ギターのフレットとは?交換の目安についてもご紹介!

フレットは演奏する頻度、演奏スタイルに応じて交換時期が異なります。しかし、「ギターをはじめたばかり。交換は必須?」「交換時期の目安が知りたい」という方もいらっしゃると思います。そこで今回は「フレットの交換」をテーマにまとめてみました。

本記事では「フレット」というパーツがどういうものであるかも説明しています。「これからギターをはじめていきたい」という方もぜひ参考にしてみてください。

ギターフレットとは?

ギターフレットとは?

ギターには「フレット」という金属の棒のような部品が打ち込まれています。お近くにギターがあるという方は「指板(指を置くところ)」を見てみてください。

ギターの弦と交差するように打たれている細い金属の棒がありませんか?それが、「フレット」と呼ばれるパーツです。

フレットはアコースティックギターやエレキギター、またベースなどにも共通しているパーツで、弦の張りを調整し音階を変える、または安定した音程を保つなどの役割を持つ部品となります。

フレットはナット(弦受け)側から1フレット、2フレット……と数え、ボディーに近づいていくにつれ数字が大きくなります。ギターを習うと「第5弦の5フレットを押さえて」などと指示されることがあるので、今のうちに覚えておくとよいでしょう。

ちなみにフレットのサイズ、高さ、材質はさまざまなものが用意されています。厚みが少なく「低い」とされるものは「スライド」「グリッサンド」と呼ばれる演奏方法に、厚みがあるもの(高いもの)は「チョーキング」と呼ばれる演奏方法に向いているといわれています。

いつ交換する?

いつ交換する?

フレットは弦と接触するパーツで「消耗品」です。

指で弦を押さえるたびに削れていくので、これに加え「チョーキング」などの奏法を行えば、より早い段階でフレットは早く削れていくということになります。

基本的には「消耗してきたら交換するもの」とされていますが、2週間前後で交換が必要な弦とは違い、5年から8年に一度の交換で済むといわれています。

しかし、これはあくまで目安です。毎日演奏をしている方やプロのギタリストを目指している方などは、「1年に一度交換する」という方もいます。

そこで、次の章では「わかりやすい交換タイミング」についてまとめてみました。

交換時期の見極め方とは?

交換時期の見極め方とは?

下記のような症状が出てきたら、フレットの交換が必要です。お持ちのギターにこうした症状が現れていないか、確認してみてください。

フレット浮きやバリが見られる

フレット浮き」とは、この名前のとおり指板からフレットが浮いてくる現象のことをさします。見た目ではわかりにくいといわれていますが、実際に薄い紙など使うとフリットと指板に隙間があることがわかります。

このフレット浮きを確認した場合、なるべく早めに楽器店やリペアセンターに持ち込むようにしましょう。

続いて「バリ」ですが、これはフレットが指板からはみ出すことをさします。「バリが出ている」などというように使います。この現象はギターが伸縮することで発生します。

伸縮?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご存知のようにギターの主原料は木です。

木は湿気が多い時期には水分を吸って膨張し、乾燥している時期には水分を吐き出す性質を持っています。そのため、冬など乾燥した場所に放置するとわずかにギターが縮み、金属製であるフレットが飛び出してしまうのです。

こうして出たバリは「演奏中指に引っかかりを感じる」「演奏しにくい」といわれているので、見つけ次第リペアセンターに持ち込みましょう。なお、「バリ取りだけで済む」と判断された場合はヤスリがけのみの修理となることもあります。

音が上手く鳴らなくなる

ビビり音」と呼ばれるノイズが発生する、チョーキングが引っかかる……など演奏中違和感がある場合もフレットの交換時期かもしれません。

なお、ノイズに関してはフレット以外の原因が隠れている場合がありますので、この場合もギターのトータル診断を兼ねて楽器店に持ち込んでみるとよいでしょう。

演奏スタイルを変えたいとき

初心者の域を脱すると、「フレットの高さを変えたい」、「材質を変えたい」などの要望がでてくることがあると思います。こうした場合「修理」ではなく「カスタマイズ」としてフレットの交換が行われます。

自分で交換できる?

自分で交換できる?

フレットのメンテナンスは大きく分けて2種類の方法で行われます。

一つ目は「すり合わせ」と呼ばれる修理方法です。

フレットの状態によってはリペアマンに「換えなくてもいい」と判断される場合があります。こうした際にフレットの状態を均一にする「すり合わせ」という作業が行われます。

もうひとつは「打ち直し」という方法です。中古品、長い年月放置されたものなど、フレットそのものに痛みがある場合などは古いものから新しいものに打ち直しを行います。

なお、複数あるフレットの一部だけを交換する「部分交換」という方法が用いられることもあります。

すり合わせの場合、修理費用の相場は約1万円とされていますが、部分交換を含む打ち直しとなると2万円~5万円と一気に値段が跳ね上がります。

なお、一般的にはすり合わせを数回行ったあと、全体交換(打ち直し)を行う、という流れが一般的とされています。すり合わせはあくまでも「メンテナンス」と考え、演奏頻度に応じて打ち直しを行うようにしてください。

また、一度の打ち直しに数万円という費用がかかること、数週間ギターを預ける必要があるという点から「自分で修理したい」と考える方もいらっしゃると思います。

フレットの交換は以下の手順で行います。

フレットを外す
ネックと指板の調整、メンテナンス
新しいフレットを打ち込む
カット、ヤスリがけ
仕上げ処理

しかし、フレット交換は初心者の方には難しく、ギターの仕様、構造をよく理解した人に任せるのが望ましいといわれています。

仮に「フレットを打ち込む」という作業まで進んだとしても、最後のカットや仕上げといった調整においては専門的な知識と経験が必要となります。

プロのギタリストでもフレットの打ち直しはリペアマンに任せる、という人が多いほど難しい作業となりますので、基本的には楽器専門店、リペアセンターに持っていくようにしましょう。

まとめ

まとめ

いかがでしょうか。今回は「フレット交換の交換」についてまとめてみました。

福ちゃんではギターの買取を強化しています。フレットの交換時期が過ぎてしまったもの、フレットが傷んでいるものでもお買い取りできる場合がありますのでぜひお気軽にご相談ください。

なお、買取の際の査定料、出張料、キャンセルした場合のキャンセル費用などは一切いただいておりません。ギターの買取をお考えの際は、ぜひ専門知識を持った査定士が在籍している『福ちゃん』にお任せください。

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