一眼レフのレンズの選び方は?名称の見方や種類も紹介!

一眼レフには、撮影したい被写体に合わせてレンズを交換できる特徴があります。レンズを交換するとボケ感や画角に違いが生まれるので、被写体にマッチしたクオリティの高い写真が撮れます。しかし、カメラのレンズにはさまざまな種類があるため、どのレンズを選べばよいか分からない人もいるでしょう。

当記事では、レンズ名称の数字やアルファベットの見方をはじめ、一眼レフのレンズの種類、選び方を解説します。風景、人物、商品・料理といった被写体に合わせた写真を撮りたい人は、ぜひ参考にしてください。

一眼レフはレンズ選びが重要

一眼レフはレンズ選びが重要

一眼レフは、組み合わせるカメラレンズによって写り具合が異なります。レンズを交換すると画角やボケ感に違いが生じるため、写真に変化を加える点でレンズは重要な役目を担っていると言えます。キットレンズだけでなく、シーンに合った適切なレンズで撮れるようになると、写真のクオリティが上がるでしょう。

ここでは、レンズ選びの参考になるレンズ名称の数字やアルファベットの見方を解説します。

レンズ名称の数字やアルファベットの見方

レンズの名称から、性能を読み取れます。ここでは、キヤノンのズームレンズRF70-200mm F4 L IS USMを例に表記の見方を説明します。

RF70-200mm F4 L IS USM
  • ✔︎ RF•••マウントタイプ
  • ✔︎ 70-200mm•••焦点距離範囲
  • ✔︎ F4•••開放絞り値
  • ✔︎ L•••製品の種類(Lはキヤノンのラグジュアリーライン)
  • ✔︎ IS•••手ブレ補正
  • ✔︎ USM•••モーター種

数字やアルファベットが意味する言葉の概要は、以下の通りです。

マウントタイプどのレンズマウントに装着できるかを指す。キヤノンの場合はEF・EF-S・EF-M・RFの4種類。
焦点距離範囲レンズの中心からイメージセンサーまでの距離。焦点距離が長いほど望遠での撮影が可能。
開放絞り値開放F値とも呼ばれ、設定可能な最小値(最小F値)。数値が小さいほど明るく撮影できる。
手ブレ補正自動の手ブレ補正機能。文字はメーカーによって異なる。
モーター種オートフォーカスを行うモーターの種類。キヤノンでは「USM」「STM」があり、上位モデルにはUSMを搭載。

製品の種類を示すラグジュアリーライン「L」は、キヤノンの中でも高品質のレンズシリーズです。赤いラインが入っているため、「赤レンズ」とも呼ばれています。

赤レンズについて詳しくはこちら↓
キャノンの《赤レンズ》ってなに?【カメラの豆知識】

一眼レフのレンズの種類

一眼レフのレンズの種類

一眼レフレンズにはさまざまな種類があり、高倍率でズームできるレンズや高画質を重視したレンズなど特徴が異なります。一眼レフでの写真撮影をより楽しむために、まずは交換用レンズの種類や性能の違いを把握しましょう。ここでは、構造・画角・メーカーの3つの観点から紹介します。

レンズの構造別

ズームレンズズーム機能のあるレンズです。レンズ名称の焦点距離には、「70-200mm」のように範囲が表記されています。
単焦点レンズ単焦点レンズは画角が固定されています。「50mm」など値のみが表記されていて、撮影可能な焦点距離が決まっているのが特徴です。

レンズの構造は、上記の通り大きく2つの種類に分けられます。

ズームレンズはさまざまな撮影距離に対して、撮影者が移動せずにピントを合わせられます。単焦点レンズは撮影者自身がピントの合う距離に移動する必要がある一方、高画質で撮影でき、ボケ感を効かせた写真を撮影できるのがメリットです。

画角(焦点距離)別

標準レンズ焦点距離が50mm前後のレンズが標準レンズで、人の視野に近い画角での撮影が可能です。
広角レンズ広範囲を撮影できるレンズを広角レンズと言い、16mm・24mm・35mmレンズなど50mmより小さいレンズを指します。
望遠レンズ望遠レンズは焦点距離が80mm以上あり、遠くの被写体も撮影可能です。ズームできる分、画角は狭くなります。

撮影範囲の違いによって、レンズの種類分けができます。基本となるのは上記の3種類です。

標準レンズは、初心者向けとしてレンズキットに含まれていることが多いレンズです。他にも180度の広角域で撮影できる魚眼レンズや、最短撮影距離が短く、至近距離での撮影に適したマクロレンズなどさまざまな画角のレンズがあります。

