ヴィンテージエフェクターとは?使わなくなったエフェクターは高く売れる?
エフェクターとは電気機器につなぎ、自由自在に音質を変化させられる装置です。主にエレキギターに使われることが多く、種類やメーカーによってその音質は実に多種多様。もちろん1台からでも実力を発揮しますが、異なるいくつかのエフェクターを集め、オリジナルのカスタマイズができるところも魅力の一つです。
そのような数あるエフェクターの中でも、「ヴィンテージエフェクター」をご存知でしょうか。
当記事では、あなたの手元にも眠っているかもしれない「ヴィンテージエフェクター」について詳しく解説いたします。使わなくなったエフェクターを高く売る方法についてもご紹介いたしますので、エフェクターを高く売りたいとお考えの方はぜひご覧ください。
ヴィンテージエフェクターとは
「ヴィンテージエフェクター」とは、単に年代の古いエフェクターをさすだけではございません。現代のエフェクターようにノイズが少ないきれいな音ではなく、いい意味で昔ながらの荒くて雑な歪みを持つエフェクターのことを、「ヴィンテージエフェクター」と定義する場合があります。
ここからは、「ヴィンテージエフェクター」の人気の理由や、代表的な機種について詳しく見ていきましょう。
ヴィンテージとは
ヴィンテージの定義として、製造されてから30年〜99年経過しているものといわれており、元々ワイン業界で使われている用語で「古くて価値が高いもの」という意味です。
本来の価格よりお得に購入できるとされていたヴィンテージ品ですが、近年では「ヴィンテージ品の方が価値が高い」という思想をお持ちの方が多くみられます。
ヴィンテージ品はなぜ高価?
ヴィンテージ品が人気の理由として、エフェクターに当てはめて考察すると下記が挙げられます。
✔︎ 現在では製造が行われていない
✔︎ 現代では出せない音質
✔︎ コラボレーションやハンドメイドなどの限定品
現在では製造が行われていない
今となっては貴重な部品が多く使用されているものも多いため、廃盤となった商品がいくつも存在します。
また、人気のモデルで復刻版が発売されていないエフェクターであれば、より高価になる可能性があるでしょう。
現代では出せない音質
上記でも述べたように、エフェクターには製造中止となった部品が多く使用されており、当時と同じものを作り出すことは不可能です。
そのため部品が違えばもちろん音質も変わります。例を出すと、CDとレコードのように音質の評価は人それぞれです。
その中でも、大勢に人気のある音質をもつエフェクターがより高値で取引されています。
コラボレージョンやハンドメイドなどの限定品
廃盤のほかにも、有名ブランドやバンドとのコラボレーションとして数量限定で販売されたものや、一台ずつハンドメイド製作で販売数に限りがあるエフェクターなどが存在します。
そのような限定品をファンやコレクターがこぞって集めることで、プレミア価格となるのです。
代表的なヴィンテージエフェクター
国内外でエフェクターを扱うメーカーはさまざまです。
その中でも、世界で初めてのエフェクターは、1962年にMaestro社から発売された「Fuzz Ton」といわれています。Maestro社に続くように、世界初のコーラス・ペダルであるBOSSの「CE-1」や、老舗メーカーMXRの「Phase 90」が登場しました。
以下では、数あるヴィンテージエフェクターの中でも人気が高い製品を5つご紹介いたします。
Maestro「FUZZ FACE」
FUZZ FACE(ファズフェイス)は、1966年にARBITER社より発売されたファズ・ペダルであり、珍しい円盤形のエフェクターです。
シンプルな回路ながら高域や低域の音像が大きく変化しないことが特徴です。
発売当時アーティストがこぞって愛用し、現在も高値で取引されています。
BOSS「OD-1」
OD-1は、1977年に日本のBOSS社より発売されたオーバードライブエフェクターです。
幅広い暖かみのあるオーバードライブサウンドが特徴で、廃盤になった現在でも音楽のジャンル問わず多くのギタリストにとって定番のペダルとなっています。
BOSS 「CE-1」
同じくBOSSのCE-1は、1796年に発売された世界初のコーラス・ペダルです。
操作が非常にシンプルで、ギターとアンプに直接接続するだけで簡単に使用できることが大きな特徴です。
CE-1はオリジナルのアナログ回路を使用しており、柔らかい自然なコーラスサウンドを実現していることも人気の理由になります。
ProCo「RAT」
RATは、1978年にProCo Sound社より発売されたディストーションエフェクトペダルです。
RATは、シンプルながらも重厚感のある筐体のデザインが魅力的で、特徴的な歪みサウンドと堅牢な構造で知られており、独特のグリット感や厚みのあるトーンを実現しています。
そのため、ハードロックやヘヴィメタルなどのジャンルでとくに人気のエフェクターです。
MXR 「M-104 DISTORTION +」
M-104 DISTORTION +は、MXR社より発売され「ディストーション」という名を世に広めた、80年代を代表する歴史的ディストーションエフェクトペダルです。
コントロールノブを調節することで、ハイゲインのサウンドから厚みのある荒々しいサウンドまで、多くのサウンドバリエーションを実現します。
M104 DISTORTION +は、その柔軟性と使いやすさから、幅広いジャンルのギタリストに愛されています。
使わなくなったエフェクターは高く売れる?
