一眼レフカメラのレンズ交換のやり方とは?注意点や素早く交換するためのポイント

一眼レフカメラは、一般的なコンパクトデジタルカメラとは異なり、レンズ交換をすることが可能です。
標準レンズのほかに、より広い画角の写真を撮ることができる「広角レンズ」や、遠くの風景を魅力的に撮ることができる「望遠レンズ」といったレンズを装着することで、バラエティ豊かな写真を楽しむことができます。

レンズ交換は、それ自体は特に難しいものではありません。
それまで使っていたレンズをカメラ本体から取り外し、新しいレンズを取り付ける……という単純な作業に過ぎません。

しかしながら、いくつか気をつけるべき点はあります。
レンズ交換の注意点を正しく押さえておかなければ、交換の際、カメラにとって最も大きな敵のひとつである「埃」や「ゴミ」に悩まされる可能性があります。
レンズ交換の際に入り込んだ埃やゴミが原因で本体やレンズが故障したりしてしまうと、それらの価値を大幅に下げてしまうことにもつながります。

そこで今回は、一眼レフカメラのレンズ交換についてまとめてみたいと思います。

・基本的な交換の手順
・交換する際の注意点
・スピーディに交換するコツ

といった点について解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

レンズ交換の基本的な手順

まずは、一眼レフカメラのレンズ交換の基本的な手順について見てみましょう。

【1】取り付けるレンズのキャップを外す

最初に行うべきことは、これから取り付けるレンズのキャップを外すことです。

レンズには、被写体を向く先端のほうに付いている「ダストキャップ」と、カメラ本体に接着する部分に付いている「ボディキャップ」の2種類のキャップが付いています。

まずは、ダストキャップを外します。

今あるレンズが、これから取り付けるレンズと同じ経口のものであれば、取り外したダストキャップを今あるレンズに装着すると便利です。

次にボディキャップを外したら、左手で持っておきましょう。

【2】今あるレンズをカメラから外す

右手を使い、今あるレンズをカメラから外します。

「レンズロック解除ボタン」を押しつつ、反時計回りに回すと、簡単にレンズを取り外すことができます。

外したレンズはそのまま持っておき、いよいよ新しいレンズをカメラ本体に取り付けましょう。

【3】新しいレンズをカメラに取り付ける

カメラ本体にレンズを取り付ける際は、レンズと本体にそれぞれマークされている「レンズ着脱指標」を合わせ、レンズを差し込みます。奥まで差し込み、今度は時計回りに回します。

カチッと音がしたら、しっかり取りつけが完了した合図です。

レンズ交換の注意点

いかがでしょうか。

上記のように、レンズ交換は決して難しい作業ではありません。

初めての場合はちょっとまごつくことがあるかもしれませんが、すぐに慣れることができるでしょう。とはいえ、レンズ交換はただ「外して付け替える」ということだけを考えれば良いわけではありません。

いくつか注意すべきポイントがあります。

ここでは、そんなレンズ交換の注意点についてまとめてみたいと思います。

埃が舞っているところではできるだけ交換しない

一眼レフカメラのレンズ交換で最も気をつけなければならないのは「」です。

交換の際は、レンズと本体の接合部がむき出しになってしまうわけですが、ここに砂ぼこりが吹きつけたりすると内部に埃が舞い込み、機器を損傷させてしまう可能性があります。また、パッと見た感じでは問題なく見えても、いざ写真を撮ってみると仕上がりが悪くなってしまうことも考えられます。

というわけで、まず前提として、一眼レフカメラのレンズ交換をするときは埃が舞っていない場所やタイミングを選びましょう。たとえば子どもの運動会の写真を撮るとき、風が強く拭いてグラウンドに砂ぼこりが立っているときなどは交換NGです。風が収まるのを待ってから慌てずに交換しましょう。

電源を切っておく

レンズ交換を行う際は、カメラ本体の電源を切っておくことが重要です。

というのも、電源をつけたままの状態でレンズ交換を行うと、レンズを外した際に静電気が発生し、埃やゴミが吸い寄せられ、内部に入り込みやすくなってしまいます。

結果的にカメラやレンズの故障につながる可能性があるので、要注意です。

カメラを下向きにしてレンズを外す

こちらも埃やゴミを避けるための注意点です。

カメラ本体を上向きにしてレンズ交換をすると、一見するとやりやすそうではありますが、レンズを取り外した際に上から降ってくる埃が本体の内部に入り込んでしまう可能性があります。

取り外したレンズは立てて置く

交換するために取り外したレンズは、ダストキャップを下にして立てて置くことを心がけましょう。

寝かせておいても壊れることはありませんが、置いた場所が傾斜している場合、転がって行ってしまう可能性があります。結果的にレンズが落下して破損し、使用不能になってしまったり、せっかくの高価なレンズの価値が著しく下がってしまうことにつながります。

きちんと立てて置き、そのような事故を防ぎましょう。

レンズ交換を素早く行うためのポイント

ここでは、レンズ交換を素早く行うためのポイントについて解説します。

レンズ交換は素早く行いたい!

レンズ交換を行う際は、「素早く交換する」というのがポイントとなります。

素早くレンズ交換を行うことができれば、その分だけスピーディに被写体にカメラを向けることができます。

シャッターチャンスを逃すことなく、良い写真を撮ることができるわけです。

また、レンズ交換を素早く行えば、その分だけゴミや埃がカメラやレンズに付着したり入り込んだりするのを防ぐことにもつながります。

とっさに「レンズ着脱指標」を確認するのは難しい……

とはいえ、レンズ交換を素早く行うのはそれほど簡単なことではありません。

特に初心者の方は、まごついてしまうことがあると思います。

すでに紹介したように、一眼レフカメラのレンズ交換の際には、カメラとレンズにそれぞれマークされている「レンズ着脱指標」を合わせてレンズを差し込む必要があります。

レンズ着脱指標は白い小さなマークで、同じ位置に来るようにカメラとレンズを合わせ、レンズを差し込むとスムーズに取り付けることができます。

しかし、埃やゴミが中に入らないようにするためにカメラ本体を下に向けた状態では、どこにマークが付いているのかとっさに判断するのは簡単ではありません。

その分、取り付けるまでに時間が掛かってしまうわけです……。

事前に覚えておくのがコツ!

レンズ着脱指標をとっさに見つけて差し込むのは難しい……というわけで、コツとしては「事前にレンズを差し込む位置を覚えておく」ということが挙げられます。

指標の位置さえ最初に把握しておけば、カメラ本体を下に向けた状態であったとしてもすぐにレンズを適切な位置に持ってきて、はめ込むことができるようになるでしょう。

シンプルなコツですが、これを押さえておくだけでレンズ交換のスピードは格段に上がると思います。

ぜひ参考にしていただければと思います!


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