P.R.S.とは?その歴史と最新ギターを紹介!
P.R.S.(ポール・リード・スミス)はアメリカの楽器メーカーです。特にエレキギターの分野でその名を知られており、Gibsonやフェンダーといった老舗のメーカーに比べると歴史は浅いものの、有名ミュージシャンの間では愛用している人も多く、一般的にも支持されており、日本でも高い知名度を誇ります。
ここでは、そんなP.R.S.の歴史や最新のギターについてまとめています。
目次
P.R.S.の歴史
P.R.S.の始まりは、メーカー名の由来にもなったギター職人のポール・リード・スミスの学生時代にさかのぼります。メリーランド州のセント・メリーズ大学に通っていたスミスは在学中にギター製作にのめりこみ、やがて大学を中退してリペアマンとして働きつつもギター製作を続けていました。
そして1975年、ハードロックバンド「テッド・ニュージェント・バンド」のライブで楽屋に入り、自らギタリストのデレク・セントホームズに自作のギターを売り込みます。
幸運にもデレクはそのギターを気に入り、実際にライブで使用したりもしました。そこから徐々に人気が出始め、まずミュージシャンの間で愛好家が増えていったという経緯があります。
P.R.S.が本格的に始動したのは1985年のこと。100年以上の歴史を持つGibsonやフェンダーなどに比べると“若いメーカー”ではありますが、現在はアメリカをはじめ、日本を含む世界各国で老舗並みの知名度を獲得しています。
P.R.S.の最新ギターを紹介!
P.R.S.がGibsonやフェンダーに並ぶ知名度を獲得しているのは、何といっても多くのミュージシャンが実際に愛用しているからであり、プロのミュージシャンに愛される品質の高さを持ち合わせているからです。
実際に、P.R.S.は老舗に学ぶことを基本としており、ギターの設計の基礎はGibsonの「ギブソン・レスポール」とフェンダーの「ストラトキャスター」にあるとされています。
ここでは、そんなP.R.S.の最新のギターをいくつか紹介します。
Mark Tremonti/Joe Fenton Limited Edition
こちらは2021年に「Limited Edition(限定版)」として発売されたギターです。
多くの有名ミュージシャンに愛されているP.R.S.では、これまでに多くのシグネチャーモデル(ミュージシャンの名を冠したモデル)を生み出していますが、2021年からさかのぼること20年前、世界的なギタリストのひとりであるマーク・トレモンティ(Mark Tremonti)をフィーチャーしたシグネチャーモデルを発売しています。
その20周年記念として限定20本(日本ではそのうち2本のみ販売)という数で製作された「Mark Tremonti/Joe Fenton Limited Edition」は、イギリスの芸術家ジョー・フェントンによるオリジナルのデザインが施されています。優美で官能的なアートワークが見る人を魅了する傑作です。
ROBBEN FORD LIMITED EDITION MCCARTY
こちらも限定版のシグネチャーモデル。1970年代から現在に至るまで音楽シーンの第一線で活躍しているギタリストのロベン・フォードをフィーチャーした製品です。全世界で200本の限定生産で世に出ました。
渋いブラックのカラーリング、やや厚みのあるマホガニー材で仕上げられたボディが特徴的なギターは重厚感たっぷりで、コレクターアイテムとしても高く評価されています。
まとめ
P.R.S.は1985年に始まったギターメーカーです。創設者のポール・リード・スミスは、学生時代に「テッド・ニュージェント・バンド」のギタリストに自ら自作のギターを売り込んだという逸話があるほどギターに対して熱いものを持っています。Gibsonなどの老舗メーカーと比べると歴史は浅いですが、勢いは止まることを知らず、現在の知名度は老舗メーカーにも引けをとりません。
近年では、世界的ギタリストのマーク・トレモンティ(Mark Tremonti)をフィーチャーしたシグネチャーモデル「Mark Tremonti/Joe Fenton Limited Edition」を発表しています。また、ロベン・フォードをフィーチャーした「ROBBEN FORD LIMITED EDITION MCCARTY」も注目の新モデルです。
いずれも限定品となっており、老舗メーカーの人気モデルを設計の基礎としています。