一眼レフカメラとスマホの違いは?メリット・デメリットを解説
写真をきれいに撮りたいという人の中には、カメラ機能を重視したスマホや一眼レフカメラを選ぶ人もいるでしょう。スマホカメラは手軽に撮影ができ、近年では性能も上がってきている一方、構造上の違いから一眼レフカメラのほうがより高画質で被写体を撮影することができます。
当記事では、スマホカメラで撮るよりも一眼レフカメラで撮ったほうが画質がよい理由を説明します。それぞれのメリット・デメリットも解説しているので、一眼レフカメラとスマホカメラの構造や性能を比較したい人は必見です。
目次
一眼レフカメラとスマホカメラの違いは?
一眼レフカメラとは、レンズを通した景色を光学ファインダーで見られる特徴をもつデジタルカメラです。レンズ(眼)と光学ファインダー用のレンズが1つ、すなわち同じであることから「一眼」と名付けられました。
また、一眼レフカメラの「レフ」は光を反射するという意味をもつ「reflex」を略したものです。一眼レフカメラは、レンズから取り込んだ光を光学ファインダーに届けるためのミラーがあり、光を上に反射します。この反射するミラーがあることから「レフ」と名付けられました。
近年は便利さからスマホで写真を撮る人もいますが、スマホカメラと一眼レフカメラでは機能面が大きく異なります。ここでは、一眼レフカメラとスマホカメラの違いを詳しく解説します。
イメージセンサーが異なる
一眼レフカメラとスマホカメラで大きく異なるのは、「イメージセンサー」です。イメージセンサーはカメラの心臓部とも言われ、レンズから取り込んだ光を電気信号に変えて画像にする撮像素子のことをいいます。
イメージセンサーが大きくなるとさらに広く光を取り込めるため、高画質な写真となります。一眼レフカメラとスマホカメラのセンサーの大きさは次の通りです。
- ✔︎ フルサイズ:36mm×24mm
- ✔︎ APS-C:23.7mm×15.7mm
- ✔︎ 6.2mm×4.6mm程度
このように、センサーサイズは一眼レフカメラのほうがスマホカメラよりも断然大きいことが分かります。スマホカメラで撮るよりも一眼レフカメラで撮ったほうが画質がよいというのは、このセンサーサイズが大きな理由となっています。
ズームするときの構造が違う
一眼レフカメラでズームするときは、レンズを動かして焦点距離を調節する「光学ズーム」という構造を利用しているため、画質が劣化しません。一方で、スマホカメラのズーム機能は写っている画像を拡大しているため、解像度が落ちて画質が荒くなってしまいます。
手ブレ・ピント機能の有無
一眼レフカメラは、高性能な手ブレ補正があり、タッチでピントを合わせることもできます。また、レンズを交換して焦点距離の調整も可能です。
一方で、スマホカメラはレンズが固定されているため、撮影後に画像を加工しなければなりません。その結果、画質が落ちた写真となります。
一眼レフカメラとスマホカメラのメリット・デメリット
一眼レフカメラとスマホカメラにはそれぞれメリットとデメリットがあるため、使い分けることが大切です。
例えば、旅行はスマホで撮影するのがおすすめです。スマホなら、景色や料理など、撮りたいシーンでさっと気軽に撮影できます。また、一眼レフカメラはどうしてもかさばるので、旅行の荷物を減らしたい場合もスマホでの撮影は適しています。
一方で、星空の撮影は一眼レフカメラがおすすめです。近年スマホカメラは進化していて、ナイトモード機能があるスマホも登場していますが、一眼レフカメラのように星空を鮮明に撮ることは難しいと言えます。一眼レフカメラであれば星空や月をきれいに撮ることができるでしょう。
このように、一眼レフカメラとスマホカメラはメリット・デメリットがあるため、状況に合わせて使用すると写真撮影がさらに楽しめます。ここでは、それぞれのメリット・デメリットについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
一眼レフカメラとスマホカメラのメリット
- ✔︎ 画質がよい
- ✔︎ レンズを交換して撮影できる
- ✔︎ ピンボケを利用した写真が撮れる
- ✔︎ 撮影用のアクセサリーが多くて撮影の楽しみが増える
- ✔︎ 暗い場所でもきれいに撮れる
- ✔︎ 速く動く被写体でもぶれずに撮れる
- ✔︎ 設定を細かく調整してから撮影できる
- ✔︎ 手軽に持ち運べる