メーカー別

純正レンズキヤノン、ソニー、ニコンなどボディを製造しているカメラメーカーが、自社カメラ専用に開発したレンズを指します。
サードパーティー製各メーカーのマウントに対応するよう設計されたレンズです。シグマ、タムロン、トキナーなどが製造しています。

レンズメーカーに注目して、上記の通り純正レンズとサードパーティー製レンズに分けて選ぶのも1つの方法です。

純正レンズはボディに合わせて設計されているため、カメラとの相性がよく、各メーカーの技術が反映された高品位なレンズです。一方で、サードパーティー製は純正レンズより低価格な高性能レンズも多く、コストパフォーマンスが高いという魅力があります。

一眼レフのレンズの選び方

一眼レフのレンズの選び方

レンズを使いこなすポイントは、撮りたい物に合わせて交換レンズを選ぶことです。「広大な景色を切り取りたい」「表情をしっかりと写したい」など、撮影意図によって適したレンズは異なります。表現したいイメージを明確にしてレンズを交換しましょう。

ここでは、撮影シーンやイメージに合わせたレンズの選び方を紹介します。

撮影ジャンルが決まっている時

風景撮影広角レンズ
人物撮影標準レンズ
商品・料理単焦点レンズ・マクロレンズ

何を撮るか決まっている場合は、被写体に合わせた選び方をしましょう。シーン別のカメラレンズの使い分けは上記の通りです。

風景写真には、焦点距離の短い広角レンズがおすすめです。遠近感が強調され、ダイナミックさが伝わります。スナップ写真は、標準レンズを使うと目で見た感覚に近い自然な画角で撮れるでしょう。商品や料理をアップで綺麗に撮りたい時は、被写体をくっきり見せる単焦点レンズや最大撮影倍率の大きいマクロレンズが向いています。

狭い室内で被写体との距離を取るのが難しい場合は、広角レンズに変えると撮影者が後ろに下がらなくても写したい範囲を画角内に収められます。

背景や前景をぼかしたい時

  • ✔︎ 単焦点レンズ
  • ✔︎ 大口径ズームレンズ
  • ✔︎ 望遠レンズ
  • ✔︎ マクロレンズ

一眼レフの醍醐味とも言える「ボケ感」を出すには、背景や前景をぼかすのに適したレンズを使う必要があります。ぼかしたい時におすすめなのは、上記の4種類です。

単焦点レンズはボケ表現を得意とするレンズで、絞り値をできるだけ小さくして撮影するとよいでしょう。ズームレンズでも、絞り値の小さい大口径レンズなら背景のボケ感が作れます。

望遠レンズはピントが合う範囲が狭いため、背景にボケが効きやすく、被写体がくっきりと浮かび上がります。マクロレンズを使うと、近距離の被写体を綺麗に写し、背景のボケ味との対比を楽しめるでしょう。

さまざまなシーンで使いたい時

近くから遠くまで異なる距離の写真を撮るなら、標準ズームレンズの使用をおすすめします。レンズを付け替えなくても、瞬時にさまざまな画角での撮影が可能です。どのレンズにするか迷った時や構図を決めかねている時も、標準ズームレンズを取り付けておけば幅広いシーンをカバーできます。

レンズを選ぶ際の注意点

レンズを選ぶ際の注意点

レンズ選びで注意したいのは、センサーサイズによって撮影範囲に違いが生じる点です。

基本的に、焦点距離はフルサイズセンサー搭載カメラの撮影画角である35mmフルサイズ換算で示されています。しかし、同じ焦点距離のレンズでもAPS‐Cサイズのほうが写る範囲が狭く、やや望遠になるため注意が必要です。例えば焦点距離50mmのレンズは、APS‐Cサイズカメラでは約1.6倍の80mm相当の画角となります。

APS‐C専用レンズもあり、メーカーによってはフルサイズカメラにも装着可能です。ただし、大きさが足りずフチが暗くなるか、画像サイズが小さくなります。カメラボディ本来のクオリティが発揮できないため、フルサイズカメラにAPS‐C専用レンズを選ぶのは避けたほうがよいでしょう。

まとめ

一眼レフでシーンに合わせた写真を撮るには、レンズの種類と特徴を理解して使い分けるのが大切です。レンズ名称の数字やアルファベットは、マウントタイプ・焦点距離範囲・開放絞り値といった性能を意味しており、レンズの情報を把握する際に役立ちます。

一眼レフのレンズには種類があり、構造別ではズームレンズと単焦点レンズ、画角別では標準レンズ、広角レンズなどがあります。純正レンズやサードパーティー製レンズなど、レンズメーカーに着目するのもよいでしょう。

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