これでもう間違わない!アンプとスピーカーの違い
それぞれがどういう役割を持つ機材なのか、わかりやすく説明をしていきたいと思います。
本コラムは、「音楽の経験はない」「専門用語はわからない」という方にも読んでいただける内容となっておりますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。
目次
アンプとはどういう機械?
アンプは「スピーカーを使うために必要な機材」です。
「アンプから音が出ているのかと思った」という方が多いのですが、実際に音を出しているのはスピーカーです。アンプはスピーカーと組み合わせて使うもので、単体で使用されることはありません。
もう少し具体的に説明いたしましょう。
アンプの主な役割は、「電気信号を増幅させる」というものです。
たとえば、スマートフォンやオーディオプレーヤーは本体だけでも再生は可能です。しかし、野外で大人数が共有できるような音を出すことができません。
それは、これらの端末が持つ電気信号は弱く、「大きな音を出す機能に特化していないから」です。
大きな音を出すために、プレーヤー(端末)から送られる電気信号をアンプが受け取り、その信号を大きなものに変換させ、スピーカーへ送ります。
アンプは電気信号を「受け取る」そして「送る」という役割を果たす重要な機材なのです。
プリアンプとパワーアンプ
上記で「電気信号を受け取り、送る機能を持つ」と説明しましたが、アンプは本来「プリアンプ」と「パワーアンプ」という2つをセットで使うものとなっています。
ここで、それぞれの役割をみていきましょう。
プリアンプの主な役割は「音量や音質の調整」です。
左右のスピーカーのバランスを調整する機能も持っています。
一方のパワーアンプは、プリアンプが受けた電気信号をパワーアップさせる役割を持ちます。 大きな音を出す、という役割に特化しているのはこのパワーアンプです。
最近はプリアンプとパワーアンプがひとつにまとまった「プリパワーアンプ」も登場しており、「スペースの確保がしやすい」「初心者でも扱いやすい」と人気を集めています。
ちなみにプリアンプとパワーアンプを別々で使うメリットには「ノイズを拾うことがないため、よりいい音質を楽しめる」「他メーカーの機種を組み合わせることができる」などがあります。
スピーカーはどんな機械?
スピーカーは「音を出すことに特化した機材」です。
上記でお伝えしたように、アンプから受けた電気信号を「音」に変換させるという役割を持ちます。
ボイスコイル、マグネット、フレーム、コーン紙、センターキャップ、これらで構成されているのが一般的なスピーカーです。
ボイスコイルに電流が流れるとマグネットが反応し振動が発生します。その振動がコーン紙、そして空気に伝わり音が出るのです。
ここでは「スピーカーは“振動”を利用して、音を出しているんだ」とだけ覚えていただければ十分です。
主な形状は4種類
スピーカーは大きく分けると4種類の形状があります。
音質の特徴についても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
・ブックシェルフ型
「ブックシェルフ=本棚」の名前が付いているとおり、本棚に設置できる大きさのスピーカーのことをさします。
設置が簡単であること、置きやすい形状、大きさであるという特徴を持ちますが、容量(電気信号のキャパシティー)は小さめ。
低音域の再生には特化しておりませんが、「そこまで強いこだわりはない」「少しでもいい音で楽しみたい」という方に最適とされています。
・フロア型スピーカー
床に直接置いて使うスピーカーです。
ブックシェルフより大きくなるため、設置場所を確保する必要があります。
安いものから高いものまで、という意味を持つ「ピンキリ」は音響機器の世界だけにいえることではありませんが、とくにこのフロア型スピーカーに関しては「ピンキリ」が顕著だといわれており、安いもので数万円から数十万円、高いものは数百万円というものも販売されています。
特徴は低音域の再生に特化しているということ。
とくに、価格帯の高いものになればなるほど低音域の再生に優れているといわれています。
・ポール型スピーカー(トールボーイ型とも)
最近多くのメーカーで販売されているのがこの「ポール型スピーカー」です。
細長く、柱のような外観が特徴で、「家庭のリビングにも設置しやすい」と人気があります。また、容量が大きく、スマートな見た目からは想像つかないような低音域の再生も可能。
「フロア型スピーカーと比べるとパワフルな音が出ない」
「置き場所によっては繊細な音が聴き取れない」
などの声もあるようですが、前後に設置することでポール型スピーカーならではの「臨場感のある音」が楽しめます。
・埋め込み型
こちらは壁や天井に埋め込んで使用するスピーカーです。
「インテリアに差し支えない」
「掃除がしやすい」
とされていますが、一度工事をしてしまうと簡単に取り換えられないこと、穴を開けるため賃貸住宅では設置できないなどのデメリットがあります。
主に、飲食店、アパレルショップなどで用いられることが多いといわれています。
アンプとスピーカーの違い
アンプは「信号を受信し、送り出すもの」、スピーカーは「電気を音に変えるもの」。この二つの違いはもうお分かりになったかと思います。
「まったく役割が違うにもかかわらず、どうして同じものと扱われることが多いの?」
それは下記で説明する「アンプ内蔵スピーカー」が関係しているといわれています。
アンプ内蔵スピーカーとは
今では主流といわれているのがこちら、「アンプ内蔵スピーカー」です。
「え?アンプとスピーカーは別々で使うのでは?」
その通りです。
しかし、時代が進化し、これらが一体化したスピーカーが製造されるようになりました。
アンプ内蔵スピーカーは、
「コンパクトで余計なスペースを取らない」
「初心者でも使いやすい」
と人気があり、各メーカーも主力商品としています。
ちなみに、従来のスピーカー(アンプが内蔵されていないスピーカー)は「パッシブスピーカー」と呼ばれています。それほど、「スピーカー=アンプ内蔵スピーカー」と認知されているということなのでしょう。
このアンプ内蔵スピーカーが広まったことで、「アンプとスピーカーの違いがよくわからない」「アンプも音を出すもの」という方が増えてきたといわれていますが、現在でも「アンプとスピーカーは別々で使いたい」という方も大勢いらっしゃいます。
アンプ内蔵スピーカーのメリットはコンパクトであること以外に、「安価」、「設置が楽」「Bluetoothに対応している」などがあります。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はアンプとスピーカーの違いについて説明いたしました。
現在はアンプ内蔵スピーカーが主流だとお伝えしましたが、パッシブスピーカーには根強いファンが多数いるといわれています。
スピーカー選びのポイントは「何をどこまで求めるか」を決めること。販売店に出向くなどして、ぜひ自分のお気に入りを見つけてほしいと思います。
なお、スピーカーを「売りたい」「手放したい」という場合は福ちゃんまでご相談ください。
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