横笛(よこぶえ)とは
和楽器としての横笛は歌舞伎や寄席、雅楽など日本における祭事でも利用されることの多い楽器です。横笛は種類も多く、それゆえ奏でられる音色も異なるのが特徴となっています。今回は和のエネルギーを存分に感じられる横笛の魅力について紹介します。
横笛(よこぶえ)とは
横笛(よこぶえ)とは、名称通り「横に構えて吹く笛」であり、一般的にはフルートやピッコロといった西洋楽器が定着していると思いますが、ここでは和楽器における横笛について説明します。
日本の横笛には、「篠笛(しのぶえ)」「龍笛(りゅうてき)」「神楽笛(かぐらぶえ)」「能管(のうかん)」「高麗笛(こまぶえ)」などがあります。
一見すると似たような見た目ですが、それぞれの音色は異なり、竜笛や神楽笛、高麗笛は雅楽、脳幹は能とそれぞれ使われる場面も違います。
龍笛は雅楽の主旋律を担当することが多い楽器です。竹製で長さは40cmほど、指を置く穴は7個となっています。
続いて篠笛ですが、こちらも竹製で穴は6~7個。お祭りに欠かせない「祭囃子」を演奏するのはこの篠笛です。能管はその名の通り能で用いられる横笛です。
しかし、使用される場面は幅広く、能だけでなく歌舞伎、祇園寄席などでも使用されます。ほかの横笛と違い、ダイナミックな音を鳴らすためには一定の技術が必要です。
神楽笛は龍笛と同様に雅楽で使われる笛の一種です。龍笛より音程が低く、目印として頭部管に赤、緑の模様があしらわれた布が使われているものもあります。
最後に高麗笛ですが、こちらも雅楽で使われる笛の一種です。龍笛より音程が高く、頭部管には青い布があしらわれているものもあります。
【日音】伝統を重んじながら時代のニーズをキャッチする先駆者
日音は愛知県の犬山市を拠点とする横笛専門メーカーです。代表取締役である山田氏は1997年に和楽器修理をはじめ、多くの大学で笛の指導も行ってきました。
こちらのメーカーは「とにかくいい楽器を作る」「すべての人に和楽器の良さを伝えたい」というモットーのもと楽器制作を続けており、学校教育の現場などで使われる横笛から上級者向けの「プロ仕様」にいたるまで、さまざまなニーズに応えながら笛作りを行っています。
ちなみに、現在学校などで使用されるプラスチック製の篠笛を作ったのは日音が最初です。
このように、伝統を守るだけでなく、「子どもたちが扱いやすい」「安価かつ本格的な音色を楽しめる」といったまったく新しい横笛の制作も行っています。
【武蔵野楽器】雅楽の文化を伝えつつ多彩な横笛を手掛けるメーカー
東京都に工房兼店舗を構える武蔵野楽器。神楽笛や高麗笛、能管など多彩な横笛を手がけているメーカーです。
常に雅楽や能楽の音色が聴こえてくるというその工房には職人が常駐しており、ここでは横笛をはじめとする雅楽に使用する楽器の製造だけでなく、メンテナンスや調律、修理も依頼できます。
また、こちらの工房では「ムサシノ雅楽教室」を開催。「難しそう」というイメージが定着している雅楽をもっと身近に、また初心者も気軽に足を運べる場を提供しています。
楽譜の読み方なども丁寧にレクチャーしてくれるので「雅楽をやってみたいけど音楽経験はない」という方も安心して参加し、そのうえで楽器の購入をすることができます。
横笛の和楽器買取なら福ちゃんへ
いかがだったでしょうか。ざっと和楽器の横笛といっても複数の種類があり、それぞれの場面で活躍しています。
また、横笛は合奏だけじゃなく独奏としても用いられることが多く、魅力的な和楽器であることは間違いありません。
福ちゃんでは横笛の和楽器買取を行っています。ご自宅で使わなくなった横笛をお持ちの場合は弊社の買取査定サービスをぜひご利用ください。