに練習できる点も独学のメリットです。
一方、自分では演奏中の悪い点に気付きにくく、直し方もわからない点がネックといえます。そして、上達に時間がかかり、自己流のおかしなクセがつくことも。
さらに、行き詰まった際にすぐ相談できる相手がいないため、モチベーションを維持することが難しくなります。
エレキギターを独学で練習する方法
独学でエレキギターを練習するなら、まずは基礎知識をしっかりと押さえてから練習に入ることをオススメします。
基礎をおざなりにすると、どれほど練習しても思うように上達できません。
そこで、下記では独学で行える練習法をご紹介します。
基礎知識を覚える
実際にエレキギターを弾く前に、基本的な知識を覚えることが大切です。
まずは、チューニングの方法を理解し自分で行えるようになりましょう。チューニングとは、ヘッド部分のネジ(ペグ)を回して音程を調整することです。
ギターは音が狂いやすいので、一度チューニングを行った後もこまめに調整する必要があります。
次に、音符や休符を覚えましょう。独学でギターの楽譜を読むためには、すべての音符や休符の意味を覚えることも必須です。
音階を弾く
音符や休符を覚えたら、音階を弾いてみましょう。
音階とは「ドレミファソラシド」のように音を順番に並べたものです。エレキギターではアルファベット表記の「CDEFGABC」もよく使われるので、併せて覚えましょう。
最初は、基本の音階である「ドレミファソラシド」の一つひとつを練習します。正しい音を出せるようになったら、2音・3音と続けて弾いてみましょう。
最終的に、ドレミファソラシドと続けて弾けるようになることが目標です。
なお、音階にはCメジャースケールのほかに、Dマイナースケールなど多くの種類があります。
ただし、初心者のうちは複数の音階を覚える必要はございません。そのため、まずはCメジャースケールをマスターしましょう。
コードを練習する
エレキギターの練習では、コードを覚えることも大切です。
コードとは和音を指し、複数の音が同時に鳴ることで生じる独特な響きを指します。
「Cコード」「Fコード」などのコードネームを、耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。 コードを一度覚えれば、さまざまな曲の演奏で応用できます。
ただし、多くの種類があるため、独学ですべてを覚える必要はございません。数個のコードで弾ける曲もありますので、よく使われるコードを優先的に覚えると効率がよいでしょう。
エレキギターを独学で習得するためのポイント
エレキギターの独学練習はモチベーションの維持が難しく、中には挫折してしまう人もいます。
以下では、独学でエレキギターを習得したい方を対象に、挫折せず練習を続けるためのポイントを3つご紹介します。
1.練習の計画を立てる
2.上手な人と比較しない
3.簡単な曲から練習する
1. 練習の計画を立てる
ギターに限らず、楽器は何も考えずに練習しているだけでは上達しません。効率よく演奏技術を習得するためにも、計画を立てて実行することが大切です。
そして、習得するためにはどのような練習が必要かを知ることも重要です。
まずは、教則本や教則サイト・動画などを参考に必要な練習を洗い出し、簡単な曲の演奏を目標に練習計画を立てましょう。
さらに、「ここまで上達したら新しいギターを買う」など、ステップアップを目標に掲げることもオススメです。
練習計画や目標を立てることでやるべきことが明確になり、独学のモチベーションも維持しやすくなるでしょう。
また、下記の記事では、「エレキギターの選び方や主要メーカー」について解説しておりますので、ぜひご参考にしてください。
2. 上手な人と比較しない
独学で挫折しないためには、自分より上手な人を意識したり比較したりしないことが大切です。
上手な人と比べると、「自分は向いていないから練習しても無駄かも」などとネガティブな気持ちになりやすく、モチベーションの維持が難しくなります。
人には向き不向きがあり、使える時間や練習する環境も異なります。そのため、周りと比べても無意味だと考えることが大事です。
それよりも、過去の自分と比べるとよいでしょう。
「弾けるコードがこれだけ増えた」「安定したリズムで演奏できるようになった」など、成長を実感できれば前向きな気持ちになれます。
3. 簡単な曲から練習する
音階やコードを覚えたら、簡単な曲に挑戦してみましょう。
ゆっくりしたテンポや、使用テクニックが少なく、パワーコード主体で弾ける曲がオススメです(※)。
※パワーコードとは、2音だけ鳴らすコードを指します
いきなりテンポが速い曲に挑戦すると、付いていけず細かな表現がおろそかになりがちです。
また、使用されるテクニックが多ければテクニックの練習から始める必要があり、なかなか上達できません。
そのため、パワーコード主体の曲は比較的弾きやすく、すぐにギター演奏できるため練習曲としてもオススメです。
まとめ
エレキギターは独学でも習得可能であり、レッスン費用がかからないことや、好きなタイミングで練習できるメリットがあります。
エレキギターを独学で習得するためには、正しい練習方法を身に付けることはもちろん、練習計画を立てて簡単な曲から挑戦することが大切です。
また、チューニングの仕方や音符・休符などの基礎知識を覚えた後は、音階を弾く練習やコードを練習してみましょう。
過去の自分と比較して成長できている部分を見つけることで、モチベーションを維持しやすくなります。