スピーカーのメンテナンス方法とは?必要な道具や注意点を解説
より素晴らしい迫力たっぷりの音響で楽しむことができるスピーカーは、特に本格的に音楽を楽しみたいという方の間で人気です。
しかしこのスピーカー、実は定期的にメンテナンス(掃除)をしなければ、素晴らしい音響を維持するのが難しくなってしまう場合があります。
メンテナンスをしないまま使い続けていると劣化が早まり、やがては音質も悪くなってしまう可能性があります。
それだけならまだしも、メンテナンス不足が原因で故障してしまうことも……。
スピーカーをメンテナンスしなければならない理由は、スピーカーという精密機器が「埃」に弱い性質を持っているからです。埃がたまってしまうと、それが原因で品質が著しく下がってしまうわけです。
「部屋の掃除の一環として、パタパタとスピーカーの上からハタキをかける」というのではなく、もう少し本格的なメンテナンスが必要となります。
というわけで、ここではスピーカーのメンテナンス方法についてまとめてみました。
メンテナンスに必要な道具や注意点について解説しているので、ぜひチェックしてみてください!
目次
スピーカーのメンテナンスに必要な道具とは?
スピーカーは埃に弱い性質がある……というわけで、スピーカーのメンテナンスは主に「埃を掃除する」ということを意味します。そのために必要な道具とは何なのか、見てみましょう。
雑巾・柔らかい布
まずは、埃を拭き取るための布類が必要です。
精密機器なので、特に柔らかい布があると便利でしょう。
ちなみに詳しくは『注意点』のところで解説していますが、雑巾や布は濡らさず、乾拭きでメンテナンスを行うのが基本的な方法です。
ブロワー・エアダスター
雑巾などでは拭き取れない埃を飛ばすためのアイテムです。特に、サランネットやスピーカー本体のコーンなどの掃除には役立ちます。
スピーカーのメンテナンスの流れとは?
スピーカーのメンテナンスというと、
「何だか難しそう」
「複雑な作業が必要そう」
と思われるかもしれません……が、決してそんなことはありません。それほど時間もかかりませんし、気軽に行うことができると思います。
まずはここで、基本的なメンテナンスの流れについて見てみましょう。
全体の表面の埃を除去
まずは、スピーカーの全体の埃を除去していきましょう。
てっぺんや側面、背面の埃をざっと雑巾で拭き取り、溝に溜まってなかなか拭き取れないやつはブロワーやエアダスターで吹き飛ばして除去してしまいましょう。
サランネットの埃を除去
スピーカーユニットには、サランネットというネット状のカバーが掛けられています(掛けられていない製品も少なくありません)。
これは取り外し可能なので、外して掃除をしましょう。
表面に付着している埃を拭きとるのがメインの作業ですが、いきなり雑巾でこするよりも、裏側からブロワーやエアダスターを噴射して埃を飛ばしてしまったほうが楽です。
スピーカー本体内部の埃を除去
サランネットを取り外した状態になると、スピーカーという機器において重要な役割を果たすエッジやコーンといった部位が見えます。
この部分に関しても、埃を拭き取ったり吹き飛ばしたりしてメンテナンスを行います。
ただし、『注意点』のところでも取り上げていますが、この部分のメンテナンスを行う際、 指で触ったりするのは絶対NGです。
スピーカーのメンテナンスはどのくらいの頻度で行うべき?
さて、上記のように、メンテナンスの方法自体は決して難しいものではありません。
用意すべきものはそれほど多くありませんし、内容も簡単です。またメンテナンスの頻度も、それほど高くなくてOK。
大体1年に1~2回ほどで十分に品質をハイレベルに保つことができます。
ただし、埃が多い場所に設置しているという場合には、半年に1~2回は必ず行うようにすることをおすすめします。
スピーカーのメンテナンスの注意点とは?
雑巾で拭き、ブロワーやエアダスターで吹き飛ばす……。
一見すると簡単な「スピーカーのメンテナンス方法」ですが、ここで取り上げる注意点をしっかり押さえておかなければ、 逆効果になってしまう可能性があるので注意が必要です。
つまり、せっかくメンテナンスをしたつもりなのに、逆にスピーカーの寿命を縮める結果になってしまった……ということも考えられるわけです。
劣化や故障によって万全の状態でなくなったスピーカーは、日常での使用に支障をきたすことはもちろんのこと、買取サービスを利用して引き取ってもらおうとしても低い価格しかつけてもらえなくなります。
そういう意味でも、メンテナンスの注意点はしっかり押さえておくべきだといえるでしょう。
水拭きは厳禁!
スピーカーのメンテナンスを行うにあたって、「水拭き」は厳禁です。
水を含ませた布で拭けば埃もすぐに綺麗に除去できると思ってしまいがちですが、スピーカーのような精密機器は「水気」によってダメージを受けることがあります。
水で濡れることによって機器が故障したり、錆ができて劣化が早まることが考えられるので要注意です。
また、サランネットは布製なので水洗いができそうな感じがするかもしれませんが、こちらも水を使うのはNG。水で洗った結果、縮んでしまってもとの通りに装着できなくなってしまう可能性があります。
コーンには触らない
スピーカー本体の部分に指で触れるのはNGです。エッジやコーンといった部品はかなり繊細で、ちょっと力が加わっただけで破損したり、劣化してしまったりする可能性があります。
スピーカーの温室に直結する部分なので、メンテナンスの際は十分に注意しましょう。
・軽く雑巾の先で埃を払う
・ブロワーで優しく埃を飛ばす
といった感じで掃除しましょう。
スピーカーを保管しておく適切な場所とは?
今回はスピーカーのメンテナンス方法についてまとめてみましたが、いかがでしょうか。
スピーカーは埃がたまってしまうと劣化につながってしまうので、それを避けるために年1~2回のメンテナンスが必要です。
・雑巾やクロスで乾拭きする
・ブロワーやエアダスターで埃を飛ばす
といった簡単な内容ではありますが、「コーンに触れてはならない」などの注意点もあります。
また、スピーカーは普段の保管方法にも注意する必要があります。スピーカーは、埃だけでなく周囲の環境によって品質が左右されることがあるからです。
今回は最後に、スピーカーを保管しておく最適な場所について解説します。
湿度が低い場所
スピーカーに限った話ではありませんが、精密機器は湿度に弱いという性質を持っています。
湿度が高い場所に放置しておくと、部品の劣化が早まったり、内部にカビが生えて故障の原因になってしまったりすることがあります。
たとえば、押し入れの中などはNGです。
いったんカビが生えてしまうと除去するのは簡単ではないので、十分に注意しましょう。
直射日光が当たらない場所
直射日光にさらされると、スピーカーの部品が劣化してしまいます。
放置しておくとサランネットやコーンがもろくなり、ボロボロになってしまう可能性があります。
直射日光が当たりにくい場所に置いておくことを心がけましょう。そのほか、埃を避けるために「使わないときは布をかぶせておく」などの工夫をするのがおすすめです。
スピーカーに関してはぜひ普段の保管場所にも気をつけ、定期的にメンテナンスを行い、素晴らしい音響を長く楽しめるようにしていきましょう!
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