- ✔︎ TwitterなどSNSに写真を投稿しやすい
- ✔︎ お金をかけずに撮影を楽しめる
- ✔︎ 撮ってすぐに加工できる
一眼レフカメラとスマホカメラ、それぞれのメリットは上記の通りです。一眼レフカメラとスマホカメラは違ったメリットがあるため、状況によって適しているほうで撮影するとよいでしょう。
一眼レフカメラとスマホカメラのデメリット
- ✔︎ 重くて持ち運びしにくい
- ✔︎ データを移す作業が面倒
- ✔︎ SNS映えする仕上がりになりにくい
- ✔︎ 表現の幅が狭く、個性的な写真を撮りにくい
- ✔︎ ズーム撮影すると画質が悪くなる
- ✔︎ 望遠撮影に向いていない
一眼レフカメラとスマホカメラのデメリットは上記の通りです。
それぞれのデメリットを考慮することで、撮影の幅が広がります。一眼レフカメラとスマホカメラ、どちらもうまく使い分けられるようになると、さまざまな写真を撮影できるようになるでしょう。
一眼レフカメラの魅力
一眼レフカメラには、スマホカメラにない魅力がいくつもあります。ここでは4つの魅力を紹介します。
レンズ交換ができる
一眼レフカメラは、撮りたいシーンや画角、被写体に合わせたレンズ交換が可能です。例えば、遠くで動く被写体を撮りたい場合は、望遠レンズに交換することできれいに撮れます。
また、広角レンズ(魚眼レンズ)にすれば広い範囲を撮影できるため、観光地などで全体の景色を入れたい場合に適しています。
暗いシーンの撮影に強い
一眼レフカメラは画質がよく、夜の撮影など暗いシーンでも高画質な写真を撮れることが強みです。スマホカメラを使って暗いシーンを撮ると、ノイズが発生して画質が悪くなります。
日が落ちて暗くなってから行う撮影は、スマホカメラではなく一眼レフカメラで撮ると、画質のよいきれいな写真を撮ることができます。
幅広い表現で写真を撮れる
一眼レフカメラは、明るさやぼかしを調整する「絞り値」や白の色味を調整できる「ホワイトバランス」など、設定を細かく調整することが可能です。
設定を調整すると、背景だけぼかした写真や、広々とした景色を写した迫力のある写真など、さまざまな写真を撮れます。スマホカメラの機能では表現できない写真も、一眼レフカメラなら実現できるため、写真撮影を大いに楽しめるでしょう。
景色をそのまま写真にできる
スマホカメラなどで撮ったときに、あまりリアルに撮れていないと思うことがあります。見たままを撮りたいと思っても、画質が落ちると自然の色を出すのは困難です。
一眼レフカメラのイメージセンサーだと、高画質で自然の色に近い発色となるため、見たままの景色を写真に残せる面白さがあります。
一眼レフカメラが向いている人の特徴
- ✔︎ 夜景をきれいに撮りたい人
- ✔︎ 高画質で写真を保存したい人
- ✔︎ ボケ感のある写真が撮りたい人
- ✔︎ 写真を細かく編集したい人
- ✔︎ いろいろなレンズで撮影がしたい人
- ✔︎ 安い価格のカメラがほしい人
一眼レフカメラが向いている人の特徴は、上記の通りです。
最近のスマホカメラは進化していますが、比較すると一眼レフカメラのほうがカメラ性能で優っているため、一眼レフカメラでしか撮ることができない写真があります。
スマホカメラで撮るのは難しい夜景など、さまざまな撮影シーンでの写真を高画質で撮りたいと考えているなら、一眼レフカメラで写真撮影するのが向いていると言えるでしょう。
また、実際にレンズ交換して撮ることが楽しいと感じる人が多いため、レンズ交換によるいろいろな表現で撮影したい人にも向いています。カメラ本体や交換するレンズ価格が安いモデルもあるため、安価なカメラがほしい場合も一眼レフカメラを検討してみるとよいでしょう。
まとめ
一眼レフカメラとは、光学ファインダーでレンズを通した景色を見られる特徴をもつデジタルカメラのことを言います。一眼レフカメラはカメラの心臓部とも言われる「イメージセンサー」のサイズがスマホカメラよりも大きいため、高画質な写真を撮ることができます。
一眼レフカメラのメリットは設定を細かく調整できたり、暗い場所でもきれいに撮影できたりすることです。スマホカメラは手軽に持ち運べることや、撮ってすぐに加工できるといったメリットがあるほか、お金をかけずに撮影を楽しめます。また、夜景をきれいに撮りたい人やいろいろなレンズで撮影を楽しみたい人は、一眼レフカメラに向いていると言えるでしょう。