ギターの弦はどうやって捨てる?素材別の廃棄方法・弦を売るメリット

ギターの弦を捨てるときは、自治体が定めている分別のルールに従ってプラスチックごみ(資源ごみ)または不燃ごみに分別します。スチール弦とナイロン弦では捨て方が異なるため、正しい分別の仕方を確認した上で捨てましょう。ギターを持っている人の中には「ギターの弦の分別方法が分からない」「使い終わった弦の使い道を知りたい」という人もいるのではないでしょうか。

当記事では、ギターの弦の捨て方や素材別に見た弦の分別方法などを紹介します。ギターの弦の正しい捨て方や、弦の活用方法を知りたい人は必見です。

ギターの弦の正しい捨て方

ギターの弦の正しい捨て方

ギターの弦は消耗品であり、交換して不要になった弦は廃棄処分する必要があります。ギターの弦は、燃えるごみではなくプラスチックごみ(資源ごみ)、または不燃ごみとして回収されるのが一般的です。ギターの弦の廃棄に際しては、自治体ごとに分別のルールが細かく設定されている場合もあるため、確認してから捨てましょう。

ギターの弦を捨てるときは、まとめておかないと怪我をする恐れがあります。新品の弦と同じ様に輪っかにして捨てましょう。ギターの弦を空き缶に入れて捨てる人もいますが、空き缶は資源ごみであり、飲料缶・食品缶などに分類されるため、一緒に捨てるのは不適切です。空き缶の中にギターの弦を入れれば、作業員が缶から弦を取り出す手間が増え、作業中に怪我をする恐れもあります。自治体によっては空き缶は空にして捨てるように指示されている場合もあるため、ギターの弦は空き缶に入れて捨てないようにしましょう。

また、ギターの弦は廃棄する以外にも使い道があります。使わなくなったギターの弦を使って、バングルやリング、ピアスなどを作っている人もいます。ギターの弦をただ捨てるのはもったいないと感じる場合は、アクセサリー作りの材料として再利用するのも1つの方法です。

【素材別】弦の廃棄方法

【素材別】弦の廃棄方法

ギターの弦は素材によって捨て方が違うため、前もって自分のギターの弦は何でできているのかを確認してから廃棄方法を決める必要があります。ギターの弦に使われている素材は、主にスチール弦かナイロン弦の2種類です。

ここでは、スチール弦とナイロン弦の特徴、捨て方や注意点などを紹介します。

スチール弦

スチール弦は、金属製(鋼)の弦です。スチール弦の中でも、ワウンド弦の巻き線の材質はブロンズ(青銅)弦とフォスファーブロンズ弦に分かれます。

ブロンズ弦は、銅とスズを配合したブロンズ合金で作られ、黄色っぽい色をしている弦です。ブロンズ弦の多くは銅が約80%、スズが約20%の比率で配合されていて、パッケージには「80/20」と記載されています。また、銅は音響特性が高く、中低音がよく出ます。

フォスファーブロンズ弦は、ブロンズ合金に少量のリンを加えたものです。フォスファーブロンズ弦は赤みがかった色で、錆に対して高い耐性があります。

スチール弦が使われているギターは、アコースティックギター、エレキギターや一部のクラシックギターです。スチール弦は金属ごみとなるため、不燃ごみで捨てられます。

ナイロン弦

ナイロン弦は、ナイロンという化学合成繊維でできていて、半透明な色が特徴です。ナイロン弦はスチール弦より柔らかいため、長時間弾いていても指が痛くなりにくく、クラシックギターに使われている素材です。

ナイロン弦はプラスチック製であるため、プラスチックごみで廃棄します。ただし、クラシックギターにはナイロン弦ではなくスチール弦が使われていることもあります。クラシックギターの弦を捨てる際は、ナイロン弦とスチール弦のどちらが使われているのかを確認してから、正しく分別しましょう。

その他パーツ・メンテナンス用品の捨て方

その他パーツ・メンテナンス用品の捨て方

ギターをそのまま廃棄する際は、一般的に自治体のルールに従って粗大ごみとして処分します。自治体によって異なるものの数百円の処分費用がかかるため、費用をかけないで処分したい場合は、可能であればギターの弦以外のパーツを解体して一般ごみとして処分しましょう。ギターのボディとネックは、30cm以下にして燃えるごみで廃棄できます。ペグや弦を止めるピン、フレット部分は金属になるため、不燃ごみになります。

