ギターで挫折しやすい理由6つ!練習を継続する方法と上達のコツも
ギターは持ち運びがしやすくさまざまな音楽のジャンルに使えるため、年代問わず人気のある楽器です。しかし、ギターは多くの初心者が挫折しやすい楽器でもあり「コードを覚えられない」「基礎練習ばかりで飽きた」といった理由で手放す人もいます。ギターを持っている人の中には、練習を続けるモチベーションが湧かず、やめようか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
当記事では、ギター初心者が挫折しやすい理由や、挫折しないで続けるコツを紹介します。ギターの練習を続けたい人や、挫折して使わなくなったギターがある人はぜひ参考にしてください。
目次
ギターで挫折しやすい理由6つ!
ギターはポピュラーで人気のある楽器である一方、多くの人が挫折しやすい楽器でもあります。アメリカの楽器メーカー・フェンダー社は、「ギターをはじめた人の約90%が1年も経たないうちに辞めている」という結果を発表しました。
(参照:MusicRadar「News」)
ただ、一言で挫折と言っても理由は人によってさまざまです。ギターで挫折しやすい理由を知れば、練習を続けるための対策ができるでしょう。
ここでは、ギターで挫折しやすい理由を6つ紹介します。ギターをやめようか迷っている人は参考にしてみてください。
ギターに飽きた
同じような基礎練習ばかりしていて、ギターそのものに飽きるパターンです。ギターはメインのメロディーを弾くことが多く、華やかな印象があります。しかし、実際に練習をはじめると、想像よりも内容が地味で退屈に感じる人も少なくありません。
基礎練習は大切ではあるものの、毎日同じことばかり繰り返す練習方法ではなかなか上達できません。いつまでも曲が弾けるようにならず、人によっては練習自体に嫌気がさす場合もあります。
基礎練習自体に飽きているのであれば、思い切って練習曲の演奏に挑戦してみましょう。
指が痛い
ギターを弾いて指が痛くなることも挫折理由の1つです。特に指の皮が薄いギター初心者に多く、弦に指が触れるたびに痛みを覚えます。数週間も練習を続ければ指先の皮が厚くなって痛みに強くなるため、辛いのは最初だけと割り切って練習しましょう。
また、指が痛くなる原因に、姿勢の悪さも挙げられます。正しいギターの構え方ができていないと弦の押さえ方が不自然になり、手に余計な力が加わるためです。指の痛みが気になる人は、良い姿勢で練習することも心がけてみてください。
難易度が高いコードに苦戦した
難易度の高いコードがなかなか弾けるようにならず、嫌になってやめるケースがよく見られます。
ギターを演奏するには、「コード」と呼ばれる和音を出す技法を練習しなければなりません。コードには簡単なものから難しいものまでさまざまあり、中でも「Fコード」には多くの初心者が苦戦しています。
Fコードを弾くときは、普段はやらないような複雑な指の動きが必要な上、指を大きく広げる必要があります。コードを無理なく押さえるためにも、毎日こまめに指の間を広げるストレッチをするようにしましょう。
うまい人と比較して劣等感を覚えた
友達やアーティストなど演奏がうまい人と自分を比べ、自分の演奏の下手さにガッカリしてギターを辞めるパターンです。初心者だけに見られることではなく、中級者や上級者にも当てはまります。
ただ、人によって置かれた環境や練習量はさまざまです。毎日6時間以上練習できる人もいれば、日々10分ギターに触れるのが精一杯という人もいるでしょう。ギター歴の違う他人と自分を比較したところで、あまり意味がありません。
大切なのは、過去の自分と今の自分を比較して、少しでも上達できたところを探し出すことです。演奏がうまい人と比較する癖が治らない場合は、自分の成長ポイントを紙に書き出してみるとよいでしょう。
メンテナンス費用がかかる
ギターはピアノなどと違ってそれほど維持費のかからない楽器ではありますが、定期的にメンテナンスをしたり消耗品を買い替えたりする必要があります。メンテナンス費用などがかかることを負担に感じて、ギターをやめる人もいるでしょう。
