Epiphoneとは?その歴史と最新ギターを紹介!
Epiphone(エピフォン)は、ギターメーカーとして世界的に有名なGibsonのセカンドブランドという位置づけの楽器メーカーです。セカンドブランドといってもオリジナル製品も数多く生み出しており、100年以上に及ぶ長い歴史の中で多くのミュージシャンに愛されてきた実績があります。
ここでは、そんなEpiphoneの歴史や最新のギターについてまとめています。
目次
Epiphoneの歴史
19世紀末、トルコ西部の都市イズミル(スミュルナ)でリュートやバイオリンのリペアショップを営んでいたスタトポウロ家は2代目のアナスタシオが家業を継いだころ、アメリカに移住。そこから楽器メーカーEpiphoneの歴史が始まりました。
1904年ごろにアメリカに到着したアナスタシオは楽器メーカーを設立。マンドリンなどの楽器を製作して成功を収めました。その後、エパミノンダス(愛称エピ)があとを継ぎ、1920年代には、すでに流行を終えようとしていたマンドリンから手を引き、バンジョーの製作をメインで行うようになります。
当時、楽器メーカーとして頭角を現していたGibsonとはライバル関係にあり、互いにより良い楽器を製作するためにしのぎを削っていたそうです。
1928年、エピが率いるEpiphoneはGibsonに対抗するためにアコースティックギターを製作。このころに「Epiphone」というメーカー名が誕生したといわれています。
その後、第二次世界大戦中から戦後にかけて低迷期を迎えることになりましたが、1957年にはGibsonに買収され、そのセカンドブランドとして知られるようになります。そして現在に至るまで、良質なギターの数々を生み出しています。
質の良いギターを生み出すだけでなく、新しい発明を多く行っているのもEpiphoneの特徴です。
たとえば、今では当たり前にエレキギターに搭載されているトーンコントロールは、Epiphoneが開発して導入したものです。
また、Gibsonのギターよりも安価に購入できる製品を多く生み出しているのもEpiphoneならではの特徴です。Epiphoneは1980~1990年代以降、日本や中国、韓国などのアジアで製造を行うことによってコストを抑え、純正のGibsonのギターよりも安価に提供することが可能になっています。
そのこともあり、Epiphoneのギターは特に初心者の間で高く支持されています。
Epiphoneの最新ギターを紹介!
上質なギターを安価に提供しているEpiphone。その最新ギターをいくつか紹介しましょう。
Epiphone Tony Iommi SG Special
ヘヴィメタルの世界におけるレジェンドとして知られるバンド「ブラックサバス」……そのギタリストであるトニー・アイオミ(Tony Iommi)が愛用していたGibsonのSGギターをベースにした製品です。
トニー・アイオミがギターを弾いていたブラックサバスは、ヘヴィメタルの中でも特に重厚感のあるダウナーな雰囲気の「ドゥーム」と呼ばれるジャンルを切り開いたバンドであり、トニーが愛用していたSGギターこそ、その特徴的な音色を生み出していたものでした。
こちらの『Epiphone Tony Iommi SG Special』もまた、軽量でありながら重厚感を感じさせるマホガニーボディの一品に仕上げられており、ファンにはたまらないアイテムとなっています。
Power Player Les Paul™ & SG™
Gibsonのセカンドブランドとして知られるEpiphoneならではの製品が、こちらの『Power Player Les Paul™ & SG™』です。
Gibsonの代名詞ともいうべき「ギブソン・レスポール」と「SG」をベースにしたギターで、しっかりとしたデザインで、安価でありながらも高級感のある仕上がりになっています。
特徴としては、7/8サイズであるということが挙げられます。オリジナルのギブソン・レスポールやSGよりも約2インチ小さく作られており、より手に取りやすく使いやすいようになっています。
年齢を問わず楽しめるのがポイントといえるでしょう。
まとめ
Epiphoneの歴史は19世紀末にスタートし、最初はマンドリンやバンジョーを手がけていました。楽器メーカーのライバル社として切磋琢磨していたGibson社に対抗するため、アコースティックギターを制作したのが1928年です。
その後、Gibsonのセカンドメーカーと言われるほどに成長し、最新モデルには世界的に知られるバンド「ブラックサバス」のギタリスト「トニー・アイオミ(Tony Iommi)」愛用ギターをベースにした『Epiphone Tony Iommi SG Special』があります。また、「ギブソン・レスポール」と「SG」をベースにした『Power Player Les Paul™ & SG™』も注目の最新モデルです。