カメラのピントが合わない要因と対処法・修理の金額と期間を解説
カメラ初心者で、好きな被写体を見つけカメラで撮影を試みたものの、ピントが合わず思うような写真が撮れなかった経験はありませんか。
ピントが合わなければ、写真ボケやシャッターが切れないなどの原因になることも。しかし、いくつかの対処方法を知っていれば、スムーズに理想の写真が撮影できます。
当記事では、カメラのピントが合わない要因と対処法、またカメラを修理に出す際の金額や期間について解説いたします。
目次
カメラのピントが合わない要因と対処法
カメラのピントが被写体に合わない場合は、間違った撮影方法、もしくはカメラが故障しているかのどちらかです。
撮影方法が原因でピントが合わない場合、適切な対処を実践すれば、しっかりとピントの合う美しい写真を撮影できます。
ここからは、撮影方法に問題がある場合の要因と対処法を7つ解説いたします。
1. AF機能がオフになっている
2. 被写体との距離が近い・遠い
3. AF補助光を指で塞いでいる
4. シャッター時にカメラが動いている
5. F値が被写体に合っていない
6. 暗い環境で撮影している
7. レンズが汚れている
1. AF機能がオフになっている
撮影時のピント設定には、「AF機能(オートフォーカス)」と「MF機能(マニュアルフォーカス)」の2種類があります。
AF機能をオンにすると、シャッターの半押し操作により自動でピントを合わせられます。ピント合わせが苦手な人や、初心者にはとくにオススメの機能です。
MF機能は手動でピントを合わせる設定であり、動きがある被写体やニュアンスを重視した写真撮影に向いています。
被写体ピントが合わない場合は、まずAF機能がオンになっているかをチェックしましょう。
カメラによっては、AF機能を別のボタンに割り当てられる製品もあるため、AF機能がシャッターに割り当てられているか確認することをオススメします。
また、下記の記事では「AF機能(オートフォーカス)」と「MF機能(マニュアルフォーカス)」について、詳しく解説しております。
「それぞれの機能をもっと使いこなしたい」とお考えの方は、ぜひ併せてご覧ください。
▶︎ カメラの【オートフォーカス】と【マニュアルフォーカス】ってなに?
2. 被写体との距離が近い・遠い
カメラレンズと被写体との距離が適切でないと、ピントが合わず被写体もボヤけてしまいます。
カメラレンズには、被写体にピントを合わせられる最短撮影距離が決められています。
最短撮影距離はカメラの性能表やレンズ側面に記載されており、最短撮影距離以上に被写体に近づくと、うまくピントが合わないことも。
そのため、被写体を近距離で撮影したい場合は、マクロ撮影モードに切り替えましょう。レンズをマクロレンズに交換すれば、さらに被写体に接近した写真を撮影できます。
また、被写体との距離が遠すぎてもピントが合いづらくなります。移動しながら適切な距離を見つけて撮影しましょう。
3. AF補助光を指で塞いでいる
AF補助光は、撮影時に光る赤いランプです。暗所での撮影時にランプを光らせることで、AF機能を正常に働かせる役割を持ちます。
AF補助光を指で塞いでしまうとAF機能がうまく作動せず、被写体にピントが合わなくなります。
カメラの持ち方や指の位置を見直し、AF補助光を指で塞がないように注意しましょう。
AF補助光は、シャッター付近のレンズ側にあります。撮影時は右手でグリップを握り、左手でカメラ本体とレンズを支えるように持つことがポイントです。
4. シャッター時にカメラが動いている
シャッターを押す瞬間にカメラ本体を動かすと、たとえ手ブレ補正機能の付いたカメラであっても、被写体がボケる可能性があります。
手ブレを防ぐためには、カメラを正しく構えることが重要です。両脇をしっかりと締めてカメラを持ち、カメラを額に当てて固定するイメージで安定させましょう。
また、シャッター速度が遅いことも手ブレが起こる理由の1つです。夜景撮影時はとくにシャッター速度が遅くなるため、三脚の利用をオススメします。
さらに、焦点距離が長くなる遠景撮影にも注意が必要です。夜景撮影と同じく、三脚を利用して手ブレを防ぎましょう。
5. F値が被写体に合っていない
背景部分がボケている場合、F値(絞り)の調整がうまくできていない可能性を考えましょう。
ピントを合わせる範囲の大きさは、F値の大小に比例して変化します。
あえて一部にピントを合わせて背景をボカす際はF値を小さくしますが、広範囲にピントを合わせて撮影する際はF値を大きくしましょう。
また、現在の設定内容がわからない場合は、設定にあるリセットボタンを押すと調節のやり直しが可能です。
下記のでは、「F値(絞り)」についての解説や、撮影時に役立つ知識をご紹介しています。
カメラ初心者にオススメの設定にも触れておりますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
▶︎ カメラの絞り(F値)とは?撮影に役立つ豆知識をご紹介します!