また、弦のメンテナンスに使うオイルは、燃えるごみで廃棄可能です。オイルを捨てる際は、食用油を捨てるときのように、布や新聞紙、油吸収材などに吸わせてから廃棄しましょう。オイルが入っていた容器は、プラスチック製であればきれいに洗浄してプラスチックごみとして捨てられます。あまりきれいに容器を洗浄できなかった場合は、燃えるごみとして処分できる自治体もあります。

ギターの弦は単体で売ることもできる

ギターの弦は単体で売ることもできる

ギターの弦は、弦のみを買い取ってもらうこともできます。使わなくなったギターの弦を買い取ってもらえれば、廃棄できる上に臨時収入を得られます。特に、新品で未開封の弦は高価買取してもらえるので、新品未開封の弦がある人は買取してもらうのがおすすめです。

ここでは、ギターの弦を売る方法と売る際のポイントを紹介します。

ギターの弦を売る方法

ギターの弦を売る方法はさまざまありますが、ここでは特に、フリマアプリと買取専門店で売る方法を紹介します。

フリマアプリで売る

フリマアプリは、プロによる査定をせず、自分で価格設定して販売できるのが特徴です。自分で出品する手間がかかるものの、好きな価格を設定できるため、高値で売れる可能性があります。手間がかかるのが気にならなければ、ギターの弦を売るにはよい方法と言えます。

買取専門店に売る

買取専門店は、楽器の知識があるプロが査定して、買取を行うのが特徴です。メリットは、楽器買取のプロの目で査定するため、価値に合った料金で買取してもらえることです。フリマアプリなどを使って自分で価格設定すると、ギターの弦の本来の価値を知らずに安く売ってしまうこともあります。

買取専門店での買取は、プロの目でしっかりと査定してもらい、価値に合った買取価格で売りたい人に適した方法です。また、買取専門店ならその場ですぐに買取してもらえるのもメリットの1つです。

ギターの弦を売るときのポイント

ギターの弦を売るときは、出品や買取の手間を省くほか買取金額を上げるために、以下のポイントを意識しましょう。

宅配買取を利用する

売りたいギターの弦の本数が多い場合は、宅配買取を利用すると手間がかからずにまとめて売却できます。仕事や予定などがあって忙しい場合は、売りたい弦の本数が多いと自分で売りに行ったり、フリマアプリで一つひとつ出品したりするのは大きな手間になります。

宅配買取は、基本的に電話やネットで申し込み、自分で売りたい品物を梱包して自分で郵送する、または宅配業者に集荷してもらいます。換金できるのはもちろん、買取店によっては運搬料も無料で楽に処分できるため、ギターの弦の本数が多い場合は宅配買取を利用するとよいでしょう。

使わなくなった周辺機器を一緒に売却する

ギターの弦を売る際には、ギターアンプ、ギターケース、ギタースタンドやケーブルなど使わなくなった周辺機器もセットで売れば、買取料金が上がることがあります。特にアンプは、壊れていなければ買取対象になることがほとんどです。ギターの弦とともにアンプなどの周辺機器も手放そうと考えている場合は、セットにして買取業者に買い取ってもらいましょう。

まとめ

一般的に、ギターの弦は「プラスチックごみ(資源ごみ)」もしくは「不燃ごみ」として回収されます。スチール弦は金属製であるため不燃ごみとして捨てられますが、ナイロン弦はプラスチック製なのでプラスチックごみとして廃棄します。ギターの弦を捨てるときは、新品の弦同様に丸めてまとめ、自身だけでなく回収する作業員が怪我をしないように配慮しましょう。

ギターの弦以外のペグや弦を止めるピン、フレット部分は金属製にあたるため、不燃ごみとして廃棄します。ギターの弦の処分方法に迷ったら、フリマアプリや買取専門店で売却する方法もあるので、出品・査定依頼をしてみるのも一案です。

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