エフェクターは回路を通る段階で多くの抵抗を受けるため、必然的に音が劣化してしまう「音痩せ」が起こります。
オーディオ機器で一番のメンテナスは「使うこと」です。しかし、それでも楽器を辞めてしまったり、新しい機種を買うために整理したりなど、売れるかどうかわからない「エフェクターの処分」にお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで、少しでもエフェクターを高く売るための方法を3つご紹介いたします。
正しい保管
上記でも述べたとおり、オーディオ機器の一番のメンテナンスは「使うこと」です。しかし、毎日エフェクターを使うことは難しいですよね。
そこで、簡単な保管方法として以下を実践してみてください。
◯ 電池を使用している場合、液漏れ対策で使用時以外は電池を抜く
◯ 保管時はシールドやケーブルを外す
◯ 埃が溜まりやすい部分は定期的に綿棒などで掃除する
付属品を残しておく
エフェクターは、購入時の専用ケース・説明書・保証書などの付属品が揃っていると、高値で売れるケースが多いです。そのため、まとめて売ることをオススメします。
また、使わなくなった電源アダプターや増えすぎたパッチケーブルなども、セットで売ると買い手が見つかりやすくなり、業者に買取依頼をする際も高値をつけてくれる傾向があります。
エフェクターをできるだけ高値で売りたいとお考えであれば、付属品を揃えてから売るようにしましょう。
なるべく早く売る
エフェクターは、年々新しく安いものが出回るため、数年使わない場合は売ってしまうのも一つの策です。
また、経年劣化で状態が悪くなったり、壊れて修理に出したりすると部品などが手に入らない場合も多く、古いエフェクターはメンテナンスや修理に余分なお金がかかる場合があります。
そのため、使わなくなったエフェクターは、他の製品同様になるべく早く売ることをオススメします。
ヴィンテージエフェクターを売るなら
ここまで「ヴィンテージエフェクター」について紹介してきましたが、「もしかしたら、ヴィンテージエフェクターを持っているかも?」と気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、使わなくなったエフェクターの売り方について2つご紹介いたします。
フリマアプリで売る
フリマサイトでエフェクターを売る方法です。
フリマサイトはスマートフォンのみで売却でき、操作が簡単なことがメリットに挙げられます。
反対に、発送作業や手数料がかかってしまうことや、売れるまでに時間を要する場合があります。
そのため、すぐに売りたい方や価値に見合った価格の取引をお求めの方にはオススメしません。
買取専門店で売る
買取専門店やリサイクルショップなど、買取業者に依頼する方法です。
買取専門店に売るメリットとして「手数料がかからないこと」や、専門スタッフが相場と合わせて「適正な価格で買い取ってくれること」などが挙げられます。
現在では、無料見積もりや出張買取なども行っている業者も増えていますので、買取価格を知りたい方や、今すぐにでも売りたい方にもオススメです。
ちなみに、福ちゃんのオーディオ買取実績等については、下記リンク先のページに記載しております。
オーディオの買取をご検討中であれば、ぜひ合わせてご覧ください。
まとめ
「ヴィンテージエフェクター」とは、単に年代の古いエフェクターをさすだけではございません。現代のノイズが少ないきれいな音ではなく、いい意味で昔ながらの荒くて雑な歪みを持つエフェクターのことを「ヴィンテージエフェクター」と定義する場合があります。
また、使わなくなったエフェクターはフリマアプリで売るほか、買取専門店に買取を依頼する方法があります。
福ちゃんでは、ギターやトランペットなどの楽器類はもちろん、エフェクターやアンプなど、オーディオ機器を幅広く買取しております。さらに、楽器の専門知識が豊富な査定士による確かな目利きで、お品物の価値に見合った価格のご提示が可能です。
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