6. 暗い環境で撮影している
被写体にピントが合うかは、撮影環境の明るさや光にも左右されます。暗い環境で写真を撮ると、ピントが定まらずにボヤけてしまうケースも少なくありません。
撮影時に周囲が暗い場合は、AE/AFロックを活用しましょう。AE/AFロックは、明るさ・ピントを自動で調整できる機能です。
夜景やイルミネーションなどの撮影シーンで活用すれば、暗い環境化でも美しい写真の撮影が可能です。
7. レンズが汚れている
レンズが汚れていたり曇っていたりすると、ピントが合わずに写真ボケの原因となります。
一番前にあるレンズを直接手で触ると皮脂が付着する原因となるため、撮影やお手入れの際は注意して取り扱いましょう。
レンズにホコリの付着や曇りが見られる場合には、専用のレンズペーパーや柔らかい布などで優しく拭き取ります。
水拭きはカメラの故障につながるため、必ず乾いた布を使用することがポイントです。
また、カメラの使用後はレンズに蓋を取り付けて保管し、ゴミやホコリの付着を防ぎましょう。
カメラのピントが合わず修理に出す際の金額や期間
撮影方法を改善してもピントが合わない場合、カメラやレンズの故障が考えられます。
そして、カメラの故障が考えられる場合は、プロに修理を依頼しましょう。カメラを修理に出す際は、メーカーまたはカメラの修理業者に依頼します。
ここでは、カメラ修理にかかる金額や期間について詳しく解説いたします。
修理の金額
カメラの修理にかかる代金は、カメラの種類やメーカー、故障内容によって大きく異なります。
基本的に一眼レフカメラの修理代金は高額となりやすく、コンパクトカメラは一眼レフカメラよりも安く修理できるケースが多い傾向です。
また、同じ一眼レフカメラであっても、フィルムかデジタルかによって修理代金が異なる場合があります。
以下は、カメラ修理の代金相場です。
一眼レフカメラ(フィルム) | 1万円〜 |
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一眼レフカメラ(デジタル) | 1万2,000円〜 |
コンパクトカメラ(フィルム) | 7,000円〜 |
コンパクトカメラ(デジタル) | 7,000円〜 |
モニター画面・電源などの故障であれば比較的安く修理できますが、接続端子や外観部品の故障では、2万円以上かかるケースも少なくありません。
また、機種によっては5万円を超える修理代金が必要であったり、一律の修理代金が定められている場合もあります。
修理にかかる費用は、カメラの種類や修理内容などのさまざまな条件で決まるため、詳しい金額を知りたい場合は見積もりを依頼しましょう。
修理にかかる時間
カメラの修理にかかる期間は、修理業者や修理内容によって異なります。
簡単な修理内容であれば数日で完了しますが、修理手順が複雑であったり部品の取り寄せが必要であったりする場合は、修理完了まで1か月以上かかるケースもあります。
修理内容によっては、すぐに見積もりを提示することが難しく、受付から見積もり確認までに10日程かかることも。
さらに、見積もり確認後に修理開始となるため、カメラの使用予定がある場合は注意しましょう。
まとめ
カメラの撮影でピントが合わないときは、カメラの故障か撮影方法の誤りが要因として考えられます。
撮影方法によるピントが合わない要因は、AF機能がオフになっていたり、被写体との距離感が近すぎていたりなど、さまざまです。
正しい撮影方法を試してもピントが合わない場合は、カメラ自体が故障している可能性も考えられます。
カメラの修理費用は、カメラの種類やメーカー、故障の原因によって異なります。修理を依頼する前に、必ず見積もりを出してもらい、費用を確認しましょう。
修理費用が思っていたより高かったり、修理を断られたりした場合は、カメラ買取も検討しましょう。
故障したカメラでも、査定の結果次第では、新しいカメラの購入費用に充てられるかもしれません。一般的にカメラの買取サービスは、カメラ本体だけでなく、レンズ単体でも買取を行っている業者が多数です。
「カメラ買取 福ちゃん」では、カメラ本体だけでなく、レンズ単体でもお買取を行っております。カメラに詳しい専門査定士が在籍しているため、価値に見合った適正価格でのお買取が可能です。
加えて、故障しているカメラや他社で買取NGとなったカメラでも、無料で買取相談を承っております。
お手元にあるカメラやレンズの価値が気になる方は、お気軽に福ちゃんまでご相談ください。
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