代表的なギターの消耗品が、弦とピックです。弦とピックは演奏をするたびに少しずつ擦り減っていくので、月1回を目安に交換しましょう。また、人によっては練習を続けるうちに追加でアンプやエフェクターなどの道具が欲しくなることもあります。練習場所がない人は、演奏スタジオを借りる費用も必要です。
ギターをはじめる前に、メンテナンス費用などが支払えるかよく考えましょう。また、破損による余計な出費を抑えるために、普段から丈夫なギターケースに収納することをおすすめします。
弾き語りができない
ギターの弾き語りに憧れて練習をはじめた人は、思うように弾き語りができず挫折する場合があります。弾き語りは歌とギターの演奏を同時に行うので、単純にギターだけ弾く場合より難易度が上がります。
はじめのうちは、歌とギターを完全に分けて練習してください。どちらもスラスラとできるようになった上で弾き語りに挑戦すると、克服できるでしょう。
挫折しないでギターを続けるには?|上達のコツも解説
ギターの上達には日々の練習の積み重ねが欠かせません。挫折せずに練習を続けるために、「この曲を弾けるようにする」と目標設定したり、ギターに毎日触れることを習慣化したりして、モチベーションを維持しましょう。
ここでは、挫折しないでギターを続ける方法や上達のコツを解説します。
難易度が低い・好きな曲から挑戦する
初心者の人は、練習曲に「簡単」かつ「自分の好きな曲」を設定しましょう。自分の好きな曲であれば、練習する意欲も自然に湧いてきます。
はじめから1曲をすべて弾けるようにするのは大変なので、フレーズを短く区切って練習するのがポイントです。また、早いテンポで練習すると挫折しやすいので、演奏の速度を落として練習を進めるようにしてください。
YouTubeなどの動画配信サイトで初心者向けのギターレッスン動画を参考にすると、独学でも練習がしやすくなります。
エレキギターの場合はアンプにつなぐ
エレキギターを練習している人は、基礎練習の段階からアンプにつなぐようにしてください。アンプを使用しない生音の状態でも練習はできますが、音が小さくなり、自分の演奏をしっかり聞き取ることができません。
エレキギターをアンプにつなげば無理なく大きな音が出せるので、音の細部も聞き取りやすくなります。上達も早くなるため、積極的にアンプを使いましょう。
ギター教室に通う
どのように練習を進めればよいか分からない場合は、ギター教室に通うのも1つの手です。ギター教室に通うと、下記のようなメリットがあります。
- ✔︎ プロの先生に演奏のテクニックや練習法を教えてもらえるため効率がよい
- ✔︎ 一緒に練習する仲間ができてモチベーションが上がる
- ✔︎ 正しい姿勢や弾き方が学べる
ギター教室で学んだことを自宅練習で実践すれば、さらなるレベルアップが期待できます。上達が目に見えるとギターの演奏がさらに楽しくなるので、やる気も自然と湧いてくるでしょう。
個人レッスンやオンラインレッスンなど、教わり方もさまざまあるので、自分に合ったものを選んでください。
ギターを使わなくなったら買取も検討しよう
ギターに挫折する理由はさまざまありますが、最終的にギターを使わなくなった場合は、粗大ごみとして処分するのではなく、買取専門店の利用を検討してみてください。
ギターを粗大ごみとして自治体に出すには、処分手数料の支払いが必要です。一方、買取専門店で買い取ってもらえば、処分手数料がかからない上に買取料金が得られる可能性があります。
万が一ギターが古かったり壊れていたりしても、査定可能な買取店もあります。ヴィンテージを好むファンや、ギターのパーツが必要な人に需要があるため、ギターがボロボロでも諦めずに一度見積もりを出してもらいましょう。
まとめ
ギターに挑戦する人の中には、基礎練習や難易度が高いコードに苦戦して挫折する人もいます。また、演奏がうまい人と比較して挫折したり、定期的にメンテナンス費用がかかってギターを手放したりするケースもあるでしょう。
挫折しないでギターを続けるには、難易度が低い曲や好きな曲から挑戦するほか、エレキギターであれば積極的にアンプを使うようにしてみてください。練習の進め方に迷ったら、ギター教室に通って演奏のテクニックや練習法を教えてもらうのも1つの方法です。